かぶれの世界(新)

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IE8で混乱

2008-08-30 22:05:12 | デジタル・インターネット

一昨日、3ヶ月ぶりに田舎から帰ってきて例によってパソコン環境を最新状態に移植をしていると、マイクロソフト社のWebブラウザーである「インターネット・エクスプロアーラー8(IE8)」のベータ版が一般公開されたというニュースが目に留まった。

豪雨のため八王子近く電車が普通になったというニュースを横目で眺めながらパソコンに向い、昨日早速ダウンロードして新機能を試してみた。うたい文句ほど性能が上がったとは思わなかったが、Webページの文字情報から派生する情報の直接取り出しなど便利な機能を確かめた。悪くない。

ところが今朝パソコンを使っていると突然、「恐怖の青い画面」に切り替わった。通常はOSがありえない番地をアクセスしでメモリー・プロテクションがかかったというようなフェータルなエラーだ。言い換えるとパソコンの気が狂ったので影響を最小限にするため緊急停止した、ということだ。

メッセージを見ると数ヶ月前ウィルスにかかりダウンしたときと同じようなメッセージだった。電源を一旦強制切断するしかなかった。電源を再投入するとウィンドウズが立ち上がる前の「黒い画面」で止まり、ディスクが見つからないというメッセージが出た。

こういう時頼りにする息子も、メッセージを見てこれではどうしようもないだろうという。私はデータ・ファイルが使えなくなると思うとパニックになりそうになった。いまや田舎の母の介護も含め生活全般にわたりパソコン経由しないと何も出来ない、まさに原始生活に戻るほど大変なことになる。

息子に午後から助けてくれと頼み、午前中は久しぶりにバドミントンクラブに行き汗を流した。練習が終わりシャワー室でIT関連の研究所勤めの某氏に聞くと、会社の基幹システムとの互換性問題で彼の職場では未だにIE6を使っているという。IE8の情報などまだ何もなさそうだ。

昼食が終わり本体を分解してハードディスクを取り出す前に、念のため恐る恐る電源を入れると、何と幸運にもウィンドウズが立ち上がったではないか。色々動作確認する前にハードディスクがクラッシュする恐れがあるので、この幸運を生かして先ずは最優先でデータバックアップをすることにした。

最近買った2GBUSBメモリーなら足りるだろうと思い、データのバックアップを開始した。ところがメーラー(Outlook)のデータをエクスポートし始めたが10年間に蓄積されたデータが予想以上に巨大で、何時までたっても終らない。

4時間位たった頃2GBでは容量不足だと分かりバックアップに失敗した。良いニュースはまだパソコンは動いている。今度はデータを分けて少しずつバックアップし、やっと重要なデータの写しを取った。

次に原因不明だがとりあえずIE8をアンインストールし、IE7に戻した。念の為ディスクの断片化をチェックしたが最適化の必要は無かった。IE7に戻すと今までのところ何事も無かったように快調に動いている。だからといってベータ版のIE8に不具合があったとはいえない。しかし調べる気にはなれない。

ということで私のパソコン上ではIE8は数時間の命、訳も無く理由もはっきりしないまま安全第一というだけで取り除かれた。だが私にとっては「世界を震撼させた10時間」だった。リスクを冒すわけにはいかないと未だにIE6を使い続ける大会社を笑えない。■

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田舎暮らし雑感08(4)

2008-08-26 22:25:51 | 日記・エッセイ・コラム

お盆を過ぎた頃から徐々に通り雨が増えてきた。先日は終日雨が降り、朝夕めっきり涼しくなった。目が覚めるとセミの鳴き声が聞えなくなった。気温が下がると昆虫の筋肉の動きが悪くなり泣き声が聞えなくなるのだそうだ(子供電話相談室より!)。その証拠に10時過ぎるといつもの通りセミの泣き声がやかましくなる。私も朝夕タンクトップと半パンでは肌寒くなった。

暑い夜居間の網戸をコミカルに動き回るヤモリが2-3匹、その動きが妙に好きになった。以前は爬虫類特有の気持ち悪さしか感じなかったのだが。バドミントン仲間のMさんが、咬まれると七分ずつ指が腐っていくので昔「七分」とよばれたそうだ。母も同じことを言っていたのを思い出した。

