移転してから一発目の記事になります。
久々なのでリハビリ的な感じで。
ヒロアカ映画は前作が面白かったので楽しみにしていた一作でした。
以下ネタバレ感想。
内容的には本編の合間を縫うような形で雄英高校1-Aが離島へ行き、
ヒーロー活動を行うという名目で話が始まり、
そこで出会った子どもたちや島の人との交流を通じて、
1-Aのキャラクターたちのヒーロー性を描いていくという格好でした。
TVシリーズより先の話なので知らないキャラや能力の使い方もありましたが、
切島の硬化の能力など最近TVでやったことを映画でやっているので、
今ヒロアカを見ている人がより映画を楽しめる格好になっていて、
そういう調整なんかがいい塩梅な作品でした。
今回の話はTVシリーズの42話をベースにしたような話だったように思います。
最後に流れるBGM「そこにはヒーローがいる 」の影響が強いせいでしょうかね。
緑谷たちの活躍で少年がヒーローを目指す、
それは緑谷たちがヒーローであった証だったという描き方は、
42話を彷彿とさせるには十分で、やはりBGMの使い方は大事だなと思わされました。
今作はTVシリーズからの引用っぽいのがちょっと目を引いたかな。
特に中盤の緑谷と爆豪が共闘して敵と戦ってるシーン。
吹っ飛んでくる緑谷を爆豪がキャッチして、
勢いよく緑谷をカタパルト的に発射して蹴りを入れる一連、
スピード感を含め盛り上がるバトルで凄く良いのですが、
その中で1カット緑谷と爆豪が手を取り合うカットをアップで見せていて、
臨場感よりもその手を取り合うことへ意識を向ける感じが引っかかる感じでした。
爆豪が他人の手を取るシーンとして48話の中村豊パートは非常に印象的ですが、
そのシーンを引用しているような感覚があるんですよね。
爆轟を助けるために緑谷たちがカタパルトを作って助けに行ったTVシリーズに対し、
映画では爆豪がカタパルトになって緑谷を発射するっていう対の関係もそうですし、
友人同士として切島と爆豪のような関係性が今の緑谷と爆豪にはあるという、
そういう物語を通じての近しさを描いてる感じがGOODでした。
特に爆豪が緑谷と共闘するはずだろうに難色を示さず
(後のシーンで自分を曲げているという言及はあるにせよ)、
共通の敵と戦う姿は非常に新鮮でした。
結果それが最後に緑谷からワンフォーオールを受け取るという、
手を取り合う形にも繋がっていて、
ここまで狙って48話であのシーン作っていたのなら凄いな、という感覚でした。
長崎監督は4期では総監督、今作では監督なのでこちらの劇場版に注力していた恰好なんでしょうかね。
そこまで計算していたというのがあるのか、ちょっと気になります。
またBGMの使い方も42話を意識していたのかどうかも気になる。
BGMといえば終盤のアクションシーンも目立っていましたね。
緑谷からワンフォーオールがなくなってしまうという哀愁とかけるようなBGM。
そこに中村豊さんの作画など作品内で最高に盛り上がる場面でありながら、
BGMはそれを煽るような格好ではないというギャップは新鮮でした。
演出的にも非常に目立ちますし、
オールマイトの最後を考えるとそれで良かったのかなという意識もありますが、
主人公である緑谷からワンフォーオールが消えるというのは、
すなわち作品の終わりとも言えるわけで、
そういう意味合いをもたせたシーンであるという意識を持ってしまいますね。
前回の映画と同じく今作も終盤は2つのワンフォーオールが活躍しますが、
今作の終盤を考えると、シリーズの最後も同じような道筋を辿るのかどうか、
それがちょっと気になってくる部分でもあったかな。
ヒロアカの終わりっていうのを今意識させるのはどういう意図なのかなと、
そういうのをちょっと考えてしまいますね。
今作のゲストキャラの姉弟は可愛らしくて結構好きだったな。
姉の中の人が黒沢ともよだったというのもあるし。
あと敵側の中の人が井上芳雄で、劇場版SAO以来に声聞いたので、
その点も新鮮だったかな。
映画になるとあまりスポットが当たっていないように感じるキャラも描けていているような感じ。
個人的に印象的だったのが芦戸三奈かな。
序盤の電話応対で画面の中心にいたのと受け答えの芝居が目立っていて、
あまり気にしていないキャラだったため新鮮な画面でした。
峰田がギャグ風に颯爽と出ていく感じや芦戸のロングでの崩した芝居含め印象的でした。
また後半のバトルで敵が鬼太郎の髪の毛針っぽい技を出してきて、
そこを避けるところの横移動一連は高い身体能力を伺わせる避けっぷりで、
非常に印象的でした。
能力の酸で敵の髪が溶けるなど見どころも多く、
普段描けない能力が全面に出てくるので非常に新鮮でした。
TVシリーズも4期まできて楽しんでみているので、
そちらも感想書いたりして見たい気もするかな。
これからもヒロアカ楽しんでみていきたいところです。
過去のヒロアカ記事。
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