鉄道シリーズ その118。東武博物館に行って見る。本当は先に東急の『電車とバスの博物館』に行くつもりだったが、リニューアルのため、休止中を知り、急遽行き先を変更。
東武博物館は東武スカイツリー線東向島駅下車すぐのところ。押上、曳舟の次で東向島駅は旧玉ノ井駅で急行などは止まらないのんびりした駅である。下車すぐに『東武博物館はこの駅舎となり』と書いてあるので迷うことない。入口の券売機で200円を払い、入場するが、他の私鉄の博物館と異なり、ここは自動改札機ではない。
まずは入ってすぐに5号機関車がお出迎え。1899年の開業時にイギリスから購入した12両の一台らしい。炭水車のついたテンダー式蒸気機関車でとにかくカッコいい。
その奥にはデハ1型5号電車、1924年に浅草(本所吾妻橋、東京スカイツリー駅)~西新井間が電化した際に走った木造電車。右から左に読むサボが時代を感じさせる。
そして外には東武鉄道最初の電気機関車ED101型、1928年のイギリス製。総武電鉄(旧東武野田線)と合併するまでは東武唯一の電機で、1972年に近江鉄道に譲渡されるまで活躍していた。
外の奥には5700系電車。1951年戦後初の新造電車で特急けごんなどとして活躍。2枚窓の湘南型流線型で前に4本のストライプがあることからネコひげという愛称で親しまれた。
このほか、日光軌道線で活躍した2連接車、1720型デラックスロマンスカー(けごん)、キャブオーバーバス、明智平ロープウェイのゴンドラなど名車両が多く展示してあり、中に入れるものもあるため鉄道マニアにはたまらない。
昔、鉄道雑誌や子供の頃の絵本で見た車両に乗ることもできる。
ほかにも東武線の路線網の変化や電車のパネル、有料特急のシート、シュミレーターなど数々の見どころがある。
その中で、かつて東武鉄道が渋川~伊香保、前橋や高崎に軌道線を持っていたことや非電化の熊谷線(熊谷~妻沼)、さらに矢板線などもあったことなど初耳で珍しい記事を見ることもできた。
しかし、小生のようなおっさんは少数派で子供達が元気に歩き回り、走り回り、大好きな電車に触れるだけで堪能していた。しかし、電車の博物館は何時間いても楽しい場所である。