◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「日本のアニメに影響」って?

2010-04-28 19:58:19 | 気になる言葉、具体例
                                   「に」だじぇ
 ある外国映画の監督が、インタビューで、衣装については日本のアニメから影響を受けたということを言いました。あれ? 影響を受けたの? 画面にはでかでかと「日本のアニメに影響」と書いてあるのですがねぇ。これを「影響を受けた」と読めというのは無理ですよ、普通は「を及ぼした」を省略しているものと見ますから。
 これ、「めざましテレビ」のテロップです。「日本のアニメから影響」と書けば「を受けた」を省略していると見なしますが、いまいちスマートではありませんね。やはり「日本のアニメの影響」ですかね。
 また、司会者である女子アナ、実は、変な「~ずに」を広めた真犯人はこの人(ほら、例の星占いですよ)なのではないかと最近思っているのですが・・・、フリップには「見せかけにしか見えない」と書いてあったのに「見せかけにしか思えない」と言いましたよ。気持ちは分かります、「見」が続くので抵抗があったのでしょう。でも、「思えない」と言うのなら「見せかけとしか思えない」でしょ。大塚さん以外の人の日本語のひどさときたら・・・、この番組は現代の日本語に多大なる悪影響を及ぼしています。
 あ、そうそう、「相棒」に面白いシーンがありましたよ。右京が「あなたのことを彼に聞きました」と真犯人に告げました。「彼」というのは、真犯人をかばって自首した人です。「あなたのことを彼から聞いた」という意味だと受け取った真犯人は「やっぱり彼は裏切ったのね」と言い、続けて事件の真相を告白しました。つまり、右京は真犯人にかまをかけて自供させたわけです。
 このごろは、「○○からもらった」「○○から聞いた」よりも「○○にもらった」「○○に聞いた」のほうがよく聞こえてきますからね。その後、真犯人が、亀山から「彼はあなたを裏切っていない」と聞かされ、「私のことを彼から聞いたとさっき言ったじゃないの」と言うと、右京は「『あなたのことを彼に聞いた』と言ったのです」と涼しい顔をしました。
 この番組の脚本家は日本語をまあまあ大切にしているように思うのですが、それでもときどきやっちゃいますね、とんでもなく変な敬語が出てきます。それが右京のセリフにまで出てくることがあって、それだけはやっちゃだめだろう! と腹が立ちます。o(`д´)oキーッ、イメージが崩れるじゃないのっ!
コメント
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