浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

デマの拡散

2018-02-24 08:34:33 | その他
 『毎日新聞』記事。

 台湾地震の義援金をめぐって、デマの投稿主は、テレビ朝日系列のドラえもん募金は「一部しか届かず、残りは朝鮮へ」、フジテレビ系列のサザエさん募金も「同じく」、ピースウィンズは「北朝鮮系。言わずもがな」などとツイッターに投稿した。

台湾地震募金デマ 募金「届かぬ」拡散6万 投稿男性仰天

 もちろんこれらテレビ局は、これらがまったくの虚偽であることを証明したが、ツイッターはリツイートされて拡散した。

 この人は、事実を確認もせずこのように投稿したら、それが拡散してしまい動揺し、削除したとのこと。その人、毎日新聞記者のインタビューに応じたが、とてもデマを流すような人とは思えないとのこと。

 この内容、近年の「反北朝鮮」のムードの中でしばしば語られるような内容であるが、記事を読む限り、投稿主は普通の人。

 しかし私は、普通の人が、何気なくこういう内容を投稿したことに驚く。

 第1。事実の確認もせずに投稿していること。

 第2。積極的な意思をもたないのに、反北朝鮮の意識をもっていること。

 知性の劣化と、ネットなどで流されているデマが、この普通の人の記憶にこびりついていることが証明されたような気がする。

 記事では、この文でまとめているが、普通の人をも乗せてしまう「時流」があるようだ。

ネット上での名誉毀損(きそん)問題に詳しい清水陽平弁護士は「虚偽の内容で団体の社会的な評価を低下させたといえ、団体が告訴すれば名誉毀損罪が成立すると思われる。投稿で抗議などが団体に殺到すれば偽計業務妨害罪に当たる可能性もある」と指摘。「投稿者は民事上の責任も問われる。拡散した人の責任も法的には発信者と同様とされている」と話す。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 年賀状 | トップ | 教員に銃を持て? »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

その他」カテゴリの最新記事