窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

スーパーラグビー2016 サンウルブズvsレベルズ

2016年03月20日 | スポーツ観戦記


  3月19日、秩父宮ラグビー場にてスーパーラグビー2016、サンウルブズ(日本)vsレベルズ(豪)の試合を観戦してきました。

  スーパーラグビーはニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチンの南半球4カ国と日本の計5カ国のクラブチーム(全18チーム)で争われる国際リーグ戦です。日本は一昨年スーパーラグビーへの参加が決まり、今年が初参戦となります。

  一方のレベルズも2011年からの加入で、比較的新しいチーム。昨年の順位は15チーム中10位でしたが、オーストラリア代表3名を擁し、年々力をつけてきているチームです。

  この日は朝からやや強い雨が降り続いており、さらには国内のラグビーシーズンを終え、秩父宮の芝が相当傷んでいたことから、グラウンドコンディションが気がかりでした。しかし、幸いにもキックオフ前に雨は上がり、またグランドも全面人工芝が張られていたので安心しました。直前まで大雨だったにもかかわらず、秩父宮には約16,000人の観衆が詰めかけ、ゴール裏の席まで埋まる盛況振りでした。

  サンウルブズはここまで南アフリカの2チームと戦い、二連敗。しかし、先週シンガポールで行われたチーターズ戦は、前半で4トライを挙げ13点差で折り返しながら、後半に逆転を許し1点差で涙を呑むという惜敗でした。



  さて13:15キックオフ。前半2分、サンウルブズは敵陣40mライン付近、ほぼゴール正面でペナルティゴールを獲得。これをピシ選手が確実に決めて先制します。



  注目のスクラム。大柄な選手の多いレベルズでしたが、サンウルブズも低いスクラムが組め、ほぼ互角でした。ただ、アーリーエンゲージやコラプシングなどの反則で流れを悪くしてしまった部分も散見されました。



  レベルズは攻撃に移ってからのスピードが非常に速く、主に縦に突いてくる過去に試合の南アのチームと比べ、横にも大きく展開してくるスタイル。特に大型かつ俊足のバックス陣は強力で、一度抜かれてしまうと、なかなか止めることができませんでした。

  最初のトライは11分、リード選手が右隅にトライ。



  ゴールキックは外れますが、デブレツェニ選手が外したのはこの試合この一本だけでした。3vs5。



  さらに25分、デブレツェニ選手がペナルティゴールを決め3点を追加。3vs8。レベルズはブレイクダウンでの集まりが非常に速く、そのためにサンウルブズの選手がボールを放すことができず、ノットリリースザボールの反則。あるいは、タックルに入った選手が抜けられずにノットロールアウェイの反則。そうして獲得したペナルティゴールを確実に決めて得点を積み重ねるなど、ディテールもしっかりしていました。



  一方、サンウルブズも28分にピシ選手がペナルティゴールを決め、6vs8と2点差に詰め寄ります。



  ディフェンスの出足が良く、なかなかゲインできないサンウルブズ。それでも前半は再三に渡ってゴール前まで迫ります。しかし、トライを取り切れず。



  35分、デブレツェニ選手がペナルティゴールを決め3点を追加。前半は6vs11と5点差で終了しました。



  後半最初の得点はサンウルブズ。ピシ選手がペナルティゴールを決めて、9vs11と再び2点差に詰め寄ります。



  しかし、その後はレベルズの一方的な展開に。8分、メーハン選手が独走でゴール裏に回りこみトライ。ゴールも成功し、9vs18。あっという間に9点差。



  13分にペナルティゴールを決め、さらに3点を追加すると、16分にイングリッシィ選手がゴール左にトライ。レベルズはタックルに入った選手が直ちにボールに絡んでいきます。後半は「こんなところでジャッカルするのか」と唖然とした場面も。

  逆にサンウルブズは球出しを遅らされ、テンポを上げられず。過去2戦、山田選手を中心に大活躍したバックス陣もボールが渡るや否や狙い打ちに遭い、アタックをさせてもらえません。



  20分、レベルズのティマニ選手がシンビンで10分間の退出となりますが、勢いは衰えず。29分、密集からこぼれたボールを逃さず繋いで、最後はマクマーン選手がゴール右にダメ押しのトライ。



  結局試合は9vs35と完敗。サンウルブズは初めてのノートライに終わりました。相手のミスを逃さない、二人、三人とサポートが必ず現れるなど、あらゆる点でレベルズが一枚も二枚も上手でした。

  やはり世界最高峰と言われるスーパーラグビー、日本にとって参加した意義は非常に大きいと思います。吸収したことを日本ラグビーのレベルアップにどう繋げていくのか、これからが非常に楽しみです。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする