10月9日、mass×mass関内フューチャーセンターにて、第39回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催いたしました。参加者のお知り合いを紹介していただきながら、毎月ユニークな講師をリレーしてきたYMSも、おかげさまで2010年10月13日に第1回を開催して以来、丸3年を迎えることができました。本当にありがとうございます。
今回は、合同会社エム・イー・ピーのたちばなはじめさんにお越しいただき、『意外と知らない…借入金の真実(ホント)のこと』と題し、90分間ご講義をいただきました。
それは、たちばなさんのお父様の取引先たった1件の倒産から始まり、6億円もの借金を抱えた、ほぼ僕と同世代のたちばなさんの壮絶な体験談でした。
今日、毎年1万人ほどが何らかの経済的事情を原因として自殺していると言われています。自殺者の総数は、以前『「TPP開国論のウソ」②-泣いて馬謖を切る(後)』でも取り上げましたが、1997年を境に激増し、一昨年まで毎年3万人を超えていました。一方、債務整理の一手段である自己破産の件数は、2001年は約16万件でしたが、この頃を境に急激に件数が増加し、2003年に約24万件とピークを迎えます。その後、件数減ってきていますが、それでも2011年は10万9,907件ありました。しかし、多額の負債を抱え、自己破産したとしても経済的理由による自殺者の数は今日までほとんど減っていません。たちばなさんは、自ら命を絶つのであれば、その前に取るべき方法があるのではないか、金融や法律の知識がないために追い詰められ、自殺に至ってしまう人もいるのではないか、ということで、ご自身の体験を熱く語っておられました。
YMSに参加している方の多くが、中小企業経営に携わっておられますが、恐らく誰一人として、たちばなさんが経験されたことを他人事と言い切れる方はおられないのではないかと思います。今年のYMSとしては少し異色のセミナーでしたが、皆さん大変真剣に聴いておられ、その後の懇親会でも大いに質疑応答が繰り返されていました。
次回は記念すべき40回、11月13日(水)の開催です。開催会場が変わりますので、ご注意ください。
過去のYMSレポートはこちら
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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