針の家の脇は県道40号線なのだが、道の反対側は「蓼科第二牧場」だ。別段、ロッジがあったり、カウボーイが動きまわっているのとは違い、望月町や、近隣の馬主が立科町に預かってもらって、夏の間、ウシンべや馬っ子を放牧しているのである。高原の美味しい空気、栄養たっぷりの草をたらふく食べて、とても元気だ。特に今年は下界は、猛暑。牛馬の皆さんはこの夏はとても快適だよね。
普段、柵の中に入る事はないのだが、車で通りかかると、2人の人がカメラを持って中で写真を撮っている。針も文字通り野次馬根性丸出しで、中に入って、カメラを向けた。この鹿毛(かげ)が「また、一人変なのがきたよ」っていう様な顔をして暫くこちらをみた。アッチコッチにデカイ地雷(牛糞・馬糞)があるので、注意が必要だ。
馬のアンチャンに馬鹿にされそうなので、何枚か撮ったらそそくさと退散だ。
浅間山を男山(おやま)と呼ぶのに対して、蓼科山を女山(メヤマ)と呼ぶんだけど、女性が寝ころんでいるような、滑らかな曲線だ。だから、そこいら辺りを女神台と呼んだり、そこにある湖を女神湖(人造湖)と呼ぶわけだ。また、蓼科と立科の漢字の違いは、元は蓼科の文字を使っていたのだが、立科役場で町名登記するときに、当用漢字の中に「蓼」の字が無かったので「立」の字を当てたのらしい。 だから、地名等は「蓼」の字を使っているが、立科町が使う、文言関係(例:立科町H・P)は「立」の字を使っているのである。
県道40号線は新しく出来た道だが、古くは針の家の裏(裏庭)。針が草を刈った所が昔の街道だった。だから、今は植樹してあるが、当初は8m幅でずーっと、木が生えて無く、脇に小高く土手の跡が残っていたのである。その方向が西に当たる為、、西風がもろに吹き抜けてきて、風をまともに受けていたのを覚えている。
最近は、町で植えた植林が大分成長して、また、針も木を植えたので風の被害を受けなくなった。敷地内の木は全て、北東向きに倒れて斜めになっているので当時はかなり強風が吹いていたのだろうね。友人の所の白樺は昔、「室戸台風」の時に全部倒れてしまったとか。相当凄い台風だったんだね。
ここの唐松林にもキノコの「ハナイグチ」が出るのだが、今年はどうかね。雨の降る降らないで収穫量が違ってしまうのだ。
脇にある、唐松林を過ぎると そこは雨境峠だ。この雨境という名前は、下界が雨が降っていても、上は晴れという時が多く。逆に上が雨でも、下は晴れと言うので、雨の境がここという事で付けられた名前だ。そこを、過ぎると針の一押しポイント、蓼科山のビューポイントがある。ここから、見る蓼科山は人的構築物も無くて、とても気持ちのいい場所だ。気持ちが洗われるね。え、柵はしょうがないよ。
この左の方を見ると、遠く、浅間山や、、菅平、湯の丸の町が見える。この日は雲海が広がって、何も見えなかった。上はこんなに晴れているのにね。