3週間キャンプのチャレンジコースの最終週の子ども達の計画によるチャレンジ2泊3日。主張を譲らない。謝らない。一緒にできない・・・。 計画中に勃発した子ども達の対立。複数の泣きも入りました。
その2,3日前から分かりやすい喧嘩が複数起こっていました。それも伏線にありました。 お互いに我慢していたことが爆発した場面がありました。 「死ね!」「やってみろ!」的な強い刺が入った言葉を相手に気遣えずに発してしまう。それでも、その度に個別関係性修復はありましたが、今回起こったのは、まったく別なぶつかり合いでした。 相手のことを考えない主張と説明が足りない少ない言葉の応酬が原因でしょう。 言葉使いについては何度かスタッフからも注意がありましたが、3週間といえど、それでも日常生活から比べれば短期です。簡単に変わるものではありません。 社会全体で言葉づかいが荒くなっていると私は感じています。
子ども達は合宿生活をしています。 3週間もの間一緒に生活すること自体が大きなチャレンジです。
ここには、20歳前後のボランティアスタッフがコアでいます。彼らもゲストハウスで部屋を共有して生活しています。若いスタッフにとってもチャレンジです。そして、20代の若手ディレクター陣にとっても、目の前で起こる人間関係に対処してゆかなければなりません。これまたチャレンジです。 総勢50名前後、ボランティアの家族の3歳児から70代までがいます。夏だけの非日常空間の自然学校ですが、この3週間は、これが私たちの「日常」です。
昨日は、夜十時過ぎまで話し合いが行われ、小さい子は疲れて眠ってしまう子もいたよです。「水が入り」一晩おいて朝を迎え、状況はかわりました。
謝らないと言っていた子がどうも謝ったらしいとの情報がありました。 一方では、一生懸命仲介をしていた子がじょうずにできなかったことからの悔いなのでしょうか・・・、ダウンしてしまいました。
介入し過ぎないこと、私たちは君たちを信じているというメッセージの発信。 わだかまりは完全に解消できたわけではないでしょうが、今は、全体的な徐々に活気が戻っています。
チームは、昨日のブログ報告の通り2チームとなります。
それにしても、子どもの修復力は感心します。 むしろ、大人であれば、あそこまでの対立が起これば簡単には修復はできないでしょう。 そもそも、子どもは産道を通って生まれる時からかなりの困難を経ています。 生まれた直後はひとりで何もできません。やったこともないことばかり、知らないことばかりです。 この状況を生き抜いてゆくためには、相当の耐力も必要です。凹んでも凹まされても立ち上がり直さなければならない可塑性も備わっています。 かなりガツンと怒られて泣いても案外すぐに気分を戻します。そうでないと、困難ばかりな環境の中で生きてゆけません。その過程で、さまざまなことを学んでゆきます。
子どもには困難を克服してゆく先天的な力があると信じています。 その力を摘み取るのではなくて、伸ばしてあげるには、ひとりの大人(親)だけではできないと思います。複数の大人たちが関わることが重要です。
雨降って地固まる・・・のことわざ通りになりますように。 子どもたちを信じるしかありません。
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長期村奮戦記 http://blog.goo.ne.jp/bunamori/e/31a95ac3896300e74a1b0f72e9e42c1a