ですねノートだ!
NHK「明日へ つなげよう 証言記録 東日本大震災」の第51回を見たのですが、製紙工場の復興に関する話が中心でした。日本語の誤りは気にしないようにして、いや、いつもそうですが、気になるのですよ、これはもうしょうがない! それで、やはりどうしても気になるところがあったので、書きます。
「ご対面をすると」というテロップ、実によくあるパターンなのですが、最後の「と」は要りません。話し手が、「~ということで」「~というわけで」「~ということがあって」「~ということになり」などを省略して「と」しか言わない、そういう「と」は、下手に書くと意味不明になるので注意が必要です。
これは、この番組に限らず、放送業界全体、いえ、一般の人にもぜひ気づいてほしいことです。話し手は「ご対面をすると」まで言って言葉に詰まり、やや間があって「非常につらかったですね」と続けたのですが、「片付け作業をしていくとあっちこっちで○○と対面することになる、それは非常につらかった」という流れです。
この後、ほかの話し手が「これを復旧するのは相当大変だぞと」と言ったとき、テロップはそのまま書いてありましたが、それは話し手が「思った」を省略しているという単純なケースですからそれでいいのです。「~と思った」「~と感じた」「~と言った」などが続く場合、「~と」までしか言わなくても、そこは察すればいいのですから。
「万が一送水管に漏れが見付かった場合、すぐに対処できるためです」というナレーション、ナレーターは松村正代アナ(NHK)ですが、言っていて気持ち悪くないのでしょうかね、アナウンサーなのに。送水管に漏れがあったらすぐに対処できるように人員を配置しておく、ということですから、「すぐに対処できるようにするためです」と言うのが普通の感覚ですよ。
「ずっと永遠と続く作業なんで」というテロップ、もちろん、話し手はちゃんと「ずっと延々と続く作業なんで」と言っていますよ。そもそも「永遠と」なんて日本人は言いませんよね、「永遠」と言うときは「永遠に」です。「と」ではなく「に」ですよ。「明らかに」もそうですね、「明らかと」の次は「永遠と」ですか┐( ̄д ̄)г。
また出た「言いかえれば十何時間まだ残っていると」というテロップ、これも最後の「と」は不要です。確かに、中途半端に「~と」と言う人は多いのですが、文章にするときは修正が必要になるのですからね。テロップは「言い換えれば、十何時間まだ残っている」と書けばいいのです。そうすればすんなり伝わるのですから。
「翌年の8月で、完全復興を宣言しました」というナレーション、「翌年の8月に完全復興を宣言しました」では? 「これ(工場)を早く立て直すことが」と「こうして建て直って復興を遂げてですね」は、揺れていますね。「建て直って」はありえない言い方で、そこが「立ち直って」だったら「早く立て直すことが」もスルーしたと思うのですが、たまたま「建て直って」だったので考え込んでしまいました。
もうおしまいだと思ったけれど、瓦礫を運び、泥を取り除き、設備を修繕して再び操業する、これは「立て直す」か「建て直す」か。倒産した会社を再建するのなら「建て直す」ですが、操業できない状況から脱するのは? 迷いますが、「これ(工場)を早く建て直すことが」「こうして建て直して、復興を遂げて」でしょうかね。
「それでですね」「そうするとですね」など、意味のない「ですね」は書いたり書かなかったり、これはよくないですね。私はこういう意味のない「ですね」が気持ち悪くてしかたないのですが、アナウンサーでも平気で「ですね」を連発して早口でまくしたてるのですから情けないですよ。せめてテロップだけでも「ですね」なんか書かないでもらいたいと思うのですが。
ところで、「気を遣う」を見掛けなくなった昨今ですが、「オトナヘノベル」のテロップも「気を使う」で、とうとうNHKも「気を使う」でいこうと決めたのでしょうか。NHKまでもが「気を使う」と書くなら、じきに辞書に載るかもね。「気をつかう」の意味がねじ曲げられ、本来の「気を遣う」の意味が忘れ去られ、やがて「気を使う」が定着した、な~んてね┐( ̄д ̄)г。