実際は光に引寄せられる蛾などの虫をヤモリが食べてくれる。足が線香花火みたいに可愛い。この間、ヘルパーさんがトイレでもヤモリを見つけたと気持ち悪そうに言った。終に屋内にも入り込んだようだが、我が家ではペット扱いだ。

折角涼しくなって読書には最高の気候になってきたのに、もう東京に帰る準備で忙しい。今年の夏は娘夫妻が贈ってくれた竹内マリヤのアルバム「denim」が精神安定剤になった。朝8-10時過ぎまでラジオやCDを聞きながら東屋で朝食をとり、新聞や本を読んだ。遠出でする時には車にCDを持ち込み飽きずに同じ曲を繰り返し聴いた。1曲目の「君住む街角」意外は全て好きだ。

先週会社務め時代の同僚から連絡を受け食事した。昔話に花が咲き一度で足りなく、日を変えて二度も会うことになった。最初は鮎料理、二度目は天然鰻の地元料理でとても美味しかった。子供の頃近くの川で取った鰻をよく食べた。祖母が裁いて蒲焼にして食べた。都会に出て初めて食ったうなぎは、やけにフヤフヤした感じで驚いたのを思い出した。

その1週間前には中学生時代の同級生にひょんなことから何十年ぶりかに会った。お中元のお酒を買ったお店を下級生が経営しており、彼もその店のお客だった。最後に会ったのは30年以上前横浜で飲んだ時で、その時は衣料品の営業をやっていた。その後実家に戻り散髪屋の後を継いだという。

連絡を受け、東京に帰る前に一度顔を出して散髪をしてもらうことにした。退職以来、節約の為米国風のカットオンリーのお店しか行ってないので、フルコースの散髪は久し振りだ。シャンプー・髪を蒸す・カット・後頭部の剃り・顔面剃り・顔面パック・二度目のシャンプー・マッサージ・髪を乾燥・最終調髪+飲み物サービス。しめて3500円、悪くない。

彼のビジネスも低価格理髪店の影響を受けているそうだ。が、今のところ固定客がいるので何とかやっているという。高齢化する田舎のサバイバル・ゲームで、人と人のつながりが、従来ビジネスモデルが生き残る術のようだ。彼は楽観的だった。確かに私の前にも後にもお客が入ってきた。

その後、昔の友達の消息を聞くともう逝った同級生を教えてくれた。そう聞いても驚かない歳になった私に気が付いた。明日荷造りをして明後日は帰京、振り返ると3ヶ月の田舎暮らしはあっという間だった。■

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グルジア侵攻はロシアの「やり得」か

2008-08-24 17:07:21 | 国際・政治

グルジア経由のエネルギー輸出ストップ

世界の首脳が列席して北京五輪が華々しく開幕したその日ロシアがグルジアに侵攻し、世界に衝撃を与えた。表向きは南オセチア自治州のロシア国籍人を守るためだというが、その背景には今やロシアの国家戦略の核であるエネルギー政策が背景にあるのは言うまでもない。

即ち、近年グルジア経由に切り替えたアゼルバイジャンからのエネルギー輸出をコントロールする狙いである。実際、鉄道はアゼルバイジャン国境で足止めになり、カスピ海と黒海を結ぶ石油パイプライン[1]は停止、黒海沿岸の港町ポチの港湾機能は完全に停止したと報じられている。

事態は想定内で進行

ロシアはグルジア侵攻で得られるものと失うものを事前にシミュレーションして、その損得計算が黒字になると結論を得て決断したはずだ。その損得計算は軍事から政治経済のあらゆるケースについてシミュレーションされたと思われる。現在のところ想定内に進んでおり、このままではロシアの「やり得」になる可能性は十分ある。

欧州、特に独仏はロシアのエネルギー依存が3割にも達しており、両国が直ちに仲裁に乗り出したのは混乱を早期落着させロシアからのエネルギー供給を確かなものにしようという狙いがある。

一方、ポーランド・チェコ・バルト3国などの東欧の反発が強く、ポーランドのMD(ミサイル防衛)施設受け入れも反発はしても想定内だったと思われる。米国はイラン・北朝鮮の核軍備廃棄でロシアの協力が必要と足元を見ているはずだ。

ルーブル急落と資本流出も想定内?

