
昨日は10月4日
「天使の日」と新聞余録欄で目にした。
母はこの日に天使から、見放された・・・




昨夜、11時半、誘眠剤をのむ直前に、電話のベルが・・・
こんな時間の電話、「もしや?」・・・
「お母さまが緊急事態でK病院へ搬送中、すぐに来てください」
施設からの知らせ。
寝入りばなの夫を起こして、あたふたとK病院へ、
深夜の秋は、不安で余計に肌寒さをつのる。
約25分ぐらいで病院へ着いた。
医師の説明と検査、「心筋梗塞状態です、今から手術にはいりますが一応、
万一のことをご家族に知らせておいてください」
・・・そして5日午前5時30分、実に3時間余に及ぶ手術を受けた母は・・・
「終わりましたよ~」先生の軽い声がかかり、95才は生還したのです。
麻酔からさめた母
「ここはどこかい、食堂かい?」

実にここまで来ても、私たちを拍子抜けさせた、第一声


心臓の血管を広げる為に、風船治療手術が行われた。
まず両足からカテーテルをいれたが曲折が多くて途中までしか入らず不可能
残されたのは両手、幸いに左手からうまくとどいて、狭くなっていた血管が開き
ドクドクと音が聞こえるように連動する様子をモニターで見ることが出来た。
「手はつくしました、高齢であるので油断はできませんが・・・」と医師は静かに答えられた。
「はい、ありがとうございました」と頭をさげるのが精一杯のわたし達夫婦。
5時間以上は、病院の待合室で不安を抱いて待っていただろうか
夫は眠っては、いなかったようだ。私は納まりつつあった体中のじりじりした痛みがさらに拡大し始めて、ショールをはおり長椅子に横にはなったが、トロトロとなったり、目覚めたりの時がながれていった。
夫は慎重に帰りの車を走らせた。午前6時50分に我が家へ
「はよう、眠って」とせかせる私に
「あ~、朝7時からたい、間にあってよかった
今日はリサイクルの当番じゃけん、今から行ってくるよ~」
私は飴玉を3粒、夫の口の中にふくませるのが精いっぱいだった・・・

