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『江戸の坂・東京の坂』シリーズ その7。今回は地下鉄千代田線根津駅で降りて周辺の坂を2回に分けて取り上げる。
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根津駅は不忍通り沿いにあり、1番出口から出ると目の前に案内板。左に曲がり、しばらく行くと不忍通りふれあい館がある。ここには周辺のガイドマップあり、便利。その辺りには古い商店も目につく。
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少し歩き、根津神社入口の信号を曲がると最近できたのかカフェや飴を売る店などが並びいい雰囲気。その先右手に根津神社がある。
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根津神社の先には新坂、この坂はS字のようになっていることからS坂とも呼ばれる。その名付け親は森鴎外で『青年』という小説の中にこの坂のくだりがある。また、権現坂とも呼ばれるが、これは降りたところにある根津神社が根津権現とも呼ばれるから。
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少し元に戻り、次の細道を右折、さらに突き当たりを右折、そして左折すると目の前に階段が現れる。人呼んで『おばけ階段』。なぜ、何の変哲も無いこの階段がおばけ?なのか。それは登りは40段、しかし降りてくると39段。やってみると確かにそうだ。本当におばけがいるのかな?
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先を急ぐと道は細いまま左に曲がり、二又になる。左に行くと異人坂。坂を降りようすると坂の上に仲の良い三毛猫が2匹。どちらもメスのはずだが、じゃれている。しばし猫を見てから坂を降りる。
異人坂は明治初期にお雇い外国人の宿舎がこの坂の上にあり、当時珍しかった外国人をよく見かける坂であるため、この名前が付いた。お雇い外国人はこの坂を降りて上野の森や不忍池などを散策したらしい。
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坂を降り、真っ直ぐ行くと言問通りにぶつかる。これが弥生坂の途中。坂の名前は町から取られた。別名の鉄砲坂は坂下に幕府鉄砲組の射撃場があったためである。
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さらに右に坂を上がっていくと右側に東大のキャンパスが登場。坂を登りきった辺りに弥生式土器発見のゆかりの地の記念碑がある。この辺りは本郷の台地に向かって坂や階段が多くあり、坂マニアにはこたえられない場所である。