◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「出めりともあるので」って?

2024-01-21 10:05:40 | 言葉についてあれこれ
                                  電気が要るんよ

 「スマホの電源をOFFにする事はスマホにとってもかメリットがある一方で負荷がかかるという出めりともあるので」(2023/1/27)は、スマホの充電や電源ON/OFFについて調べていたら出てきたのですよ。とってもか~出めりと~なぜこうなるのかな~(⌒o⌒)。内容は参考になりましたよ。
 「気を遣って欲しいですね。なかにはお見舞いに来た家族のせいで(中略)控えた方が良いだろう」(2023/2/9 19:32 FORZA STYLE)、「気を遣ってほしいですね。中には、お見舞いに来た家族のせいで(中略)控えたほうがいいだろう」でしょ。「中」は、難しくも何ともないし、平仮名で書く理由などないでしょうに、なぜみんな平仮名で書く?
 「弁護士は見た!引っ越しの退去時に請求された現状回復費は払わなくていい?」という見出し(2023/2/12 fuelle)、記事は「原状回復費として予想外に高額な請求をされて」ですから、見出しは誰が書いた? 今の状態ではなく元の状態ですから「原状」です。
 「70年以上経ちました」(2023/3/27 17:30 SmartFLASH)、どこがおかしいか分からない? 皆さん当たり前にこう書いていますが、「たちました」ですよ。何かのニュースで見た貼り紙には「再開の目途が経ちましたら」なんて書いてありましたからね、「経ち」に慣れ過ぎているようですが「再開のめどがつきましたら」でしょ!
 「ヘリが消息を経ったのは、宮古島分屯基地を離陸から10分後(中略)緊急性を伺わせる内容では」(2023/4/7 23:30 テレ朝news)、いやはや、これほどとは Ψ( ̄д ̄)Ψ。「ヘリが消息を絶ったのは宮古島分屯基地を離陸してから10分後(中略)緊急性をうかがわせる内容では」でしょ!
 「そのタイタニック号に関わるニュース」(2023/6/20 23:30 テレ朝news)は「そのタイタニック号にかかわるニュース」です。「関わる」と書く人がほとんどですが、三省堂もNHKも、「係わる」だけど常用漢字表外の音訓なので「かかわる」、ということで、そもそも「係わる」なのですよ。
 「たいていの場合、男性とはみじんも関わりたくないのだ」(2023/4/16 9:30 COURRiER Japon)は「大抵の場合、男性とはみじんもかかわりたくないのだ」です。「みじん」については、表記辞典は「みじん」で、「みじん切り」はいいのですが、「みじんも~ない」は「微塵も」のほうが雰囲気が伝わるので、私は「微塵も」と書きます。はやりの「1ミリも」とどちらがより小さいかな?
 「もし良いデベロッパーさんに巡り合えれば(中略)無人島を巡る新たな情報が(中略)さらに取材を進めるなかで」(2023/2/17 15:38 テレ朝news)、ん? 「テレ朝news」は誤字が多いですね。「もし、いいデベロッパーさんに巡り会えれば(中略)無人島をめぐる新たな情報が(中略)さらに取材を進める中で」でしょ。
 「治療をしてくれる獣医師とめぐり合うことができました」(2023/6/6 12:25 Hint-Pot)って、「獣医師と」の「と」がビミョーですが、やはり「治療してくれる獣医師に巡り会うことができました」でしょ。だって、治療してくれる獣医師を探して動いたのは患畜の飼い主さんだけ、ですよね。
 「最もこれは『イルミナティ』そのものの成果というよりも」(2023/2/28 6:12 文春オンライン)、「最も」と漢字で書いてあるのを見ることは少なく、珍しいですね。でも、違うのですよ、これは「ただし」という意味の「尤も」なので、表記は「もっとも」です。
 「暴力を奮ってきた。(中略)小学校に上る前(中略)和解したいと考えていた現れのように感じる」(2023/3/26 17:02 現代ビジネス)って( ̄д ̄)! 「暴力を振るってきた。(中略)小学校に上がる前(中略)和解したいと考えていたことの表れのように感じる」でしょ!
 「もし、いま富士山が噴火したら、なにが起こるのか、あなたはご存知ですか?」(2023/4/25 6:52 現代ビジネス)、私なら「もし、今、富士山が噴火したら何が起こるのか、あなたはご存じですか?」と書きます。最近こういう記事が多いですね、防塵マスクやらゴーグルやら、備えていますか?
 「外交で真正面から粘り尽くウクライナと話し合うことは(中略)反攻に押されているのはご存知の通りだ。(中略)“世間の正道”を歩むことを止めました」(2023/7/1 11:02 デイリー新潮)、「粘り強く」「ご存じのとおりだ」「やめました」でしょ。いいかげん「やめ」を「止め」と書くのをやめてよ!
 番組表の「EDENS ZERO/エデンズ ゼロ」って何だろうと思い、内容を見たら、「エレメント4風のシルフと”ある以外な人物”に遭遇する」(2023/4/28 1:35~)って「意外な」でしょ。「いがいな」で変換したら「意外な」になるのに、なぜ? 番組表から誤字がなくなる日はきっと来ない <( ̄д ̄)>。
 「従兄弟の奥さんが産後、脳出血で失くなりました」(2023/5/9 BUZZmag)って( °°)。ある記事に「みんなの反応」として載っていた文ですが、こんな誤字も「失くな・・・亡くなり、だな」とスルーしないといけないのか? ちゃちゃっと打って、ぱぱっと送信しているんだろうし( ̄_ ̄)。
 「猫はグルクロン酸縫合という解毒のための機能が弱いといわれて」(2023/9/20 12:00 ねこちゃんホンポ)、「グルクロン酸」なんて知りませんが、手術の話ではなく化学物質ですから「縫合」はないなぁと思って調べたら案の定「グルクロン酸抱合」でした。こういうミスはいけませんね、しかも“獣医師監修”の記事なのに。
 「歴史探偵 北条100年王国の秘密」(2023/9/27)を見て、北条早雲について検索したのですが、面白い話、ついでに面白い誤字を見付けました。見た瞬間は誤字だとは思わず、現代らしい、おちゃめな書き方なのかと思ったくらいです。でも、誤字だと分かってがっかり、公式サイトのようなのに、いけませんね ┐( ̄д ̄)г。
 「三嶋大社と北条早雲の逸話としては、『2本の杉と鼠の話』があります。三嶋大社に参詣して武運長久を祈った後、『2本の杉の大木を1匹の小さな鼠がかじり倒す。そして鼠が虎に返信する』という不思議な夢を見た北条早雲」(2022/6/6 三島市観光Web編集部)
 早雲は「関東の両上杉(扇谷・山内)氏をネズミ年生まれの早雲が倒す」という将来を三嶋大社が教えてくれたのだと喜んだ、という話。あれ? 「返信」は? 「早雲のスマホ」とかね、「天下人のスマホ」みたいな話じゃないの? あ、手紙? 違う? なぁんだ、「変身」か <( ̄д ̄)>。
 ところで、元日の地震で解せないことがあるのですよ。気象庁の発表では、地震の検知時刻→1月1日16時10分、発生時刻→1月1日16時10分頃、ですが、私が「地震だ!」と感じてPCの時刻表示を見たら16:06だったのです。もちろん、PCの時刻はちゃんと合っていますよ( ̄・ ̄)。

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