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日本橋町巡りシリーズ その2。やはり事務所から近い日本橋小舟町を歩く。
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この町が有名なのは浅草寺宝蔵門(仁王門)に吊るされた提灯に大きく書かれた『小舟町』の文字だろう。この起源は江戸時代貞享年間(1684~1687)の頃にこの辺りに住んでいた魚河岸の人達が心意気を示す為に奉納したもの。今の提灯は江戸開府400年を記念して2003年に500万円をかけて作られたものである。提灯は高さ3.75m、直径12.7m、重さ400kgである。
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町巡りに戻るとビルが立ち並びゼリア新薬、長瀬産業、牛乳石鹸などが主な企業。ビジネスホテルも東横イン、西鉄イン、スーパーホテルと揃っている。街自体にはあまり古い建物もなく、それ程見るべきものはない。しかし、よく調べると伊場仙(1590年創業の扇子製造、元は浮世絵を印刷していた)、呉服商の笠仙(浴衣が有名)、松久庵などもある。谷中で有名な千代紙を製造するいせ辰の刷り元もこの町にあった。
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江戸時代の地図を見ると左側に西堀留川、右側に東堀留川があり、元は川だったようだが、明治時代には両方堀となり、日本橋川に繋がっていた。西側が昭和3年頃、東側は昭和23年に埋めたてられ、今は道になっている。
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西堀留川は堀留児童公園を通り、セブンイレブンの脇、田辺三菱製薬の脇を通り、少し右に曲がりながら日本橋川に、東堀留川は小舟町と本町の境の道で小舟町記念会館の脇、スギ薬局の脇を通り、日本橋川に至る。
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また、小舟町は旧富士銀行らの前身である安田銀行の創業の地で、今も立派な支店がある。前には現在の支店の建物が完成した際に『明治13年1月1日安田銀行はこの地で開業しました』というプレートが残されている。
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周囲を10分足らずで歩ける町だが、歴史と心意気の町である。
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