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我が家の庭はそれほど広くもないが、5本の木が植えてあり、このうち椿とサザンカは花を秋から冬にかけて付ける。しかし、花壇はポーチュラカが終わり、千両の実が鳥に食われてしまった今は一面に咲くヒメツルソバくらいしかない。しかもあまり日当たりが良くないため、花は植えてもあまり咲かないし、寒さに枯れてしまうことが多い。そのため、冬に向かい寂しくなる花壇にありがたいのが寒さに強い葉ボタンである。
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ハボタン(葉牡丹)は牡丹と関係ないアブラナ科の園芸植物で、名前の由来はその葉を牡丹の花に見立てたもの。大別して色は2種類、つまり葉緑体以外の色素を持たないタイプと赤キャベツ同様のアントシアニンをもつタイプに分かれ、前者は一定以上寒くなると葉緑素が抜け白くなり、一方は紫色になるが、このコントラストが素晴らしい。
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まあ、園芸用のキャベツと思えばそれまでだが、それもそのはず、結球しないキャベツの仲間を鑑賞用にしたもので最近は葉にヒダヒダやギザギザのあるもの、大きなもの、小さいもの、茎の長いものなど品種改良の結果多種多様ものがある。
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いつもの三鷹農協に行くとそうした我々のニーズを汲んでか、今の季節には庭で楽しむハボタン祭りを開催してくれる。葉の色も濃い紫から薄いピンクまで色々あり、どれを買うか悩んでしまうほどだ。
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また、園芸用のハボタンは1年で終わってしまうが、春になるとちょうど提灯を伸ばした様に葉が伸びて、その先からスルスルと茎が伸び、ちょうどアブラナのような黄色い花を咲かせる。これを見るともう春は近いが、ハボタンは冬のうすら寒い花壇を賑わせてくれる貴重な植物である。
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