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『江戸の坂・東京の坂』その58。前回に続き神楽坂周辺の坂 その5。
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芥坂を下りきり、左に曲がる。この辺りはもう神楽坂の飲食店は数が減り、住宅特に高級マンションが増加してくる。町名も筑土八幡町から白銀町、東五軒町、赤城元町と続き、ゼブラの本社の前を通る。その向かい辺りにあるのが『相生坂』。
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珍しいのはもう少し先のお寺を曲がった所にある先ほどの坂道と平行するものとペアで一つの坂道であり、2本並んでいるから相生坂と呼ばれたと江戸時代の『続江戸砂子』という本に書かれている。
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相生坂の上側の道を戻り、次の道を右に曲がると白銀公園がでてくるが、その反対側に道が湾曲して坂になっている。この短い坂が『瓢箪坂』である。この起源は単純で坂の真ん中がくびれているからこの名前がついたのだが、今もしっかりくびれているのが分かる。
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一旦降りた坂道をまた戻り、白銀公園に沿ってしばらく歩き、突き当りを道なりに左に行くと赤城神社の赤い大きな鳥居の前に出る。ここは前にもレポートしたが、再度お参りする。
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(冒頭の写真は赤城神社の狛犬)
以前も書いたが、神社の資金面を支えていた幼稚園が閉園、このため三井不動産とプロジェクトを組み、一部をマンション用地に定期借地として提供、2010年に地元の隈研吾がデザイン監修を行い、素晴らしい神社が完成、カフェも併設している。
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境内には赤城神社以外に出世稲荷社、蛍雪天神も併設している。今回もなかなか新しいデザインの狛犬を見ながら、参拝。隈研吾の斬新なデザインは素晴らしい。
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今回でようやく5回にわたった神楽坂周辺の坂道も終了、それにしても名もなき坂も含め坂だらけの町である。