経済面ではグルジア侵攻を嫌った投資家がロシアからの資本引き上げが加速、主要株価指数は年初来27%下落した(日本経済新聞8/22)。一斉に通貨ルーブル売却に走り、ルーブルが急落した。

だが、本多英俊氏(日経BP8/20)によるとロシアは為替介入する為に必要な外貨準備は十分あった。むしろこのタイミングで為替投機を抑える為、軍事介入に同期した意図した「為替不介入」であったという。

ここまではロシアの読み筋だったと私も思う。現状ではロシアが軍事的な圧力を受けて後退するとは思えない。内外の専門家の見方は欧州(NATO)が割れて結束した対応が出来そうもない。ロシアを孤立させることが出来ず、ロシアの影響力はむしろ高まるだろう。

ロシアの損得計算を赤字に

グルジア侵攻の損得計算がロシアにとってプラスであっても、世界トータルではプラスにならない。ロシアにグルジア侵攻のコストを支払わせなければ将来禍根を残すことになる(NYタイムス)。結局のところ、ロシアが長期にわたる経済圧力に耐えられるかどうかエネルギー供給と価格推移次第と私は考える。

幸い世界経済停滞を織り込み原油価格は今のところ大きな反応はないが、予断を許さない情勢にある。米国議会の投機規制の動きが抑制効果をもたらすことを期待したい。多分、ロシアにとって想定外だったのは、米国大統領選の情勢が対ロ強硬派の共和党マケイン候補が優勢になったことだろう。

トレードオフ

一方、モスクワはソ連時代の影響力を取り戻そうとしているわけではなく、グルジアの親米路線をとるサーカシビリ大統領を交代させ北部の自治州をロシアの影響下に置けば良い、それ以上の野心はないと言う見方(NYタイムズ8/23)もある。だが、この越境軍事行動の成功は何れ必ず次の軍事行動を引き起こすと私は思う。

ロシアは欧米関係の悪化をイラン・中国等への接近、加えて日本にも柔軟なアプローチで関係改善を図ってくる可能性は高い。一方で、欧米(NATO)は多国籍軍を構成し平和維持部隊の派遣や人道支援が求め、日本の対応が問われることになろう。これはトレードオフの問題か、それとも・・・ その時湾岸戦争に先祖帰りする悪い予感がするのは私だけか。■


[1] 英国BP主導の下で石油開発が進んでいる。

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まさかの3連敗、日本野球

2008-08-23 22:19:54 | スポーツ

3位決定戦で米国に敗れ、星野ジャパンは銅メダルも取れなかった。ファンの誰もが予想しなかった結果だ。新聞やネットを見ると監督や選手を批判する記事ばかりが目立つ。戦前の卑屈なほどに監督を持ち上げる論調から一転して、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」調の厳しさだ。

少年時代からの野球ファンの私としてはいつもの天邪鬼的態度をとれず、批判の輪に加わりたい気分だ。それだけがっかりした。金は取れないとしても銅もダメなんてありえないだろう。日本野球はそんなに弱いはずはない、信じられない。

今朝の日本経済新聞によると、今回監督の名前が冠になっているチームは、例外なく惨敗したそうだ。その心は「やるのは選手」ということだ。ということで、表題はあえて日本野球とした。だが、選手選考・采配など監督の問題が指摘されている。

後からは何とでもいえるが、五輪前から私が気になっていたのは、1)コーチ陣が監督のお友達のインナーグループで構成され(特に参謀タイプがいない)、2)今シーズン不調にもかかわらず選ばれた選手がかなりいた、3)直前の練習試合でも調子が出ずセリーグ選抜に大敗したことだった。

加えて緊張のためか選手が自信喪失しているように見えた。本戦で投手は逃げてカウントを悪くすることが多かった、打者も得点機に粘れずあっさり凡打する場面を良く見た。信じられない凡ミスを連発したのは論外だ。芯になるイチローのような選手がいなかったことも指摘されているとおりだと思う。

もちろん短期決戦の難しさもある。先のWBCで米国が脆くも決勝ラウンドに進めなかった例もある。だが日本は高校野球という究極のトーナメントがあり、そこで多くの選手が活躍しプロの道に進んだ経験をしているはずであり、決して悪い条件とは思えない。

