hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

麻布山善福寺

2015-06-26 05:00:38 | 日記

『古刹を巡る』その33。今回は麻布山善福寺、浅草寺に並ぶ古刹である。この寺は何回か歴史の舞台に登場する。

起源は824年空海により開山されたと伝えられ、その後、鎌倉時代に越後に流されていた親鸞がこの寺を訪れ、浄土真宗に改宗、その後も江戸幕府などの庇護のもとにあった。

場所は麻布十番駅からパティオを通り、左に曲がり5分程歩いたところにある。


寺の両側には末寺が並び、参道には柳の井戸という空海が柳の下に錫杖を立てた所湧き出したと伝えられる湧水が今も水をたたえている。

その先に勅使門があるのだが、その後ろには1983年に森ビルが善福寺より土地を譲り受けて建設した元麻布ヒルズが建っている。建築者は和蝋燭に見立て違和感がないようにしたと言っているが、小生には色彩からも棍棒に見えて違和感がありありである。なお、この高級賃貸マンションは今も人気があり、狭い部屋でも150平米以上あり、家賃も最低月あたり100万円はするらしい。

中に入ると左手には墓地があり、福澤諭吉の墓など著名な人の墓がある。また、右手には立派な樹齢750年の逆さイチョウと言われる巨木があり、その前に日米親善の碑がある。というのは1859年に日米修好条約に基づき初代アメリカ公使館がこの地に設けられ、ハリスが駐在した場所でもあるのだ。


その先の突き当たりには立派な本堂。また、左手には鐘楼がある。



小生が訪れたのが、ちょうど12時だったので鐘が鳴り始めた。いい音と聞き惚れて鐘楼を見ると突いている人がいない。あれ、不思議に思って寺の人に聞くと自動鐘つき機が設置されているのだとか。しかし、このような名刹で、小雨が降る中、突く人無しで鐘がなったのには狐にでも化かされたのかと正直驚いた。