『SMBC meets Contemporary Art “Come take a look!”』 三井住友銀行本店東館 アース・ガーデン

三井住友銀行本店東館 1F アース・ガーデン
『SMBC meets Contemporary Art “Come take a look!”』 
2022/1/25~2/18



東京・大手町の三井住友銀行本店東館 1F アース・ガーデンにて、ミスミグループの創業者である田口弘のアートコレクションを紹介する『SMBC meets Contemporary Art “Come take a look!”』が行われています。


コラクリット・アルナーノンチャイ『History Painting (Poetry Floor2)』 2016年

これは三井住友フィナンシャルグループが新たに立ち上げた、アートに触れる場と環境を広く提供する「SMBC ART HQ」の企画として開かれたもので、第1弾としてタグチアートコレクションから国際的に注目される16組のアーティストの作品が選ばれました。


宮島達男『Counter Falls』 2018年

田口は1980年代末より現代美術を収集しはじめると、ミスミ社長在職時にアメリカン・ポップアートを中心とするコレクションを築きました。そして後の2000年頃より収集対象を世界、あるいは日本国内に広げて個人でも作品を集め、2021年11月の段階で600点ものコレクションに至りました。


ジュリアン・オピー『Shahnoza pole dancer』 2006年

今回の展示で興味深いのは、宮島達男やジュリアン・オピーといった有名なアーティストだけでなく、アメリカのシカゴ生まれのドナ・フアンカなどの国内ではなかなか見る機会の少ない作品が展示されていることでした。


ドナ・フアンカ『Mami Wata』 2017年 『HANGISI』 2017年

そのドナ・フアンカの『HANGISI』とは、女性の足を彩るパンプスのブランドシリーズに由来していて、濃い青や白、それに肌を思わせるような色が有機的に混ざるように広がっていました。


ハルーン・グン=サリ『Senzenina(われわれが何をしたのか)』 2018年

南アフリカを拠点に活動するハルーン・グン=サリの『Senzenina(われわれが何をしたのか)』は、反アパルトヘイト闘争の歌をタイトルにした作品で、2012年に同国のロンミン鉱山で起こった事件で犠牲となった労働者をモチーフにしていました。イギリス資本の同鉱山では、待遇改善のためにストライキが行われ、それを排除しようとした警察の発砲よって鉱山労働者17名もの命が奪われてしまいました。


グザヴィエ・ヴェイヤン『Natasa』 2019年

フランスのグザヴィエ・ヴェイヤンは、人間や動物を等身大のスケールで表現する制作を続けていて、局面を削ぎ落としたような幾何学的形態を見せた『ナターシャ』などを展示していました。鮮やかな色彩と、シンプルでありながら近未来的なフォルムも魅力かもしれません。


エルムグリーン&ドラッグセット『Human Scale (Loop Pool)』 2019年

三井住友銀行本店東館1Fの広く開放的なスペースを用い、大型のインスタレーションや絵画が多いのも特徴かもしれません。会期中は無休ですが、平日と土休日にて開館時間が異なります。お出かけの際はご注意ください。

入場は無料です。2月18日まで開催されています。

『SMBC meets Contemporary Art “Come take a look!”』 三井住友銀行本店東館 1F アース・ガーデン
会期:2022年1月25日(火)~2月18日(金)
休館:会期中無休。
時間:9:00~18:00(月~金)、13:00~18:00(土日祝)
料金:無料
住所:千代田区丸の内1-3-2
交通:東京メトロ千代田線・丸ノ内線・半蔵門線・東西線、都営三田線大手町駅C14出口より直結。
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