マスコミにちやほやされ慢心していたところに、突然現実を突きつけられて心の平静を失い最後まで実力を出せなかったのだろうか。敗因には心の部分がかなりあるはずだ。多分、この後選手や監督の心理状態についても調査分析されると思う。監督や選手には気の毒だけど、科学的にきっちりやったほうが良い。だが、米国のマイナーリーガーや大学生相手に惨敗するとは、未だに理解できない。■

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私的・後期高齢者(5)

2008-08-21 16:21:30 | 健康・病気

血糖値高止まりと盗み食い

夏の暑さも盛りを過ぎてきて、母の自宅介護生活は落ち着いてきたように感じるが、このところ血糖値が一時より高めに推移しているのが気になる。介護ヘルパーさんの間でも話題になっていたようで、数日前にもしかしたら母が食事時以外にご飯を食べているのでは、と遠慮がちに耳打ちしてくれた。

退院後母が手を出しそうなものは冷蔵庫からお茶の間まで全てなくした積りだった。一度私が作ったカレーをつまみ食いした時は、血糖値が正直にそのことを教えてくれた。ケア・マネージャと相談しご飯だけでは食べることはないだろうと考え、副食のみケータリング・サービスを依頼、炊飯は母にさせることにしていた。

だが、最近母が一度に3合も炊くのは気付いたのに「盗み食い」とは思わなかった。一度に100gが規定量であり、だとすると2日分でも2合程度でいいはずだ。母にそのことを告げると、予想通り激しく否定した。それなら全て配食サービスに切り替えると厳しく言うと何も言わなくなった。1週間後には帰京する予定なので、この数日様子を見てどうするか決めなければいけない。

入れ歯で若返る母

その他の点では母の様子は安定してきた。朝夕涼しくなって来たのに加え、新しい入れ歯が入ったからだ。掛付け医の看護婦さんに紹介された歯医者に通い、4回目に入れ歯が入った。するとみすぼらしかった母の顔が急にしっかり見えた。

だが入れ歯の収まりが悪く噛むと直ぐに入れ歯が落ち、ちゃんと食事が出来ない様子だった。昼食後今日中に診てくれるよう電話し、入れ歯のはまり具合を調整してもらった。最初、受付は予約患者がいるので何時になるかわからないが、とにかく来いという態度だった。

意味のない予約

予約しても毎回11.5時間診察が遅れた経験から、遅くなっても良いので大体何時頃いけば良いか時間を言ってくれと頼んだが、受付嬢の返事はとにかく来てくれの一点張りだった。介護を受けている母に何時間も待たせるわけにはいかないと、私もついつい大きい声を上げた。

結局当てが無いまま歯科に連れて行った。幸いそれほど待たされることもなく診て頂いたのだが、今まで母を連れて行った松山とか大洲の医院は、無理な予約設定をして患者を待たせるのは平気みたいだ。患者も文句を言わないので問題があるとも思っていないようだ。

丁度、大阪から帰郷中だった義弟にそのことを話すと、彼の家の近くでは待っても510分でそれ以上なら患者が逃げて経営していけないだろうという。私の住む東京郊外の町でも同じだ。この差は都市と地方の医者の数と、物言う患者の数の違いだろうか。待合室で黙々と待つ老人患者の絵が浮かぶ。(それはイメージで実際は歯医者の患者は概して若い人達ばかりだったが。)

エキサダス

母の介護生活に一段落をつけ今月末に東京に戻る予定だ。元々8月末に健康診断をする予定だったので、母に異常が無ければ3ヶ月弱の田舎暮らしを切り上げる積りで、フライトを予約していた。後1週間余で、母の失禁で小便の臭いがする実家から開放される、というのが正直な心境だ。

梅雨時はトイレや風呂周りは小便から黒かびが生え真っ黒になっていた。覚悟を決めて掃除をした時はそうでもなかったが、やるまでは苦痛だった。10年前帰国時、我が家の洋室の壁が暖房の露から黒かびだらけになったのを見て受けたショックを思い出した。もちろん小便ではないが。

猛暑日には家中から小便を含む湿気が湧き上がり息苦しい気がした。母が風上にいるとこっそり別の部屋に移動し、ゴミ箱の介護オムツが発する強烈な匂いに鼻が曲がった。今はもう慣れたし、家の中の匂いも殆ど無くなったと思う。それでも、あと1週間と思うとホッとするものがある。■

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