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『切手シリーズ』その73。橋の切手については2014年にこのコラムでご紹介済だが、記念切手以外に、また、戦前の切手や普通切手にも存在することなどを改めてレポートしたい。
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前回のブログでは最も古い橋の意匠の切手は観光切手シリーズの宇治橋の切手と書いたが、実は戦前の切手の中にも橋を描いたものがあった。それは第一次国立公園シリーズの第2回日光国立公園の4枚のうち、10銭の神橋を描いたものである。1936年発行、つまり戦前の切手であった。
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次の橋の切手は1946年発行の第一次新昭和切手の中の1.5円錦帯橋切手である。第一次新昭和切手は戦後間もない1946年11月に発行されたもので1946年の追放となった軍事色の強い切手(厳しく制限されたのは1947年)とインフレの影響で必要となったため、新たな図案の切手が12種類発行されたのだが、そのうちの1枚である。しかし、紙質も色々、当初は目打ちもない粗雑な切手ではあったが、図案としてはしっかりとしている。ただ、まだ菊の紋章が残されていることにも注目したい。
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そして第一次国立公園切手に戻るのだが、1952年7月に発行された中部山岳国立公園の黒部峡谷の切手をよく見ると、吊り橋とそれを渡る人が描かれている。
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さらに国定公園切手の1960年3月発行の三河湾国定公園の図案には竹島に渡る橋が、第二次国立公園切手の8回目となる1964年3月発行の伊勢志摩国立公園の切手には宇治橋が図案として用いられていた。
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橋の名前が付けられたものに注目が行きがちであるのだが、公園の風景の中にも橋は存在していたのであった。