流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

とある科学の超電磁砲T 4話とか を語る

2020-02-01 09:09:47 | <とある科学の超電磁砲>


初春と佐天のお宝探し。
初春が違和感を覚えていく描写がしっかりしていて良かったな。
美琴と黒子が室内に入ったところで初春が電話をしてますが、
ここでこの話数の多様なイメージに触れている感じがしたな。
話してる内容と体が語る言語の違い、
分水嶺となっているダンボールが積まれた棚、
佐天救出前と救出後という部屋に入ってくるキャラのループの差異など。
また初春の友人たちを前にした自然な芝居、
椅子を移動させての平行移動など新鮮な芝居で、
目を引くカットだっただけに色々と考えてしまったなと。



電撃発動と美琴たちの早とちりによる失敗。
アバンでいつも通りに黒子に電撃食らわせているので、
いつもの感じで悪党討伐なのか、というのがカット割ってこの図という、
黒子への電撃というギャグをそのまま引き継ぐ意味合いのカット割りで、
そういう細かなイメージのリフレインによる差異が楽しい。
この話数はそういう細かなイメージの繰り返しが多くあるイメージ。



PANでゆっくり風景見せてきたと思ってからの繰り返し。
黒子の長説教に対して動かさずの芝居に繰り返しのカット。
先に出たカットからの連続で、
黒子の表情は見せずセリフのみでいくところが楽しいかな。
黒子が頬杖ついているやや珍しいカットでもあり、
前シーンの佐天さんを呼び捨てにする距離感など、
呆れ果てた黒子がジャッジメントとしての顔が止まならない感じが良いかなと。




言ってることとやってることの変化。
口で長々と自説を仄めかして考えすぎかと思いつつも、
自分の中に確かにある違和感に従っていく描写が良いですね。
姿勢を変えていく描写が入るのも精神性が垣間見れる感じ。
長セリフ、説明的なセリフは割と批判されがちですが、
こういう口では否定をしていても、心情では違っているという、
そういう並行性があるのが個人的に好きなので一連結構好きなシーン。


初春の思いつきが自分の中の違和感に結びついてるのがGOOD。
瞳に映り込むPC画面はそういう違和感の象徴で、
ちゃんと佐天の話を信じて行動しているという形になってるのも、
関係性を描いている形になっている。




サイトに書かれた情報を読み込んだところで画面が乱れ、
入ってきた美琴たちを迎える。
先程の電話しながらの対応との対比的な意味合いと、
奥の部屋に3人を立ち入れさせないような立ち振舞い。
先程は仕事でという形で、今度は改竄した情報を見せないように。
初春が感じた違和感もろともダンボール棚の奥は改竄されてしまう。
そういう分水嶺的な描写などを、
話数の中の繰り返し風景から取り出してくるのが面白いなと。


ナイトパレード。
手前と奥の差異とか今作では珍しいレイアウトで目立っていたな。
ゲコ太が目立っているので、黒子に気づくに若干遅れた。


ナイトパレード毎晩やってるなら禁書目録でこれに気づかなかった敵さん、
かなり間抜けだったんじゃないか、と思わないでもない。
とあるシリーズはこういう光り物が綺麗で良いですね。



美琴が食蜂サイドのキャラをやや気にするカット。
奥の階段が強調されるのを見ると2期1話を彷彿とされる。
上から見下される、俯瞰する食蜂操祈サイドを意識した感じなのかな。
この意識が最後に繋がる感じなのかな。
唐突に絡めるのではなく段階を踏んで、という考え方が見て取れて、
今回話数のテーマが小刻みのリフレインだというのをより意識させられる。
しかし美術で綺麗ですね。



帽子をかぶって変装。
こういうことをするときは妹が絡む姉の部分が出てくるので、
そういうとこを意識して見てしまうかな。
妹のためには御坂美琴という身分を隠す必要があるという、
そういう自己を滅却するところはどう見たらいいのかな、みたいな。



後ろ髪を帽子に入れて変装するのも新鮮だったな。
セリフ尻で美琴のホッとしたような描写を入れるのもツボ。


わかっている相手がいる病院だからと御坂美琴で行こうとしたら。
安心していい場所で急展開。




そして再び。
影なしの描写や反射の無い髪が色っぽくてこれはこれで良い御坂美琴。
ざっくりと入る斜め影が長井作品っぽいかな。
というか今回はほとんど監督のコンテっぽい。

カーナビのルートがループの絵なのは当然なんですが、
これもまたこの話数を象徴する絵だなという感。


美琴が暗躍する食蜂操祈を意識するの図。
特徴的な記号的な目に周囲を固められていくのが難儀という感。


ここもループ的な絵、そしてやっていることの差異。
ジャッジメントとしての黒子が出るポイントなのもまたリフレインという感。




今回はPANで見せる表情などもポイントだったかな。
意図的に顔を隠しても前の話数から誰かはバレバレなわけですが、
顔を見せることによって食蜂操祈への指示だとわかるセリフ。
明確な悪意を描かずとも自然体な中に強烈な悪意がある。
目の見せ方はやはり演出ポイントなんだよなと、
また再び当たり前のことを再認識させられる。

特に顔を意図的に見せないカット割りは、
長井作品の中でも飽き飽きした描写だと思っていたので、
こう使われると全然違うなと思わされたな。




美琴がなぜか食蜂操祈サイドの人間に送り届けられるの、
割と違和感がある流れだし唐突だなと感じるポイントだと思うんですが、
今回の話数で言えば割とそうなるなという感になるかな。
車での移動、ルートは操れるので車が妙なところで止まっても、
操られていたで通るし食蜂操祈も暗躍してるし、
食蜂サイドのキャラも顔見せしてたし、
美琴も簡単には動かけないことを描いてきている。


黒子が振り向いたところで美琴が固まるの、
いつもの黒子ではないことが明確に美琴に伝わっているのがわかる様で。
それがどういう目であったか、
というのは恐らく視聴者にはわからない伝わらないという考え方からかな。
だからこそ美琴が知る黒子への興味も湧くところでもありますが。
もっと深堀りできる感はありますがとりあえずこんなんで。



怒り心頭の御坂美琴。
やはり目だったかな、という感。
小さなリフレインによる差異から大きな日常の差異へ。
美琴の描写が今後も楽しみです。


コメントを投稿