hokutoのきまぐれ散歩

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消費税と運賃

2014-04-16 06:37:19 | 日記

鉄道シリーズ その60。郵便料金や電気料金同様などと同様に鉄道運賃も今年4月から値上げされたのがほとんどである。しかし、今回の鉄道運賃の改定は従来のものとかなり異なる。

まず、挙げられるのが、『1物2価』になったことである。いままでもカード利用促進のために色々と特典を付けることを無しとはしなかったが、今回は高速道路のETCカードを見習って手間のかかる現金と効率のよいICカードの二つの価格を明示したこと。もう一つはICカード利用の場合に10円単位から1円単位にしたことである。

例えば東京メトロの最低運賃が160円からきっぷを買う場合は170円、ICカードは165円である。ICカードの場合3.125%の値上げだが、これはまさに税率分だけの値上げと説明している。

一方、JRの場合(山手線内)は最低運賃130円をきっぷを買う場合は140円、ICカードの場合は133円とこれは2.3%の値上げに留めている。但し、これは134円にすると3.07%と3%以上の値上げになることを意識したものだろう。

このライバルとは都営地下鉄は少し違う。一部に都営地下鉄は値上げしないと思っている向きもあるが、実はシステム変更に伴い時間がかかるため、6月1日まで引き上げを延期しただけである。但し、引き上げ幅も最低運賃170円をきっぷを買う場合は180円、ICカードの場合は174円とこれも2.3%の引き上げに留めている。これはJRと同じと考えられるかもしれないが、175円にしても引き上げ率は2.94%であることを考えるとやはり日頃より他の競合路線と比較して運賃が高いことを意識しているのかもしれない。

まあ、兎にも角にも値上げで便乗していることがないことは好感が持てるが、システムの変更が効かない理由で値上げを先送りした都営地下鉄は自体の経営が苦しいにも関わらず4月1日に改定できないことが、逆に問題含みな気がする。勿論、同じ公営交通でも9月まで転嫁できない名古屋地下鉄に比べればましなもしれないが。