NHK「明日へ つなげよう 証言記録 東日本大震災」の第51回を見たのですが、製紙工場の復興に関する話が中心でした。日本語の誤りは気にしないようにして、いや、いつもそうですが、気になるのですよ、これはもうしょうがない! それで、やはりどうしても気になるところがあったので、書きます。
「ご対面をすると」というテロップ、実によくあるパターンなのですが、最後の「と」は要りません。話し手が、「~ということで」「~というわけで」「~ということがあって」「~ということになり」などを省略して「と」しか言わない、そういう「と」は、下手に書くと意味不明になるので注意が必要です。
これは、この番組に限らず、放送業界全体、いえ、一般の人にもぜひ気づいてほしいことです。話し手は「ご対面をすると」まで言って言葉に詰まり、やや間があって「非常につらかったですね」と続けたのですが、「片付け作業をしていくとあっちこっちで○○と対面することになる、それは非常につらかった」という流れです。
この後、ほかの話し手が「これを復旧するのは相当大変だぞと」と言ったとき、テロップはそのまま書いてありましたが、それは話し手が「思った」を省略しているという単純なケースですからそれでいいのです。「~と思った」「~と感じた」「~と言った」などが続く場合、「~と」までしか言わなくても、そこは察すればいいのですから。
「万が一送水管に漏れが見付かった場合、すぐに対処できるためです」というナレーション、ナレーターは松村正代アナ(NHK)ですが、言っていて気持ち悪くないのでしょうかね、アナウンサーなのに。送水管に漏れがあったらすぐに対処できるように人員を配置しておく、ということですから、「すぐに対処できるようにするためです」と言うのが普通の感覚ですよ。
「ずっと永遠と続く作業なんで」というテロップ、もちろん、話し手はちゃんと「ずっと延々と続く作業なんで」と言っていますよ。そもそも「永遠と」なんて日本人は言いませんよね、「永遠」と言うときは「永遠に」です。「と」ではなく「に」ですよ。「明らかに」もそうですね、「明らかと」の次は「永遠と」ですか┐( ̄д ̄)г。
また出た「言いかえれば十何時間まだ残っていると」というテロップ、これも最後の「と」は不要です。確かに、中途半端に「~と」と言う人は多いのですが、文章にするときは修正が必要になるのですからね。テロップは「言い換えれば、十何時間まだ残っている」と書けばいいのです。そうすればすんなり伝わるのですから。
「翌年の8月で、完全復興を宣言しました」というナレーション、「翌年の8月に完全復興を宣言しました」では? 「これ(工場)を早く立て直すことが」と「こうして建て直って復興を遂げてですね」は、揺れていますね。「建て直って」はありえない言い方で、そこが「立ち直って」だったら「早く立て直すことが」もスルーしたと思うのですが、たまたま「建て直って」だったので考え込んでしまいました。
もうおしまいだと思ったけれど、瓦礫を運び、泥を取り除き、設備を修繕して再び操業する、これは「立て直す」か「建て直す」か。倒産した会社を再建するのなら「建て直す」ですが、操業できない状況から脱するのは? 迷いますが、「これ(工場)を早く建て直すことが」「こうして建て直して、復興を遂げて」でしょうかね。
「それでですね」「そうするとですね」など、意味のない「ですね」は書いたり書かなかったり、これはよくないですね。私はこういう意味のない「ですね」が気持ち悪くてしかたないのですが、アナウンサーでも平気で「ですね」を連発して早口でまくしたてるのですから情けないですよ。せめてテロップだけでも「ですね」なんか書かないでもらいたいと思うのですが。
ところで、「気を遣う」を見掛けなくなった昨今ですが、「オトナヘノベル」のテロップも「気を使う」で、とうとうNHKも「気を使う」でいこうと決めたのでしょうか。NHKまでもが「気を使う」と書くなら、じきに辞書に載るかもね。「気をつかう」の意味がねじ曲げられ、本来の「気を遣う」の意味が忘れ去られ、やがて「気を使う」が定着した、な~んてね┐( ̄д ̄)г。