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ナガミヒナゲシ。この花の名前を聞いてもどんな花かを知っている人はあまりいないかもしれない。
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しかし、道端に最近急に増えてきたオレンジ色のケシと聞けば大概の人には想像はつくであろう。その名前の通り、外来種のケシで日本で初めて確認されたのは1961年東京都世田谷区らしい。それが瞬く間に日本中に蔓延った。
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元々は地中海沿岸からヨーロッパに分布する。アルカリ性の土壌を好み、道路の中央分離帯などに咲き始めたが、とにかく繁殖力が強く一つの花から数千のケシの実がこぼれ落ちる。普通は除草作業で刈られてしまうのだが、除草の頃には枯れており、逆に実が熟して種を飛ばし、それがタイヤなどについて繁殖して行くため、町中で見られるようになった。
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花自体は群生すると美しいが、その増え方がまるでセイタカアワダチソウのようである。まあ、ケシと言ってもヒナゲシの仲間で、アルカロイドを含んでおらず、その意味では生えていても問題はないのであるが。
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最近の研究ではセイタカアワダチソウ同様、アエロパシー活性といって特殊な化学物質を地中に出し、他の植物が育たぬようにしているとの報告もある。
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因みに花言葉は『心の平静』『慰め』である。