都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「三井本館Mitsui Main Building TOKYO 1929-2019|写真・ホンマタカシ」 日本橋三井タワー1階アトリウム/三井本館・合名玄関
日本橋三井タワー1階アトリウム/三井本館・合名玄関
「三井本館Mitsui Main Building TOKYO 1929-2019|写真・ホンマタカシ」
2019/6/8~7/21

1929年に竣工し、昭和初期を代表する古典主義建築である三井本館は、今年で開館90周年を迎えました。
それを期して行われているのが「三井本館Mitsui Main Building TOKYO 1929-2019|写真・ホンマタカシ」で、三井本館と隣接する日本橋三井タワーにて、写真家のホンマタカシが建物を撮りおろした写真などを公開していました。

まず日本橋三井タワーでは、ホンマタカシが撮影した三井本館の写真を展示していて、コリント式の柱の並ぶ美しい外観や、大理石で設えた館内の空間などを、高さ3メートル、横2メートルの特大のパネルで紹介していました。いずれも迫力のある作品で、まるでギリシャ神殿のような威容を目の当たりにすることが出来ました。

そもそも三井本館は、1902年に竣工した旧三井本館が、関東大震災によって被災したために建て替えられたものでした。そして震災の2倍の地震が起きても壊れない強度を基本とし、アメリカの「トローブリッジ・アンド・リヴィングストン」事務所が設計を担いました。

建設に際しては、全館冷房や換気システムなど、当時としては最先端の設備も導入され、総事業費も一般的なビルの10倍に及びました。構造は鉄筋コンクリートで、通常の倍以上の鋼材が用いられたことから、当時の三井銀行の社長をして「全館潜航艇のようなもの」とする言葉も残されています。

もう1つの会場である三井本館では、ホンマタカシの再撮影、ないし編集した、本館のアーカイブ映像が紹介されていました。そこには開館式や館内設備、また三井銀行と三井信託の仕事の様子が映されていて、開館当時の姿を良く伝えていました。また館内をスライドで映写した作品もありました。

なお会場の日本橋三井タワー1階アトリウムと三井本館・合名玄関は、同じ敷地に位置しますが、それぞれの入場口は別にありました。日本橋三井タワーは、千疋屋や三井記念美術館のエントランスのある中央通り側で、地下鉄の三越前駅よりも直結しています。
一方で三井本館の合名玄関は、三井タワーを一度出て、三越との間の江戸桜通りを経由し、日本銀行本店横の日銀通り側にあります。中央通り側からは入れません。

通常、合名玄関は非公開のスペースです。エレベーターホール横のスペースはさほど広くありませんが、大理石の床や天井など、完成当時の佇まいを体感することも出来ました。

2つの会場で開場時間が異なります。日本橋三井タワー1階アトリウムは10時から20時、三井本館・合名玄関は11時から17時半です。よって両会場が観覧出来る11:00~17:30の間に行かれることをおすすめします。

入場は無料です。7月21日まで開催されています。
「三井本館Mitsui Main Building TOKYO 1929-2019|写真・ホンマタカシ」 日本橋三井タワー1階アトリウム/三井本館・合名玄関
会期:2019年6月8日(土)~7月21日(日)
休館:6/10、6/12、6/24、6/25、7/8。
時間:10:00~20:00(日本橋三井タワー1階アトリウム)、11:00~17:30(三井本館・合名玄関)
料金:無料。
場所:中央区日本橋室町2-1-1
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線三越前駅A7出口より徒歩1分。JR線新日本橋駅1番出口より徒歩5分。
「三井本館Mitsui Main Building TOKYO 1929-2019|写真・ホンマタカシ」
2019/6/8~7/21

1929年に竣工し、昭和初期を代表する古典主義建築である三井本館は、今年で開館90周年を迎えました。
それを期して行われているのが「三井本館Mitsui Main Building TOKYO 1929-2019|写真・ホンマタカシ」で、三井本館と隣接する日本橋三井タワーにて、写真家のホンマタカシが建物を撮りおろした写真などを公開していました。

まず日本橋三井タワーでは、ホンマタカシが撮影した三井本館の写真を展示していて、コリント式の柱の並ぶ美しい外観や、大理石で設えた館内の空間などを、高さ3メートル、横2メートルの特大のパネルで紹介していました。いずれも迫力のある作品で、まるでギリシャ神殿のような威容を目の当たりにすることが出来ました。

そもそも三井本館は、1902年に竣工した旧三井本館が、関東大震災によって被災したために建て替えられたものでした。そして震災の2倍の地震が起きても壊れない強度を基本とし、アメリカの「トローブリッジ・アンド・リヴィングストン」事務所が設計を担いました。

建設に際しては、全館冷房や換気システムなど、当時としては最先端の設備も導入され、総事業費も一般的なビルの10倍に及びました。構造は鉄筋コンクリートで、通常の倍以上の鋼材が用いられたことから、当時の三井銀行の社長をして「全館潜航艇のようなもの」とする言葉も残されています。

もう1つの会場である三井本館では、ホンマタカシの再撮影、ないし編集した、本館のアーカイブ映像が紹介されていました。そこには開館式や館内設備、また三井銀行と三井信託の仕事の様子が映されていて、開館当時の姿を良く伝えていました。また館内をスライドで映写した作品もありました。

なお会場の日本橋三井タワー1階アトリウムと三井本館・合名玄関は、同じ敷地に位置しますが、それぞれの入場口は別にありました。日本橋三井タワーは、千疋屋や三井記念美術館のエントランスのある中央通り側で、地下鉄の三越前駅よりも直結しています。
一方で三井本館の合名玄関は、三井タワーを一度出て、三越との間の江戸桜通りを経由し、日本銀行本店横の日銀通り側にあります。中央通り側からは入れません。

通常、合名玄関は非公開のスペースです。エレベーターホール横のスペースはさほど広くありませんが、大理石の床や天井など、完成当時の佇まいを体感することも出来ました。

2つの会場で開場時間が異なります。日本橋三井タワー1階アトリウムは10時から20時、三井本館・合名玄関は11時から17時半です。よって両会場が観覧出来る11:00~17:30の間に行かれることをおすすめします。

入場は無料です。7月21日まで開催されています。
「三井本館Mitsui Main Building TOKYO 1929-2019|写真・ホンマタカシ」 日本橋三井タワー1階アトリウム/三井本館・合名玄関
会期:2019年6月8日(土)~7月21日(日)
休館:6/10、6/12、6/24、6/25、7/8。
時間:10:00~20:00(日本橋三井タワー1階アトリウム)、11:00~17:30(三井本館・合名玄関)
料金:無料。
場所:中央区日本橋室町2-1-1
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線三越前駅A7出口より徒歩1分。JR線新日本橋駅1番出口より徒歩5分。
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