hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

山吹の花

2014-04-27 07:33:25 | 日記

この季節になるとヤマブキが黄色い花を咲かせる。樹木ではあるが、せいぜい2m位で、一重のものと八重のものがある。八重咲きは花は咲くが実をつけることはなく、太田道灌の逸話が有名。知らない人はいないと思うが、改めて...。

太田道灌が父・資清を訪ね、埼玉県の越生あたりに行った際に突然のにわか雨に会い、農家に箕を借りようと立ち寄った。その時、娘が出て来て1輪の山吹の花を差し出した。道灌は箕を借りようとしたのに花を出され腹立たしく思った。

後に家臣に話したところ、後拾遺和歌集の『七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだに亡きが悲しき』の兼明親王の歌に掛けて、山間の貧しい農家で箕の一つもないことを奥ゆかしく答えたと教わった。そのことを道灌は恥じて歌道に励み、歌人としても名高くなったという話。

もちろん一重の方には実もなる。また、よく似ているのがシロヤマブキ。ただ、ヤマブキは5枚の花びらだが、シロヤマブキは4枚である。

ヤマブキはその色から昔より黄金や小判のことを表すことが多い。山吹色な鮮やかな花は温かいこの季節によく似合う。