◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「ネコらしい生活を過ごしている」って?

2019-08-18 09:37:32 | 言葉についてあれこれ
                                ハムスターらしい

 「ネコらしい生活を過ごしているレクシーくん」(2018/4/25 17:01 BuzzFeed News)って( ̄" ̄)、「~な生活を過ごす」とは言いませんね、「~な生活をする」です。「ネコらしい日々を過ごしているレクシーくん」もしくは「ネコらしい生活をしているレクシーくん」でしょ、こうした重複の例はたくさんありますが、気づけますか?
 「言い逃れようができないような、重傷を負う危険」(2019/3/30 11:01 BuzzFeed News)なんていうのもありましたが、「言い逃れようがないような」もしくは「言い逃れできないような」のどちらかでしょ。あ、辛坊治郎が「第2回目の」と言いましたが、これも「第2回の」か「2回目の」か、どちらかですよ。
 「夕刻どきの忙しいさなか(中略)その先で起こったできごととは(中略)夕飯どきの繁忙時間が過ぎたころ」(2018/4/22 ママスタセレクト)って、このライターは本当に日本人? 「夕刻の忙しいさなか(中略)その先の出来事とは(中略)忙しい夕飯時が過ぎたころ」でしょ! あるいは「夕飯時の忙しさも収まったころ」とか、書けない?
 「仕事でとったメモノートは自宅で清書書きする」と書いた一般の人、「書」が続くのにおかしいと感じないのでしょうか、「仕事で取ったメモは自宅で清書する」でしょ! 「ダンボール箱のなかでくつろいでいたりというのは、日常茶飯事のこと」(2018/10/24 17:35 ねこのきもち WEB MAGAZINE)も、「事」と「こと」が続くのにおかしいと思わない? 「段ボール箱の中でくつろいでいたりするのは日常茶飯事」でしょ!
 「自分では『竹を割ったような性格』と自称して」(一般人の文章から)も「営業を続けるには困難な状態に追い込まれて、けっきょく閉店に追い込まれました」(2019/2/17 8:50 女子SPA!)も、くどい( ̄д ̄)! 「『竹を割ったような性格』と自称して」「営業を続けるのは困難という状態になり、結局、閉店に追い込まれました」でしょ!
 「あるべきはずの時価3億円の宝石までなくなっていたんです」は「家裁調査官・山之坊晃~紛争解決100%の男!」(脚本 深沢正樹)で大河原弥生(山口果林)が言ったセリフ。「当日に持ってくるべきはずの衣装を忘れたりとかも」(2018/11/27 11:00 日経DUAL)は眞鍋かをりが語った内容をライターが文章にしたもののようです。「~べきはず」はたまに出てきますが、「~べき」か「~はずの」か、どちらかでしょ!
 「こちらの投稿は友達との会話のやり取りのものです」はどこかの市議会議員の謝罪会見で聞いたのですが、「会話」とは「話をやり取りすること」ですから「会話のやり取り」はおかしいですね。AとBが、話をしている、会話している、スマホで(短い文を)やり取りしている、ですから「こちらの投稿は友達とやり取りしたものです」とでも言えばいいのではないでしょうか。
 「今や10代~から働き盛りの方まで伝わっているKYという、魔法の言葉があるのは周知のことと思います」は一般の人が書いたものですが、「~」と書いて、また「から」? 「伝わっている」と書いたのに、また「周知のこと」? 「KYという、魔法の言葉」って、いま一つ何を言いたいのか分かりませんが、「今や10代から働き盛りのかたにまで通じる、KYという魔法の言葉があるのは周知のことと思います」でしょうか。
 「1週間、連絡も音沙汰もなく」も一般の人の文章にあったのですが、「連絡」は、情報などを相手に知らせること、「音沙汰」は、生活・健康などの様子についての便り、消息。連絡か音沙汰か、それは送り手と受け手の関係にもよりますが、1週間くらいなら「1週間、連絡もなく」では? ほんと、くどいったら <( ̄д ̄)>。
コメント
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