かぶれの世界(新)

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ロシア軍のウクライナ侵攻に思う(3)世界の声

2022-02-28 20:10:28 | 国際・政治
昨日頃からロシアのウクライナ侵攻について世界の反応が聞こえて来始めた。ロシアを非難する声が圧倒的に多い。ロシア国内では称賛する声が多いらしいが、戦争反対の声も全土に広がっているという。プーチン大統領を支持するが表立って発言しない例もあるという。先の米大統領選でトランプ支持を表明しない、いわゆる「トランプ支持隠し」があったのを思い出した。

持久戦に持ち込めば世界に同情の声が広がるという私の素人予測がある程度当たったように感じる。米国の分析によればクリミア半島の経験からウクライナ軍が強化された一方で、ロシア軍兵士は訓練と言われて戦いを強いられ士気が上がらないという。短期間に首都キエフを制圧出来ると予想したロシア軍の当てが外れた。その間に逃惑うウクライナ国民の姿が世界中の同情をよんだ。

ロシア軍のウクライナ侵攻にショックを受けた人々は欧米に留まらず、アジア・アフリカでも反対デモが起こった。日本でも新宿や渋谷で反対デモが報じられた。ロシア国内の各地で反対デモが広がり8000人余の人達が拘束されたという。それだけ多くのウクライナ人が世界各地に住んでおり、生の声で戦争反対の声を上げて世界各国の人達に効率よく伝えられた。

最も厳しい金融制裁と言われるSWIFTからロシアの排除が決まった。独伊ハンガリーなどは当初経済的なインパクトを恐れて躊躇っていたが、世界に広がるロシア非難の声がこれらの国の判断を後押ししたように感じる。SWIFTから排除する決定は金融制裁の原子爆弾と言われ、制裁した側にも国内経済を冷やすと言われている。EUはその覚悟のうえで制裁を決定した。

軍事力を伴わない制裁は日欧米が一致して対応することが重要であり、ここに来て温度差があると言われていた伊独ハンガリーが同意した。直ちに通貨ルーブルが3割安に暴落した。トランプ前大統領が選挙に負け支持者に暴動を示唆した前後で、米軍のトップが中国の相方に連絡を取り万一トランプが戦争を仕掛けても慌てて対応するなと伝えた。ロシア軍にもそんな人材が必要だと痛感した。

ロシアは世界から犯罪者(悪者)扱いされるようになったが、制裁効果を最大限機能させる為には中国の出方がカギを握る。その中国も米国からの事前情報を聞いていたにも拘らず、プーチンの暴走は予想外だった様で自国民の退避が遅れた。中国はこの機を利用して自国に都合の良い動きをすると世界の失望を招く。対応を誤ると世界からプーチンの仲間と非難を浴びる恐れがある。■
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ロシア軍のウクライナ侵攻に思う(2) プーッ

2022-02-25 20:07:49 | 国際・政治
朝のニュースを見ているとバイデン大統領が現れ、しきりに「プ-ッ」という声が聞こえて来た。いぶかしく感じたが字幕を見るとプーチン大統領のことだと直ぐにわかった。Putinを英語風に読むとプーツンだと思うが、子音の発音が聞き取れなくて「プー」と聞こえたのだと思う。

蛇足だが、近年耳が悪くなった。老化で可聴周波数帯域が狭くなり特に高周波数の子音が聞こえ難くなった。同じ様に耳が悪くなった家内と互いに何度も聞き直して、周りから喧嘩しているように聞こえるようだ。二人の様子を横から見て息子が苦笑いするのに気付き微妙な気分になる。

ニュースではロシア軍の空爆がウクライナ全土に及んでいた。プーチン大統領が何だかんだ言うずっと前から計画していた、タイミングを計っていただけだと思った。だが、少なくとも発表では死者数137人と大規模な攻撃にしては意外に少なかったと思う。精密な計画だったようだ。

一方、欧米(NATO)の対応には依然としてためらいが見られる。確かにプーの決断には怖さを感じる。そうは発言しないが終いに原子爆弾まで落とすぞ、その覚悟があるかという脅しが垣間見られる。NATO加盟は夫々の国の判断と言い張る一方、原爆を落とす覚悟は欧米にはない。

