書庫に、ちくま文庫の宮沢賢治全集がある。若い頃、宮沢賢治は読まなければならないと思い買い求めた。しかし読んでいない。残り少ない人生、保管している本をつぎつぎと処分してきているが、全集ということになると捨てようという気持ちが萎える。
おそらく母が買ったものだろうが、実家の本棚で、井上ひさし他『宮沢賢治に聞く』(ネスコ 文藝春秋 1996年)を見つけて読みはじめた。
宮沢賢治に関してはほとんど読んだことはない。東京演劇アンサンブルの『銀河鉄道の夜』を見たことはあるが、本は揃っていても読んで来なかった。
しかしこの本を読んで、ユニークな人生を送った変わり者の賢治に大いなる魅力を感じた。賢治は、子どものこころを持ち続けたのではないかと思った。人間は、成長するにつれて子どものこころを忘れ去っていく。子どもは、どんなことでも新鮮に感じる。成長するということは、新鮮さを感じる力をなくしていくことでもある。
今まで宮沢賢治を読んでこなかったことは、人生の損失ではないかと思うほどだ。
花巻も一度行ってこなければならないようだ。観光の動画を見たが、花巻の文化の厚みを感じた。
昨日今日は強い風、それも冷たい風が吹き荒れた。昨日畑に行ったら、敷いたマルチが強い風でめくれあがっていた。今日はマルチがとんでいないかを確認するために行っただけ、すぐに退散。