3月8日、うず潮屋・関内店にて第81回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。この度の開催にあたり、うず潮屋様には多大なるご協力を賜りました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
今回のテーマは「焼酎を愉しむための焼酎講座」、その名の通り幅広い銘柄の焼酎を揃え、焼酎文化の奥深さの一端に触れようという勉強会です。
講師は横浜焼酎委員会理事の井出正樹様。公認会計士というお仕事を通じて各地の蒸留所を巡り焼酎を研究、横浜焼酎委員会の創設メンバーでもいらっしゃいます。
あくまで趣旨は勉強会。焼酎の製造工程や各銘柄が拘っているポイントを学ぶことで、焼酎をより一層美味しく楽しもうという試みです。焼酎の蒸留所については、このブログでも8年ほど前に「霧島町蒸留所」をご紹介しました。製造工程については、そちらもご覧いただければと思います。
ある程度の基礎知識は持っているつもりでしたが、麹の違い、麹室での作業の違い、原料である芋(芋焼酎の場合)の違い、常圧蒸留と減圧蒸留の違い、熟成方法の違いなど、各工程における様々なこだわりの差が、焼酎というお酒の中に凝縮されて現れるのだということに、改めて感動と興奮を覚えました。特にウィスキーでは聞いたことのない、木樽や蒸篭の蒸留器には驚きました。
さて、試飲の始まりです。配布された資料のチャートを見ながら、各銘柄の飲み比べポイントを意識しつつ、香り・舌触り・味わいなどの違いを楽しみます。用意された焼酎は以下の通りです。
・佐藤(白):鹿児島・佐藤酒造・芋・25度
・佐藤(黒):鹿児島・佐藤酒造・芋・25度
・紅櫻井:鹿児島・櫻井酒造・芋・25度
・㐂六(無濾過):宮崎・黒木本店・芋・25度
・球:宮崎・黒木本店・芋・14度
・球磨の泉:熊本・那須酒造場・米・25度
・萬緑:熊本・松本酒造場・25度
・麦麦万年:宮崎・渡邊酒造場・麦・25度
・六鼓:長崎・壱岐の蔵酒造・麦・25度
・百年の孤独:宮崎・黒木本店・麦・40度
・らんびき角:福岡・ゑびす酒造・麦・40度
・爆弾ハナタレ:宮崎・黒木本店・芋・44度
・らんかん:鹿児島・富田酒造場・黒糖・43度
・長雲:鹿児島・山田酒造・黒糖・30度
上の写真は、黒木本店の球(Q)。前割りと言って、出荷前に14度まで度数を下げてあります。アルコールはもとより水溶性ですが、それでも度数の高い焼酎をその場で水で割るのと、あらかじめ割ってあるのとでは、水とアルコールのなじみ方が全く違うのだということがはっきりと分かりました。
うず潮屋・関内店
神奈川県横浜市中区中区真砂町3-33 セルテ 12階
次回、第82回YMSは、4月12日(水)開催予定です。
過去のセミナーレポートはこちら。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした