hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

仲御徒町駅(東京メトロ日比谷線)

2015-06-13 05:00:56 | 日記

『metroに乗って』その20。今回は東京メトロ日比谷線仲御徒町駅から歩く。仲御徒町駅は日比谷線と同時の1963年3月開業した『御徒町』の名前がつく駅の中では二番目(一番はJR御徒町駅)に古い。今は上野5丁目に駅はあるが、1964年までは仲御徒町1~2丁目と言った。


因みに『御徒町』は山手線の駅では秋葉原などと共に難読駅の一つだが、その名前は江戸時代に馬に騎乗できない下級武士である『御徒(かち)、徒士』が住んでいたことに由来する。当時は俸給だけでは生活ができず、内職をしながら暮らす武士たちの長屋があった場所である。


仲御徒町駅を上がると昭和通りと春日通りの交差点に出るが、この辺りにはディスカウンターの老舗である多慶屋の店が多く並んでいる。外から見ると紫色のビルが聳えているが中は倉庫のようなビルである。




昭和通りを渡り、御徒町に向かうと銀行が数多くあり、その先がJR御徒町駅、その先には新築なった吉池が立っている。1~3階はユニクロに貸しているが、1階の半分は活魚売り場。通常のスーパーと異なり、セミエビやタコの卵、殻付きの牡蠣、数種類あるウニ、特に殻付きには驚く。


地下2階は越後の日本酒を中心に大した品揃えである。



すぐ隣が上野松坂屋、駅は御徒町だが、この辺りは上野広小路と呼ばれたからやむを得ない。また、隣にはトンカツの名店蓬莱屋も静かに立っている。


春日通りを挟んで反対側にアメ横商店街が広がる。昔ながらの売り方をする菓子店やくだもの店、鮮魚店などが広がる。


また、1歩路地に入ると貴金属店や香水を扱う店など、所狭しとと並ぶ。

少し歩くと摩利支天をお祀りする徳大寺がある。これはアメ横商店街の真ん中に位置し、階段を上がると本堂だが、下の部分はアメ横の商店、つまり商店街の上に寺が乗っかった構造になっている。


摩利支天は仏教を守る天部の神で参詣者には『気力、体力、財力』を与えるが、いのししの上に乗っているため、縁日は亥の日と決められていた。

ところで地図を見て気づいたが、一枚の住宅図に『御徒町』だけでも御徒町(JR)、仲御徒町(日比谷線)、上野御徒町(大江戸線)、新御徒町(大江戸線、つくばエクスプレス)と4つあり、更に徒歩圏内に上野駅(JR、銀座線)、上野広小路駅(銀座線)、湯島駅(千代田線)、末広町駅(銀座線)と計8駅もある。1枚の地図にこれだけの駅があるのは珍しい。
昔は侍の長屋、今は安売りの品揃えを誇る店が立ち並ぶ街であり、いつ行っても活気を感じることができる。