流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

ヒロアカ 76話について を語る

2020-01-13 20:20:27 | ■アニメレビューとか
なんかもう中村さんの作画が凄すぎて、
逆にどういう現象を描いているのか理解するのが追い付かない感じだった。
場面がかっこ良すぎるのと何となく起こったことはわかるからオールオッケーみたいに思ってたけど、一度自分の中で整理したい。

今回の流れを箇条書きにすると、

1.デクがワンフォーオールを発動
2.左手で殴打
3.かと思いきや空間が暗くなり大量の巨大な拳が出現(殴打のエネルギー?
4.大量の拳が敵を貫通
5.時間差で敵が衝撃を喰らい欠損していく
6.右手で殴打(衝撃時に発生した電撃で敵肉体が焼ける
7.殴って一瞬で敵の肉体を崩壊、飛散させる
8.そのまま離脱
ex.完全に敵が崩壊したと思ったけど最後の方では肉体そのままっぽい?

簡単にこういう流れだと思うんですが、
最後のexは演出チェック時に直せなかったんだろうなという感。
3,4,5の時系列が個人的にちょっと謎。
超高速のパンチを放って衝撃が遅れてくる、
という描写のようにも思えますが、どこか違うのかなと。



中村さんの作画の場合こうした明暗の画面が入りますが、
力の表現を光に見立てている感じがあって(突発的な発光、カメラのフラッシュなどのイメージ)、
個人的に好きな表現。

今回はデクの力が画面右上から左下へ向かっていく、
という流れをカットの連続の中で意識されてる感じがしました。




周囲が暗くなって巨大な拳のエネルギーが強調される。
中村さんシーンではアクションを強調するためか度々画面が暗くなりますが、
ここは上のシーンのように力を発光に置き換えているようにも受け取れるなと。

つまり超高速のパワーを光に見立てると、
それだけ周囲より明るい光になり周囲が暗くなってしまっているのではないかと。


連打が当たる。



カットが変わり徐々に明るくなる。


そしてスローモーションの動きから衝撃で肉体が吹き飛ばされていく。

この一連、敵側が超高速の拳の中で静止しておらず動いているので、
衝撃が後からきたものだという認識だったのですが、
殴打のパワーを光に置き換えたイメージのアクションとするなら、
カット内でのそれぞれの時間の流れは恣意的なもので、
より臨場感を味わえるための選択が成されたための演出的な作画だったのではないかという風にも思えてきて。

板野サーカスで手前が広角奥が望遠のように、
対象によって時間の流れが違うという表現というか。

血界戦線の1話で奥で敵が超高速再生しつつ、
手前で主人公がスローモーションで走っているのを思い出すとわかりやすいかもしれない。
ああいうイメージの発展系なのかなと。

あと右上から左下へって流れは以下のシーンは特にそう感じたな。




右上を強調するように画面を分割する十字光。





敵への一撃。
そこからカメラが引いていってデクの位置が右側奥へ。



十字光で今度は左側へ。
十字で区切って移動を強調されてる感じ。
また画面奥から手前にくることでの高速感の強調もあるのかな。
ただあまりにも変化が一瞬過ぎて一体何が起こっているのかとも思う。
とりあえず構図のカッコよさやどういう状況かはわかる。凄い分かる。
分かるけど、でも速すぎて追いきれない。





この一連、
デクのパンチの衝撃で敵の肉体が円柱状に伸びて崩壊、という凄まじい内容。
画面右上の空の見える円から、
デクがそこから移動してきたというのがわかる。
それだけ凄い速さで、パワーで攻撃したんだというのがわかる。
ただ一体何が起きているのかは一瞬過ぎて追いきれない。
敵が崩壊したというのはわかる。
白く画面に伸びているのは何なのかまでは初見では追いきれなかった。
でも敵が崩壊したのはわかる。



最後は左下から右側へOUTという円軌道で終了。
直線的なパンチの動きから、
円運動で雰囲気を変えて終わるというのがわかりやすかったな。
敵の破片に乗って移動してる感も衝撃を物語ってるようで良かった。


そしてそのまま見ていくと、
敵さん崩壊したんじゃなかったんか、マジか、みたいになる。
この辺は制作上の齟齬という感じなのかな。

今話数は劇場版のビジュアルやBGMを引用する形だったので、
TV→映画→TVという流れで今作を楽しめて良かったです。
今回は他のシーンも見どころ多かったのでまた感想書くかも。
最後にもう百万回は言われてると思いますが、
とにかく中村豊凄い。

コメントを投稿