都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「福永大介 - 何かを味方にすること」 小山登美夫ギャラリー
小山登美夫ギャラリー(江東区清澄1-3-2 6階)
「福永大介 - 何かを味方にすること」
1/22-2/26

小山登美夫ギャラリーで開催中の福永大介個展、「何かを味方にすること」へ行ってきました。
作家、福永大介のプロフィール、及び展示概要については同画廊WEBサイトをご覧ください。
福永大介展 何かを味方にすること@小山登美夫ギャラリー
2004年に多摩美術大学美術学部絵画科を卒業後、2009年にはVOCA展に出品、また同年には第1回絹谷幸二賞を受賞しました。
ともかく私の中で福永というと、2008年の同画廊での個展で見た『モップ』の絵画の印象が強く残っていますが、今回は打って変わっての人物をモチーフとした作品が展示されていました。
登場するのは一見、何気ない日常の光景、例えばフェンスに手をかけて自転車を漕ごうとする男や、白いベットの前でメイドの格好をした立つ音ア、またヘルメットを被って木陰に座る男たちなどでした。
タッチと色遣いは心なしか以前より穏やかに、また淡くなったかもしれません。時に大きく歪んだ風景、また人物の描写は何やらシャガールともシュールレアリスムとも言えるような独特なものでしたが、パステルカラーに包まれたその姿からはかつて見た時のようなギラギラとした生命感はあまり感じられませんでした。
ここに描かれた人物たちは福永によると、「空虚なとき、無目的なとき、辛いときやどうにもならないとき、自分を慰めるために行う、人それぞれが拠り所にしている領域での振る舞い。(略)」なのだそうです。彼ら彼女らのどこか孤独を思わせるような寂しさはそうした面にも由来するのかもしれません。
2月26日までの開催です。
*開廊日時:火~土(日月祝休) 12:00~19:00
「福永大介 - 何かを味方にすること」
1/22-2/26

小山登美夫ギャラリーで開催中の福永大介個展、「何かを味方にすること」へ行ってきました。
作家、福永大介のプロフィール、及び展示概要については同画廊WEBサイトをご覧ください。
福永大介展 何かを味方にすること@小山登美夫ギャラリー
2004年に多摩美術大学美術学部絵画科を卒業後、2009年にはVOCA展に出品、また同年には第1回絹谷幸二賞を受賞しました。
ともかく私の中で福永というと、2008年の同画廊での個展で見た『モップ』の絵画の印象が強く残っていますが、今回は打って変わっての人物をモチーフとした作品が展示されていました。
登場するのは一見、何気ない日常の光景、例えばフェンスに手をかけて自転車を漕ごうとする男や、白いベットの前でメイドの格好をした立つ音ア、またヘルメットを被って木陰に座る男たちなどでした。
タッチと色遣いは心なしか以前より穏やかに、また淡くなったかもしれません。時に大きく歪んだ風景、また人物の描写は何やらシャガールともシュールレアリスムとも言えるような独特なものでしたが、パステルカラーに包まれたその姿からはかつて見た時のようなギラギラとした生命感はあまり感じられませんでした。
ここに描かれた人物たちは福永によると、「空虚なとき、無目的なとき、辛いときやどうにもならないとき、自分を慰めるために行う、人それぞれが拠り所にしている領域での振る舞い。(略)」なのだそうです。彼ら彼女らのどこか孤独を思わせるような寂しさはそうした面にも由来するのかもしれません。
2月26日までの開催です。
*開廊日時:火~土(日月祝休) 12:00~19:00
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