都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「山田純嗣 新作展 - 森の距離 - 」 不忍画廊
不忍画廊(中央区八重洲1-5-3 不二ビル1階)
「山田純嗣 新作展 - 森の距離 - 」
10/1-23

不忍画廊で開催中の「山田純嗣 新作展 - 森の距離 - 」へ行ってきました。
作家、山田純嗣のプロフィールについては画廊WEBサイトをご参照下さい。出品作品の図版も掲載されています。
山田純嗣/Junji Yamada@不忍画廊
私自身、山田の個展を拝見するのは、昨年に同画廊で開催された「The Pure Land」以来のことでした。
おおよそ予想もつかない石膏のオブジェに由来し、「インタリオ・オン・フォト」と呼ばれる独自の版画技法によって定着した一面の雪景色のようなイメージは健在ですが、今回、以前と比べて変化しているのはいわゆる着彩、つまりは色の用い方でした。
「FLOWERS」と名付けられた二点の作品は、まるで地面から大きくのびた野山の花々がパステル色にキラキラと瞬いているかのような色味をたたえています。その効果なのか、角度、そして姿勢を変えて見入ると、通常ある奥行き、そして「距離」感がさらに開けてきました。
連なる草花は色を得て静かに呼吸しています。あたかも小人や精霊などがその下で踊るような幻想的な世界を作り上げていました。
そしてその色、また随所に用いられているドット状の輝きは、他の作品でも楽しむことが出来ます。作品の近くに「この位置からご覧ください。」のような記載がありました。外光の入る同画廊のこと、また昼と夕で雰囲気も変わってくるのかもしれません。
いつもながら目を凝らして見えてくるあたかも仏画の描線のような細かい線刻にも要注目です。イメージは何層にも展開されていました。
山田さんはツイッターアカウントもお持ちです。要フォローです。
@JunjiYamada
奥の「HANAKO 2010」には惚れました。何と健気な様子でしょうか。
10月23日まで開催されています。
「山田純嗣 新作展 - 森の距離 - 」
10/1-23

不忍画廊で開催中の「山田純嗣 新作展 - 森の距離 - 」へ行ってきました。
作家、山田純嗣のプロフィールについては画廊WEBサイトをご参照下さい。出品作品の図版も掲載されています。
山田純嗣/Junji Yamada@不忍画廊
私自身、山田の個展を拝見するのは、昨年に同画廊で開催された「The Pure Land」以来のことでした。
おおよそ予想もつかない石膏のオブジェに由来し、「インタリオ・オン・フォト」と呼ばれる独自の版画技法によって定着した一面の雪景色のようなイメージは健在ですが、今回、以前と比べて変化しているのはいわゆる着彩、つまりは色の用い方でした。
「FLOWERS」と名付けられた二点の作品は、まるで地面から大きくのびた野山の花々がパステル色にキラキラと瞬いているかのような色味をたたえています。その効果なのか、角度、そして姿勢を変えて見入ると、通常ある奥行き、そして「距離」感がさらに開けてきました。
連なる草花は色を得て静かに呼吸しています。あたかも小人や精霊などがその下で踊るような幻想的な世界を作り上げていました。
そしてその色、また随所に用いられているドット状の輝きは、他の作品でも楽しむことが出来ます。作品の近くに「この位置からご覧ください。」のような記載がありました。外光の入る同画廊のこと、また昼と夕で雰囲気も変わってくるのかもしれません。
いつもながら目を凝らして見えてくるあたかも仏画の描線のような細かい線刻にも要注目です。イメージは何層にも展開されていました。
山田さんはツイッターアカウントもお持ちです。要フォローです。
@JunjiYamada
奥の「HANAKO 2010」には惚れました。何と健気な様子でしょうか。
10月23日まで開催されています。
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