しかし、今や原爆保有国はプーと並びトッチャン坊屋の北朝鮮を始め多くの強権国に渉る。彼等も今回プーが突きつけた最終兵器原爆が如何に有効か、米国とだって渡り合えると、目を凝らして見ている。そういう事態にも対応できるよう日本も憲法改正を急ぐべきだと改めて実感した。

テレビニュースを見て、日本の報道力の拙さを感じた。数時間前に見たCNNやBBCの報道のコピーを見てるようだ。その中で隣国のポーランドに家族と逃げた男性が、再度ウクライナに戻って行き、更に戦争反対を訴えるデモがロシア全土に広がっているという声は勇気づけられた。

私も問題提起しながら具体的にプーが突きつけた試練にどう対応すべきか答えを見いだせないでいる。ロシア内の反対デモなど内からの改革が機能するだろうか。ロシアにはまだ大統領を選ぶ民主主義システムが僅かに残っている。だが、中国には何もない。もう少し考えてみたい。■
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ロシア軍のウクライナ侵攻に思う

2022-02-24 20:29:35 | 国際・政治
午前中にロシア軍がウクライナを攻撃開始したとニュース速報が入った時は「まさか」と思った。その後、昼食をはさんで日米英のニュース専門チャンネルにかじりついた。2月に入りバイデン米大統領がロシアの軍事侵攻を警告する発言を連日繰り返し始めた時は騒ぎ過ぎだと思った。

だが、今日に至ってバイデン大統領の警告は極めて正しかったと思い知らされた。ゼレンスキー大統領が騒ぎ過ぎだ、慌てるなと国民を落ち着かせる発言をしたのは何だったのか。言い換えると、米国の情報収集能力の凄さを見せつけたことになる。

一方、米国(英も含む)の連日の警告に比べるとEU諸国には危機感が足りない(温度差と報じられていたが)と感じていた。想像では米国はEUと情報をシェアしてなかった。暫らく経って独仏首脳が外交交渉に動き出したが、ロシアは全く相手にしなかったようだ。

ロシアの決断(というよりプーチン大統領の決断)は軍事侵攻に踏み切っても、「米軍もNATOも動かないと読み切っていた」からだと思う。経済的な制裁措置は中長期的にはロシアに打撃を与えるだろうが、短期的には乗り切れると判断したからに違いない。

NATOは元々やる気が無い上に、バイデン大統領が軍事制裁をしないと明言したのが大きかった。私はわざわざ手の内を明かすことはなかったと思う。今迄報じられた経済制裁ではプーチンのプラン通りだ。NATOはウクライナを見殺しにするのか、自分のことと思う想像力に欠けていた。

プーチンに乗り切れないと思わせる制裁として私は素人アイデアを提案する。それは、下記のようなロシアもしくはロシア国民に痛みを感じさせることだと信じる。

(1)ウクライナ軍が地上戦でロシア軍と戦い、ゲリラ戦に持ち込み持久戦に持ち込む。イスラムに出来たのなら、頭のいいウクライナ人なら出来るかも。
(2)米軍とNATOの支援を受け対戦車砲やミサイルをロシア領に打ち込み、ロシア国民に戦争の怖さを教えプーチンの判断に疑いを持たせる。
(3)プーチンのやり方に倣って、ロシア領の他の地域に反乱を起こしロシア軍を二方面に分断させる。出来ればシベリアから東部方面にロシアの軍事力を割かせる(どこか思いつかない)。

第2次世界大戦直後に生まれた後期高齢者直前の私の経験では、日本が敗戦を認めた直後に不可侵条約を破って旧ソ連軍が樺太や北方4島に侵攻し今日に至っている。その後ハンガリー動乱やチェコなどの民主化に介入した歴史を見て来た。最近もグルジアやクリミア半島の政変を我が物にした。参考までに米国で働いた時の上司はハンガリー動乱で亡命し米国で教育を受けた子だった。

ロシアはそんな国だという思いがある。一方で、国の性向というよりプーチンという人間が起こした動乱かも知れない。今迄に政敵やマスコミ人を亡き者にしてしまう恐ろしさを何度も見聞きして来たが、大国ロシアとなると欧米は弱腰になり見過ごしてきた。今回もそうなってしまうのか。

だが、今回そんな形で終わらせてはならない。報じられているようにもう一つの焦点は中国だ。今回の戦争(もう戦争になった)を欧米は甘い対応で済ませて良いのか、どこかで踏みとどまらないと民主主義はズルズルと後退して行く。次は台湾がどうなるか、徐々に日本に迫ってくる。■
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マスコミは医療機関に仕事をさせよ

