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切手シリーズ その34。動植物国宝図案切手が初めて発行されたのは1950年11月、24円平等院鳳凰堂の図案の切手である。
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第一次動植物国宝図案切手は全部で7種類、特に0.8円石山寺多宝塔、14円姫路城、24円平等院鳳凰堂、50円弥勒菩薩像の4種類は小型シートもそれぞれの切手と同時に発売されたが、特に50円弥勒菩薩像は発行枚数が15万枚と少ないことから高値で取引(カタログ価格55000円)されている。
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これは同じ頃に発行された郵便創始80年小型シート(売価4円)が100万枚発行されたのに比べて、いかにも発行枚数が少なく、当時の売価が高いか、そして今のカタログ価格が高いか(郵便創始80年はカタログ価格2700円)というのが分かる。
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また、このシリーズは普通切手の中で最後の銭単位の切手であり、1952年以降は円単位に変わった。そして、少額通貨整理法により、1953年12月31日をもって銭の単位は廃止されたのである。
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つまり、銭の単位で発行された普通切手は0.8銭石山寺多宝塔の切手が最後ということ。なお、この切手の適正使用(一枚の切手を利用して設定された郵便料金で使用されたとの意味)は1951年5~10月の第3種郵便(定期刊行物・低額)のものだけで、エンタイアは極めて少ない。
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円単位になったので発行期間は2年と短いが、1円前島密、50円弥勒菩薩をはじめ、ようやくこの辺りからは見覚えのある切手が多くなってくる。
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