私は、企業がなんらかの悪事を働いた場合、その企業のものは買わない。森永製菓はいうまでもなく、雪印も、である。雪印は、メディアの前では謝罪をしたが、裁判になってから居直った。またダイキンも、買わない。『週刊金曜日』で、タンサがダイキンのPFOA垂れ流しを追及しているが、ダイキンはその対応を一切しない。
サントリーが酒類の値上げをするというニュースがあった。そもそも私はアルコール分解酵素を持ち合わせていないので、酒はほとんどのまないのだが、サントリーはアベの政治の私物化の象徴であった「桜を見る会」前夜祭に無料で酒を提供したから、たとえ酒類を買わなければならなくなっても、サントリーは絶対に買わない。
私は、このように他者の「悪事」は忘れない。
ずっと前、朝鮮人の強制連行研究が始まった頃、当時明治大学の故海野福寿さんから静岡県の研究を委託された。その頃私は忙しかったので、私の代わりに連絡係としてTを紹介した。Tは、しかし、その事業について私には一切の連絡をしないまま、いつのまにか静岡県についての調査を独り占めした。私は、それに関する自治体から別の仕事を頼まれていて、頼まれたときにはTとともに関わろうと考えていたのだが、もちろんTを誘うことはやめたし、今もTとはできる限り関わらないようにしている。
歳を重ねるなか、ストレスをできるだけ抱えないようにして生きていたいと考え、ストレスになりそうなものから遠ざかるような生活をしている。とりわけ、厭な人物とはつきあわないようにしている。厭なヤツはたくさんいる。とくに男。はじめて会うときでも、何らかの自慢話をしてみずからの優秀さを誇示しようとする。そういう人とは、一度だけで終わらせるようにしている。
この寒さの中でも、私は2時間ほど農作業にでている。農作業は、人ではなく自然を相手にするのでストレスはない。畑を耕していると、鍬の下から蛙が跳びだしてくることがある。冬眠を中断させてしまったのだ。生ゴミを畑に捨てると、カラスが飛んできて啄む。ホトケノザのピンクの花が咲く。野菜は、この寒さの中でも生長する。
自分が人間嫌いになってしまっていることを感じる。政治や社会が劣化しているから余計にそうなっている。