2022-02-22 21:40:34 | 健康・病気
今日の日本経済新聞の第一面の囲み記事「コロナが問う医療再建(上)」を見て、よくぞここまで書いてくれた、日経は本気でやる気だなと改めて感じた。最近、我が国の医療機関の問題を指摘する日経の記事をよく見かけたが、他の新聞・テレビ等メディアは殆ど無視していた。

テレビはコロナ感染者が急増して対応に苦戦する医療機関の状況を医療専門家に語らせる。だが、全国の内科系診療所7万のうち発熱外来3.5万、そのうち1.2万は発熱外来の公表を拒んでいる。つまり、必死でコロナ対応している2.3万の診療所の陰で4.7万は素知らぬ顔で見過ごしているのだ。そして、テレビに登場する医療専門家はそのことを一言も喋らない。

何故、日本経済新聞を除く(私が知る限り)マスコミはこの緊急事態に真面目に対応しない医療機関を見過ごすのか私は理解に苦しむ。寧ろ上記のように医療専門家に無視する発言をさせる。例えば朝日新聞はのコロナ感染状況を統計的に把握し、海外状況と比較し我が国の医療問題を指摘する姿勢が全くない。ただ一つの問題のみを取り上げ、それが全体の問題かのような指摘をする。

結果的に緊急事態にも拘らず発熱外来を対応する医療機関がたった2万そこそこしかないという事実に行き着かない。しかも公表を拒んだ医療機関も同様に診療報酬として国民の巨額な保険・税金をポケットに入れている。マスコミがこの問題を放置してよいのか、日本経済新聞だけに任せて良いのか考え直せと私は言いたい。

上記の囲み記事は82年までの25年間に亘り、開業医の利益を重視し政府と対峙した武見医師会長が今日の問題まで遡ると指摘する。私が仕事を始めた頃に医師会の政治力が度々報じられた記憶がある。それが50年以上にわたりコロナ禍の今も続いているのだ。記事は政府・与党は「経営の自由」にメスを入れ、医療のガバナンスを確立すべきと指摘する。マスコミよ、立ち上がれ。■
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ムクドリ騒音

2022-02-18 22:03:32 | 日記・エッセイ・コラム
先週末の夕方に大國魂神社の周りを散歩した時、小鳥の大群の鳴き声の大騒音に驚いた。神社の山門前(随神門 )の参道を横切る京所道(けいづみち)沿いの大木や、京所道と旧甲州街道を繋ぐ路地道の電線に数百匹はいると思われる小鳥を見かけた。まるで電線に大量の枯れ葉が絡まっているようだった。

私の耳には鳴き声が「ビャー、ビャー」というような雑音に聞こえた。たまたま出会った若奥さん風の女性に聞くと鳥の名前は知らない。だが、電線の下を歩かないように、フンが落ちて来ると注意してくれた。確かに路面は白い鳥のフンがあちこちに落ちていた。

今週昼間散歩した時は小鳥の鳴き声が聞こえなかった。気を付けなかったせいかも知れない。思い出して今日の夕方散歩を兼ねて神社周辺を歩いた。路地道の電線には鳥の姿が見えなかったが、神社の横の常緑樹から鳥の鳴き声の大騒音が聞こえて来た。鳥は落葉樹から常緑樹に移ったみたいだ。

通りかかったサラリーマン風の若者に聞くと小鳥は「ムクドリ」だという。名前は聞いたことがあるがどんな鳥か知らなかった。ネット検索するとムクドリはスズメより二回り大きく主に平地に住む野鳥でカラスみたいに害鳥扱いされ散るらしい。と言っても法律で保護されているらしい。

私は田舎育ちなのに鳥の名前や性格も何も知らない。家内に聞くと今は見かけないけど、最寄りの駅の近くにあるスーパーの周りの街路樹や電線にもムクドリが沢山見かけたことがあるという。そう言われると私もムクドリ騒音を何度も聞いた。しかし、田舎ではどうだったか記憶にない。

ネット情報によるとムクドリは賢く昔は愛されたが、今では鳴き声は煩がられフンの被害で身体を壊して困る人がいるという。何だか人間と同じような道を辿っていると思った。

(参考)京所道は甲州街道が出来る前の道だったそうです。■
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