好物は何ですか?
「gooいまトピランキング」で「『不謹慎』○の会見でとんでもない質問」(2017/6/26 16:28)という見出しを見付けたとき、“不謹慎な質問”とは何かと思い、要約を読んで、いよいよ訳が分からなくなりました。○は皆さんご存じの俳優です。次の段落は要約で、その次の段落は記事そのものです。なお、△さんは○さんの奥様です。要約と記事を読んで、見出しも要約もどれほどいいかげんか、考えてみてください。
要約 →6月22日夜、フリーアナウンサーの△さんが34歳という若さで亡くなったことを受け、夫で歌舞伎俳優の○が翌23日に記者会見を行った。この会見で「"愛している"という言葉は、△さんはちゃんと受けとめたように見えましたか?」と信じられない質問をしたリポーターがいたという。明らかにおかしいこの質問のせいで、○は「僕が言ったわけじゃなくて」と正す必要が生じたそう。非常に不謹慎だが、今回の会見のなかで一番の名シーンだとまいじつが報じた。
記事 →「会見中に○さんが△さんの最期を看取る場面を話しましたが、誰もが感動したあのシーンに対して信じられない質問をしたリポーターがいました。驚きましたね、リポーターなのに人の話を聞いていないのかと」(会見に出席したスポーツ紙記者)。そのやり取りはこうだった。○が悲しみを堪えながら、最期の場面を話す。「これは本当に不思議な話ですけど、息を引き取る瞬間をわたしは見てました。そのとき、これは本当に不思議なんですけど、『愛している』と彼女がその一言を言って。泣いちゃいますよね。その一言、『愛している』と言って、それでそのまま旅立ちました」 ――「愛している」という言葉は、△さんはちゃんと受けとめたように見えましたか?―― 前出の記者はこう語る。「明らかにおかしいこの質問のせいで、○さんは『僕が言ったわけじゃなくて』と正す必要が生じました。非常に不謹慎な言い方ですが、今回の会見のなかで一番の名シーンです。翌日の新聞にもトップでこの場面を使いましたし、テレビでも何度も取り上げた。○さんが話したあの場面は、何ひとつとして聞き質す必要のない部分だったと思うのです」。
どうですか? 要約を読んで「不謹慎」と「一番の名シーン」の意味を誤解なく受け止めることができましたか? 記事を読めば分かることですが、見出しと要約を書いた人は内容を正しく理解していません。記事をさっと読んで、分かったつもりでちゃちゃっと書いたようですね、それはこれほど事実とは違っているわけで、見出しと要約しか見ていない人はいろいろ誤解しているかもしれません。
「『不謹慎』○の会見でとんでもない質問」だと「不謹慎な質問」という意味になりますが、実際は、会見に出席したスポーツ紙記者が、○が悲しみを堪えながら△の最期について話している場面を「一番の名シーン」と表現することについて「非常に不謹慎な言い方ですが」と前置きしているわけです。よって、見出しは「○の会見でとんでもない質問」とすればいいわけで、「不謹慎」は余計です。
要約も、最後の「非常に不謹慎だが、今回の会見のなかで一番の名シーンだ」は不要です。どうしても入れるなら「明らかにおかしいこの質問のせいで」の前、「不謹慎な言い方だが、今回の会見のなかで一番の名シーンだった、なのに、明らかにおかしいこの質問のせいで」と続けるのが適当です。感動の名シーンだったのにトンチンカンな質問のせいでぶち壊しだo(`д´)o! という話ですよ。
これを書いた人だけではありません。見出し、要約、それに、テロップでもナレーションでも、短い文で内容を的確に伝えられる能力が求められるわけで、一般の人だって、電話で話すよりメールやLINEということなら、書く力が必要です。なるべく早く、的確に書けるようになってください m( ̄_ ̄)m。
「gooいまトピランキング」で「『不謹慎』○の会見でとんでもない質問」(2017/6/26 16:28)という見出しを見付けたとき、“不謹慎な質問”とは何かと思い、要約を読んで、いよいよ訳が分からなくなりました。○は皆さんご存じの俳優です。次の段落は要約で、その次の段落は記事そのものです。なお、△さんは○さんの奥様です。要約と記事を読んで、見出しも要約もどれほどいいかげんか、考えてみてください。
要約 →6月22日夜、フリーアナウンサーの△さんが34歳という若さで亡くなったことを受け、夫で歌舞伎俳優の○が翌23日に記者会見を行った。この会見で「"愛している"という言葉は、△さんはちゃんと受けとめたように見えましたか?」と信じられない質問をしたリポーターがいたという。明らかにおかしいこの質問のせいで、○は「僕が言ったわけじゃなくて」と正す必要が生じたそう。非常に不謹慎だが、今回の会見のなかで一番の名シーンだとまいじつが報じた。
記事 →「会見中に○さんが△さんの最期を看取る場面を話しましたが、誰もが感動したあのシーンに対して信じられない質問をしたリポーターがいました。驚きましたね、リポーターなのに人の話を聞いていないのかと」(会見に出席したスポーツ紙記者)。そのやり取りはこうだった。○が悲しみを堪えながら、最期の場面を話す。「これは本当に不思議な話ですけど、息を引き取る瞬間をわたしは見てました。そのとき、これは本当に不思議なんですけど、『愛している』と彼女がその一言を言って。泣いちゃいますよね。その一言、『愛している』と言って、それでそのまま旅立ちました」 ――「愛している」という言葉は、△さんはちゃんと受けとめたように見えましたか?―― 前出の記者はこう語る。「明らかにおかしいこの質問のせいで、○さんは『僕が言ったわけじゃなくて』と正す必要が生じました。非常に不謹慎な言い方ですが、今回の会見のなかで一番の名シーンです。翌日の新聞にもトップでこの場面を使いましたし、テレビでも何度も取り上げた。○さんが話したあの場面は、何ひとつとして聞き質す必要のない部分だったと思うのです」。
どうですか? 要約を読んで「不謹慎」と「一番の名シーン」の意味を誤解なく受け止めることができましたか? 記事を読めば分かることですが、見出しと要約を書いた人は内容を正しく理解していません。記事をさっと読んで、分かったつもりでちゃちゃっと書いたようですね、それはこれほど事実とは違っているわけで、見出しと要約しか見ていない人はいろいろ誤解しているかもしれません。
「『不謹慎』○の会見でとんでもない質問」だと「不謹慎な質問」という意味になりますが、実際は、会見に出席したスポーツ紙記者が、○が悲しみを堪えながら△の最期について話している場面を「一番の名シーン」と表現することについて「非常に不謹慎な言い方ですが」と前置きしているわけです。よって、見出しは「○の会見でとんでもない質問」とすればいいわけで、「不謹慎」は余計です。
要約も、最後の「非常に不謹慎だが、今回の会見のなかで一番の名シーンだ」は不要です。どうしても入れるなら「明らかにおかしいこの質問のせいで」の前、「不謹慎な言い方だが、今回の会見のなかで一番の名シーンだった、なのに、明らかにおかしいこの質問のせいで」と続けるのが適当です。感動の名シーンだったのにトンチンカンな質問のせいでぶち壊しだo(`д´)o! という話ですよ。
これを書いた人だけではありません。見出し、要約、それに、テロップでもナレーションでも、短い文で内容を的確に伝えられる能力が求められるわけで、一般の人だって、電話で話すよりメールやLINEということなら、書く力が必要です。なるべく早く、的確に書けるようになってください m( ̄_ ̄)m。