◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

パスタ>スパゲッティ

2012-07-29 09:03:00 | 気になる言葉、具体例
                               ハムやんはハムやん

 国会議員が書いたメモが画面に映り、見ると、「マニュフェスト」と書いてありました。「manifest」は、乗客名簿、船の積み荷目録、管理票、「manifesto」は、宣言書、声明書、政策綱領、政権公約、この場合は後者の「manifesto」ですね。だからさっ、「ニュ」ではなく「ニ」、「マニフェスト」なのよ。
 新聞記事の中の記述「リヨウ客」、本当は「利用客」ですが、理容業界の話題なので「利用」と「理容」を掛けているつもりなのでしょう。「タメしマス」「オススメ」「おタメし」「カナりヤバい」「キモイ、キモくない」「キモいとは感じません」「若い子はキモがる」など、近ごろは何でもカタカナで書く傾向があり、しかも、書き方がばらばらですが、新聞までこんなことをする必要があるのか?
 「スパゲッティ」と言った人をばかにして「スパゲッティなんて久しぶりに聞いた」と言った芸人がいましたが、なんか腹立つわぁ。日本人の言う「パスタ」は、小麦粉を練って作った食べ物の中でも主にイタリア料理として出てくるものを指しますが、パスタにもいろいろ種類があり、細長い麺はスパゲッティで、グラタンに入っている中空で短いものはマカロニですね。この芸人だって、そんなに若くないのだから、ちょっと前まで「スパゲッティ」と言っていたはずです。
 いわゆる「麺」も、細かく分ければ、断面が丸くて直径0.9mmのものはカッペリーニ、1.3mmはフェデリーニ、1.5~1.7mmはスパゲティーニ、1.9mmのものがスパゲッティなのですが、スーパーの棚に最も多く並んでいるのはスパゲッティでしょ。ちなみに、日本の麺、1.3mm未満はそうめんですが、1.3mm以上1.7mm未満は? はい、ひやむぎです。では、1.7mm以上は? はい~、うどんですね(⌒・⌒)。
 おぉ~! ちゃんとしゃべれの神様降臨m(_ _)m Eテレ「EURO24 テレビでイタリア語」を見ながらこれを書いていたのですが、「Ho mangiato la pasta(私はパスタを食べました)」という例文が出てきました。ローマの街角で地元の人がスパゲッティを食べている場面では、はっきり「スパゲッティ」と言い、テロップには「spaghetti」という文字が見えました。まぁね、「パスタ」と言っておけば間違いないというのは分かりますが、スパゲッティをスパゲッティと言って何が悪いっo(`д´)o!
 おっ! ちゃんとしゃべれの神様降臨m(_ _)m再び! たまたま見た番組で、彦摩呂さんが「スパゲッティ食べよう」と言ったところ、共演者の女性が「パスタでしょ」と言いましたよ。「スパゲッティ」を知らないのか? でも、そこは彦摩呂さん、「スパゲッティもマカロニもラビオリもペンネもパスタ、パスタはパスタ、スパゲッティはスパゲッティ、犬は犬、チワワはチワワやねん」と言いました(⌒・⌒)。
 そうそう、チワワとパピヨンとポメラニアンの区別がつかない人は「犬」と言っておけば間違いない! でも、チワワを「チワワ」と言っている人に向かって「それ、犬でしょ」なんて言いませんね。それにしても、この女性、フォークでよいしょよいしょと巻き取った一口分のスパゲッティ(ナポリタン)をフーフーした( ̄д ̄)! ペペロンチーノならまだしも、ナポリタンでフーフーはないでしょ(ーー;)。
コメント
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