◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「七面鳥の丸焼け」って?

2012-07-18 18:57:47 | 気になる言葉、具体例
                                  超軽量だから

 「七面鳥の丸焼け、ピラフ詰め」と言ったのはテレビ朝日の女子アナですが、正直いって・・・面白い(⌒O⌒)。「丸焼け」なのにピラフ詰め!(^ー^)ニシシ。「焼け目がつけばOK」と言った料理番組講師もいて、しかも、そのとき、テロップはそのまま「焼け目がつけばOK」でしたからね、まったくもぉ~。さらに、「焼きただれる」というナレーションを聞いたこともあるし、みんな国語の時間は寝てたのか?
 「目玉焼き」「お好み焼き」「焼き鳥」「焼き餃子」「七面鳥の丸焼き」、難しい? 焼かない、焼き、焼いて、焼く、七面鳥を焼く、焼いて食べるのだから「七面鳥の丸焼き、ピラフ詰め」であり、アクシデントで焼けちゃったわけではありません。おいしそうに見えるように焼くのだから「焼き目がつけばOK」。「焼ける」ではなく「焼く」だから「焼き目」、簡単ですよね。
 逆に、「焼けただれる」を「焼きただれる」と書いたディレクター、そのまま読んだナレーター( ̄д ̄)! 「ただれる」は「皮や肉が破れて崩れる」という意味ですからね、正しくは「焼けただれる」ですよ。何らかのアクシデントがあって、結果として、焼けてただれたのです。「焼きただれる」なんて怖すぎる(ーー゛。こんなものは、文法がどうとかいう以前に感覚で分かるでしょ?
 それから、「めくり上がっている部分」というのを聞いたことがあるのですが、これも同じことですね。ある部分を意図的にめくったわけではない、ということは、「めくる」ではなく「めくれる」ですから、「めくれ上がっている部分」です。うむぅ~、なぜこんな簡単なことが分からない?
 「朝ズバッ!」の加藤アナは「簡単に持ち上がることができる」と言いましたが、「持ち上がる」なら「持ち上がる」まででいいわけで、その後の「ことができる」は要りません。これが「持ち上がる」ではなく「持ち上げる」なら、「簡単に持ち上げることができる」ですけれどね。
 「並べ替える」が正しいのに「並び替える」と言う人が多い。それだけではなく、文章中にも「並び替える」が多く見られる。ということは、「並び替える」が正しいのだと勘違いしている人が大勢いるということですが、「並べる」+「替える」=「並べ替える」なのです。意図的に違う順番で並べるのであって、たまたまそういうふうに並ぶのではないのですから「並び」ではありません。簡単ですよね?!
コメント
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