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切手シリーズ その22。公園切手の最後は国定公園。第二次国立公園より4年早く1958年から1973年まで41シリーズ58種の切手が発行された。各シリーズ1~2枚ずつ多色刷りのグラビア印刷されている。
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国定公園とは自然公園法で『国立公園に準じる優れた自然の風景地』として環境大臣が指定する公園で1950年に琵琶湖、佐渡弥彦、耶馬日田英彦山の3か所が指定されている。国立公園は国が直接管理するのと違い、国定公園は都道府県が管理を行なうもので、現在全国で56カ所ある。
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記念すべき第一号は佐渡弥彦国定公園で1958年8月に2種の切手が発行されたが、当時の郵政大臣はのちに総理大臣にもなる田中角栄でお手盛りとの批判があった。
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国立公園シリーズは写真のような構図が多いが、国定公園は絵のような構図が多く、人も描かれているものも多い。『佐渡弥彦』の佐渡おけさを踊る女性、1960年8月発行の『足摺』の巡礼の親子、1961年3月発行の『南房総』の海女、1961年8月発行の『山陰海岸』の因幡の傘踊りを踊る男性などである。
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また、1972年6月発行の『栗駒』のように地元名産のこけしがあるものもある。
さらに1973年3月発行の『明治の森』は2種発行されたが、一方は高尾山(東京都)、もう一方は箕面の滝(大阪府)と離れた2カ所が同時に発行された例もある。
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最後に発行されたのが1973年9月の『天竜川三河』でこれを最後に発行をやめている。発行されていない地方は再開が待たれるのではないであろうか。
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いずれをしても、公園シリーズでは最も価格も安く、全国にあることから入門時には集めやすいシリーズであろう。