都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
2022年2月に見たい展覧会【香月泰男/木村伊兵衛と画家たちの見たパリ/第25回TARO賞】
新型コロナウイルスのオミクロン株の猛威が国内を襲い、地域によっては美術館が再び臨時休館に追い込まれるなど影響が出ています。

一方で首都圏においては『フェルメールと17世紀オランダ絵画展』の開幕が見送られたものの、ごく一部の美術館を除き、予約制や人数制限などの対策を踏まえて開館しています。2月に見たい展覧会をリストアップしました。
展覧会
・『第14回恵比寿映像祭 スペクタクル後』 東京都写真美術館(2/4~2/20)
・『生誕160年記念 グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生』 世田谷美術館(2021/11/20~2022/2/27)
・『北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか』 すみだ北斎美術館(2021/12/21~2022/2/27)
・『あざみ野フォト・アニュアル2022 中井菜央 雪の刻』 横浜市民ギャラリーあざみ野(1/29~2/27)
・『サロン展「松濤クロニクル1981→2021」』 渋谷区立松涛美術館(2/12~3/13)
・『FACE展2022』 SOMPO美術館(2/19~3/13)
・『未来へつなぐ陶芸―伝統工芸のチカラ展』 パナソニック汐留美術館(1/15~3/21)
・『特別展 春日神霊の旅 -杉本博司 常陸から大和へ』 神奈川県立金沢文庫(1/29~3/21)
・『ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵―武者たちの物語』 森アーツセンターギャラリー(1/21~3/25)
・『季節をめぐり、自然と遊ぶ~花鳥・山水の世界~』 大倉集古館(1/18~3/27)
・『よみがえる正倉院宝物―再現模造にみる天平の技―』 サントリー美術館(1/26~3/27)
・『生誕110年 香月泰男展』 練馬区立美術館(2/6~3/27)
・『木村伊兵衛と画家たちの見たパリ 色とりどり』 目黒区美術館(2/19~3/27)
・『ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?』 ポーラ美術館(2021/9/18~2022/3/30)
・『はじまりから、いま。 1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡―古代美術、印象派、そして現代へ』 アーティゾン美術館(1/29~4/10)
・『どうぶつかいぎ展』 PLAY! MUSEUM(2/5~4/10)
・『再開記念展 松岡コレクションの真髄』 松岡美術館(1/26~4/17)
・『開館55周年記念特別展 上村松園・松篁 —美人画と花鳥画の世界—』 山種美術館(2/5~4/17)
・『ミロ展—日本を夢みて』 Bunkamuraザ・ミュージアム(2/11~4/17)
・『21_21 DESIGN Future SIGHT』 21_21 DESIGN SIGHT(2021/12/21~2022/5/8)
・『浅田政志展』 水戸芸術館(2/19~5/8)
・『アイラブアート16 視覚トリップ展 ~ウォーホル、パイク、ボイス 15人のドローイングを中心に~』 ワタリウム美術館(1/22~5/15)
・『開館40周年記念展 扉は開いているか ―美術館とコレクション1982-2022』 埼玉県立近代美術館(2/5~5/15)
・『上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー』 三菱一号館美術館(2/18~5/15)
・『第25回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展』 川崎市岡本太郎美術館(2/19~5/15)
・『Chim↑Pom展:ハッピースプリング』 森美術館(2/18~5/29)
・『メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年』 国立新美術館(2/9~5/30)
ギャラリー
・『クリスチャン・マークレー Voices[声]』 ギャラリー小柳(2021/11/24~2022/2/26)
・『竹中美幸展』 アートフロントギャラリー(2/4〜2/27)
・『西野壮平写真展「線をなぞる "tracing lines”』 キヤノンギャラリー S(1/20〜3/7)
・『ポーラ ミュージアム アネックス展 2022 前期』 ポーラ ミュージアム アネックス (2/11〜3/13)
・『妹島和世+西沢立衛/SANAA展 環境と建築』 TOTOギャラリー・間(2021/10/22~2022/3/20)
・『AC部「異和感ナイズ展』 クリエイションギャラリーG8(2/22〜3/30)
・『転移のすがた アーティスト・レジデンシー10周年記念展』 銀座メゾンエルメス(2021/12/17~2022/4/3)
・『泉太郎』 Take Ninagawa(2/26〜4/9)
・『万物資生|中村裕太は、資生堂と を調合する』 資生堂ギャラリー(2/26〜5/29)
まずは戦後日本の美術史に足跡を残した画家の回顧展です。練馬区立美術館にて『生誕110年 香月泰男展』が開かれます。

・『生誕110年 香月泰男展』@練馬区立美術館(2/6~3/27)
1911年に山口県に生まれた香月泰男は、東京美術学校に入学すると、1942年に召集令状を受けて当時の満洲へと動員され、敗戦後はシベリアで抑留生活を送るなど苦難の人生を歩みました。
その香月の生誕110年を期して行われるのが今回の回顧展で、初期からシベリアでの抑留を主題とした「シベリア・シリーズ」のほか、遺作『渚(ナホトカ)』などが一堂に公開されます。まさに香月の人生を絵画にて追体験していくような展覧会となりそうです。なお同展は宮城県美術館を皮切りに全国にて開かれてきた巡回展で、東京では練馬区立美術館のみの開催となります。(この後、足利市立美術館へ巡回。)
続いては日本を代表する写真家の展示です。『木村伊兵衛と画家たちの見たパリ 色とりどり』が目黒区美術館にて開催されます。

