hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

野球くじ考

2015-06-27 05:00:46 | 日記

いよいよ新国立競技場も屋根付きのままで契約をすることが決まったとの報道。そのために総工費2500億円、屋根付きのために900億円余計にかかるとか。ただ、民間でこういった投資を行う場合に収支計算をして、何年で回収できるかを試算するのがプロファイの原則だが、そんな発想などまるでない。それどころか、その費用を今回は、いや今回も税金やくじなどで一部賄おうとしているらしい。

そのために浮上しているのが、『野球くじ』とのことである。似たような『サッカーくじ』も当初運用がうまくいなかったため、今は偶然だけを競うものに変質してしまっているが、偶然性の高いサッカーはともかく、競技として野球を使うことには極めて強い違和感を感じる。

昭和20年代に日本勧業銀行発行の野球くじは実在したが、この頃は試合毎の総得点合計の1の位を当てるものだった。しかし、やはり八百長のリスクが防ぎきれないため、中止になった経緯やその後のプロ野球黒い霧事件でのハンデ師の存在などを見てきているだけにこの『競技』をくじにするのはやめた方が良い。

サッカーなら良くて、野球がだめだとは何事だとの批判はあるかも知れないが、野球は投球がその結果を大きく左右する。つまり、相撲と同様に少しの加減で簡単に結果を変えることができてしまう。さらに、マスコミが勝手に『疑惑の投球』などを作って、何もないところに疑わしさを作ることさえ可能なのである。

プロ野球が楽しみなものにとっては賭け事に利用するされることは甚だ迷惑ではあっても、くじを愉しむことはできそうにないと思うのは小生だけであろうか。さらにオリンピックの種目にも野球が選ばれない可能性がある中で間違った判断はすべきではないと思う。

それほど政府が胴元となって賭け事がやりたいならば、週末のドル円為替相場終値や日経225の指数の一部を予測するくじでも出せばいいのではないか。これこそ、国民は経済に興味を持つだろうし、それ以上に意のままに動かすことはできないのではないだろうか。