生来ハンバーガーが好きなのはポパイに出てくる名脇役のウィンピーによるところが多いのかもしれない。彼はポパイの友人で『来週の火曜日には返すから金を貸してくれよ。』といつもポパイに懇願し、いつもハンバーガーを食べている。もちろん、当時はマクドナルドもなく、ハンバーガーはどんな味かな？とＴVを見ていた。
その後、マクドナルドが日本に店を作ったが、あの薄いハンバーグは思っていたのとは随分違いがっかりした。中には銀座のカーディナルや三軒茶屋のジャーマンベーカリーのようにパティに厚みがあるものもないわけではなかったが。
と前置きが長くなったが、フレッシュネスバーガーが吉祥寺の店を改装して、“CROWN HOUSE”として開店した話を聞きつけ、早速訪問。実は同じような実験店をモスバーガーも神楽坂に出していたが、行く前に閉店してしまった経緯もある。
店は井の頭公園から丸井の横に抜ける七井橋通り沿いにあるが、洒落たカフェ風。８時を回っていたため、客も席の半分くらい。ハンバーガーのほか、スイーツやコーヒー、ワインもあり、楽しみ方もいろいろありそう。
席に着き、注文しようとメニューを見るとハンバーガーは1000円～。ビールも外国産が中心。今回はベーコンバーガー（1180円）とオニオンリング（380円）。さらに後で後悔するポテトフライ（380円）も注文。ビールはカールスバーグ1パイント（880円）。注文時にも多すぎるかなと考えてはいた。なお、アボカドバーガーは聞いたことはあるが、フォアグラバーガーはどんなものだろうか、少しくどいかな？とにかく、他にもマッシュルームバーガーなどハンバーガーの種類も多い。
まずはビール登場、高いが美味い。やはりハンバーガーにはビールだが、日本のチェーンでビールが飲めるのはフレッシュネスバーガーのみである。
そして、オニオンリング、結構多いが、衣にビールが入っているのか、軽くてサクサク、ケチャップを付けて食べるとビールにはよく合う。
さらにポテトフライ、これははっきり言って多すぎ、あまり食べるとハンバーガーが食べられなくなりそう。
そしてベーコンバーガー登場。パティは厚めで串が差してある。上のバンズをとってケチャップとフレンチマスタードをかけて、バンズをもとに戻す。
口に入るくらいまで潰してガブッといくが、肉汁が浸み出し美味い。ひき肉も粗挽きで繋ぎも殆ど無く、牛肉を感じる。オニオンとベーコン、トマトにマヨネーズ、さらにトッピングしたマスタードとケチャップ。これを齧ると幸せ気分。
ただ、この皿にもまたポテトフライが結構載せらている。気になってメニューを見ると小さく“ハンバーガーにはポテトフライとピクルスが付いています。”、なんだ、大失敗だと気付いても後の祭り。オニオンリングはそれでも完食し、超腹いっぱいとなってしまう。
それにしても、このレベルまでくればハンバーガーでも、もう立派なディナー。量も質も十分満足な夜、秋のうちはオーブンエアで気持ちの良い店である。ただ、ビールを飲んでハンバーガーを食べると最低でも2000円は覚悟する必要がある。
クラウンハウス
武蔵野市吉祥寺南町1ー15ー5
0427409670