・『木村伊兵衛と画家たちの見たパリ 色とりどり』@目黒区美術館(2/19~3/27)
1901年に東京で生まれ、日本の写真界を牽引した木村伊兵衛は、戦後初めて写真家としてヨーロッパを取材し、アンリ・カルティエ=ブレッソンなどと交流しながらパリの街角を写真におさめました。
その木村がパリにて撮影したカラー写真などを紹介するのが『木村伊兵衛と画家たちの見たパリ 色とりどり』で、加えて1910年から50年にかけてパリへ留学した同館所蔵の画家の作品も公開されます。木村の写真と同時代の画家の絵画の双方にて、当時のパリの情景を楽しめる展示となりそうです。
ラストは今年で25回目を迎えた現代美術展です。川崎市岡本太郎美術館にて『第25回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展』が行われます。

・『第25回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展』@川崎市岡本太郎美術館(2/19~5/15)
これは美術家の岡本太郎の精神を継承しつつ、現代美術作家を公募の形式にて顕彰するもので、応募された578点のうち入選した24名(組)の作品が公開されます。毎年、絵画、立体、インスタレーションを問わずに刺激的な作品が多いのも特徴で、今年も「現代美術のいま」を楽しめる内容となりそうです。
WEBメディア「イロハニアート」でも2月のおすすめの展覧会をご紹介しました。
大阪に新たな美術館もオープン!『メトロポリタン美術館展』から『Chim↑Pom展』まで。2月に見たいおすすめ展覧会5選 | イロハニアート
今後の状況により各展覧会の会期などが変更になる場合があります。最新の開催情報についてはWEBサイトにてご確認ください

一方で首都圏においては『フェルメールと17世紀オランダ絵画展』の開幕が見送られたものの、ごく一部の美術館を除き、予約制や人数制限などの対策を踏まえて開館しています。2月に見たい展覧会をリストアップしました。
展覧会
・『第14回恵比寿映像祭 スペクタクル後』 東京都写真美術館(2/4~2/20)
・『生誕160年記念 グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生』 世田谷美術館(2021/11/20~2022/2/27)
・『北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか』 すみだ北斎美術館(2021/12/21~2022/2/27)
・『あざみ野フォト・アニュアル2022 中井菜央 雪の刻』 横浜市民ギャラリーあざみ野(1/29~2/27)
・『サロン展「松濤クロニクル1981→2021」』 渋谷区立松涛美術館(2/12~3/13)
・『FACE展2022』 SOMPO美術館(2/19~3/13)
・『未来へつなぐ陶芸―伝統工芸のチカラ展』 パナソニック汐留美術館(1/15~3/21)
・『特別展 春日神霊の旅 -杉本博司 常陸から大和へ』 神奈川県立金沢文庫(1/29~3/21)
・『ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵―武者たちの物語』 森アーツセンターギャラリー(1/21~3/25)
・『季節をめぐり、自然と遊ぶ~花鳥・山水の世界~』 大倉集古館(1/18~3/27)
・『よみがえる正倉院宝物―再現模造にみる天平の技―』 サントリー美術館(1/26~3/27)
・『生誕110年 香月泰男展』 練馬区立美術館(2/6~3/27)
・『木村伊兵衛と画家たちの見たパリ 色とりどり』 目黒区美術館(2/19~3/27)
・『ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?』 ポーラ美術館(2021/9/18~2022/3/30)
・『はじまりから、いま。 1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡―古代美術、印象派、そして現代へ』 アーティゾン美術館(1/29~4/10)
・『どうぶつかいぎ展』 PLAY! MUSEUM(2/5~4/10)
・『再開記念展 松岡コレクションの真髄』 松岡美術館(1/26~4/17)
・『開館55周年記念特別展 上村松園・松篁 —美人画と花鳥画の世界—』 山種美術館(2/5~4/17)
・『ミロ展—日本を夢みて』 Bunkamuraザ・ミュージアム(2/11~4/17)
・『21_21 DESIGN Future SIGHT』 21_21 DESIGN SIGHT(2021/12/21~2022/5/8)
・『浅田政志展』 水戸芸術館(2/19~5/8)
・『アイラブアート16 視覚トリップ展 ~ウォーホル、パイク、ボイス 15人のドローイングを中心に~』 ワタリウム美術館(1/22~5/15)
・『開館40周年記念展 扉は開いているか ―美術館とコレクション1982-2022』 埼玉県立近代美術館(2/5~5/15)
・『上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー』 三菱一号館美術館(2/18~5/15)
・『第25回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展』 川崎市岡本太郎美術館(2/19~5/15)
・『Chim↑Pom展:ハッピースプリング』 森美術館(2/18~5/29)
・『メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年』 国立新美術館(2/9~5/30)
ギャラリー
・『クリスチャン・マークレー Voices[声]』 ギャラリー小柳(2021/11/24~2022/2/26)
・『竹中美幸展』 アートフロントギャラリー(2/4〜2/27)
・『西野壮平写真展「線をなぞる "tracing lines”』 キヤノンギャラリー S(1/20〜3/7)
・『ポーラ ミュージアム アネックス展 2022 前期』 ポーラ ミュージアム アネックス (2/11〜3/13)
・『妹島和世+西沢立衛/SANAA展 環境と建築』 TOTOギャラリー・間(2021/10/22~2022/3/20)
・『AC部「異和感ナイズ展』 クリエイションギャラリーG8(2/22〜3/30)
・『転移のすがた アーティスト・レジデンシー10周年記念展』 銀座メゾンエルメス(2021/12/17~2022/4/3)
・『泉太郎』 Take Ninagawa(2/26〜4/9)
・『万物資生|中村裕太は、資生堂と を調合する』 資生堂ギャラリー(2/26〜5/29)
まずは戦後日本の美術史に足跡を残した画家の回顧展です。練馬区立美術館にて『生誕110年 香月泰男展』が開かれます。

・『生誕110年 香月泰男展』@練馬区立美術館(2/6~3/27)
1911年に山口県に生まれた香月泰男は、東京美術学校に入学すると、1942年に召集令状を受けて当時の満洲へと動員され、敗戦後はシベリアで抑留生活を送るなど苦難の人生を歩みました。
洋画家・香月泰男の回顧展が練馬区立美術館で -「シベリア・シリーズ」ほか、初期〜最晩年の画業をたどる - https://t.co/ka8GRR5jRU pic.twitter.com/Wki1j0YIgu
— Fashion Press (@fashionpressnet) November 2, 2021
その香月の生誕110年を期して行われるのが今回の回顧展で、初期からシベリアでの抑留を主題とした「シベリア・シリーズ」のほか、遺作『渚(ナホトカ)』などが一堂に公開されます。まさに香月の人生を絵画にて追体験していくような展覧会となりそうです。なお同展は宮城県美術館を皮切りに全国にて開かれてきた巡回展で、東京では練馬区立美術館のみの開催となります。(この後、足利市立美術館へ巡回。)
続いては日本を代表する写真家の展示です。『木村伊兵衛と画家たちの見たパリ 色とりどり』が目黒区美術館にて開催されます。

・『木村伊兵衛と画家たちの見たパリ 色とりどり』@目黒区美術館(2/19~3/27)
1901年に東京で生まれ、日本の写真界を牽引した木村伊兵衛は、戦後初めて写真家としてヨーロッパを取材し、アンリ・カルティエ=ブレッソンなどと交流しながらパリの街角を写真におさめました。
【開催予告】「木村伊兵衛と画家たちの見たパリ 色とりどり」を2022年2月19日(土)から3月27日(日)まで開催します。木村作品の中でも異色のカラースナップ写真131点を中心に、1910~50年代にかけてパリ留学を経験した当館所蔵の画家たちの作品をあわせてご覧いただけます。https://t.co/f2kGNZy2ZT pic.twitter.com/nPoKAG0hsr
— 目黒区美術館 Meguro Museum of Art,Tokyo (@mmatinside) January 25, 2022
その木村がパリにて撮影したカラー写真などを紹介するのが『木村伊兵衛と画家たちの見たパリ 色とりどり』で、加えて1910年から50年にかけてパリへ留学した同館所蔵の画家の作品も公開されます。木村の写真と同時代の画家の絵画の双方にて、当時のパリの情景を楽しめる展示となりそうです。
ラストは今年で25回目を迎えた現代美術展です。川崎市岡本太郎美術館にて『第25回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展』が行われます。

・『第25回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展』@川崎市岡本太郎美術館(2/19~5/15)
【第25回岡本太郎現代芸術賞】応募総数578点の中から24名(組)の作家が入選を果たしました。太郎賞・敏子賞・特別賞は2022年2月18日(金)授賞式にて発表いたします。https://t.co/FvEjIvsvbK#岡本太郎現代芸術賞 #TARO賞 pic.twitter.com/hPlAmhekP1
— 岡本太郎記念館 (@taro_kinenkan) November 25, 2021
これは美術家の岡本太郎の精神を継承しつつ、現代美術作家を公募の形式にて顕彰するもので、応募された578点のうち入選した24名(組)の作品が公開されます。毎年、絵画、立体、インスタレーションを問わずに刺激的な作品が多いのも特徴で、今年も「現代美術のいま」を楽しめる内容となりそうです。
WEBメディア「イロハニアート」でも2月のおすすめの展覧会をご紹介しました。
大阪に新たな美術館もオープン!『メトロポリタン美術館展』から『Chim↑Pom展』まで。2月に見たいおすすめ展覧会5選 | イロハニアート
今後の状況により各展覧会の会期などが変更になる場合があります。最新の開催情報についてはWEBサイトにてご確認ください
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