かぶれの世界(新)

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祝・W杯決勝ラウンド進出

2010-06-25 11:27:36 | スポーツ

階下から叫び声とバタバタ足音が聞こえ、目が覚めた。デンマーク戦を見て息子が興奮しているのは分かっていた。聞こえてくる音で悪いニュースではないと感じそのまま目を瞑った。ウトウトし始めたとたん、又もや同じ調子の叫び声と足音が聞こえもう寝ていられなくなった。

階下に降りると遠藤の見事なフリーキックのリプレイをやっていた。2-0という予想外の展開に嬉しい驚きで、その後試合が終ってもテレビのチャンネルを次々と切り替えながら、延々と続く解説やファンの熱狂振りを見て歴史的勝利の余韻に浸った。

凄い、何でジャパンがこんなに強いんだ。私は年頭に善戦すれども予選ラウンドを勝ち抜けないと占った。勝てば官軍。戦前酷評された岡田監督の評価が一転していまや歴史に名を刻む伝説の名将になった。試合後のインタビューで彼は極めて冷静で論理的に語ったのも、実は驚いた。

前半10分経過後の状況を見てフォーメーションを4-3-3に戻したといったのを聞いて、試合中の判断をこれほど早く的確にやれたのかと舌を巻いた。何だ、凄い指揮官じゃないか。カメルーンに勝っても運が良かった、オランダ戦の最小失点の負けは良くやったとは思った。が、それでもデンマーク戦で勝つのは難しいだろうと私は悲観的だった。

今大会でフォワードが前線からプレスをかけて走り回らなくなったのは私も気がついていた。監督はインタビューに答え、この時期の南アフリカは気温が低く走力を生かした戦術で行こうと決めていたという。更に後半の最後の15分に息切れさせない為、大会直前の選手起用変更で戦術を徹底し機能した。というところが今までの報道を見た私の印象だ。

個の力ではやはり本田の存在が大きく、直前まで先発ではなかった松井・大久保の両ウィング、凄いスタミナで走りまくったエースキラーの長友、長谷部や安倍が守備と攻めでチームを連動させ、何より中沢・ツーリオが高さで負けなかった。ほぼ同じメンバーでも体調管理と戦術がマッチすると本番で結果を出せたというのは、苦戦する欧州・アフリカチームには参考になると思われる。

蛇足だが、オランダ戦の翌日久方ぶりに家族が恵比寿に集合しイタ飯を食べ、ほろ酔い気分の帰りの電車の中でデンマーク戦を賭けた。全員強気の中で、私だけが弱気でジャパンの負けを予測した。技術や戦略だけでなく、ここ一番のプレッシャーにも弱いと読んだ。何せあのポルトガルを敗者復活に追い込んだチームだ。98年フランス人同僚が母国に賭けず、私がドンペリをせしめた時を思い出した。掛金が100円で良かった。■

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或いは愚かな民意か

2010-06-23 23:26:23 | 国際・政治

菅新内閣発足直後の高支持率にはいささか驚いたが、1週間後10ポイント以上の支持率降下にも驚いた。国会が閉幕し参院選モードに突入したとたん菅首相が消費税の議論を始め、自民党のマニフェスト10%を引用すると、テレビや新聞が蜂の巣をつついた様になった。

鳩山首相を辞任に追い込んだ政治と金や基地問題は吹っ飛んだ。内閣支持率の乱高下は株式市場以上の変動だ。この民意をどう考えればいいのだろうか。冷泉氏(ニューズウィーク6/7)は、日本は超成熟社会で世論は懐疑と屈折しているからだという。かなり好意的な見方だが、普段天邪鬼の私でもそんな気持ちにはなれない。

世界最大の赤字を抱えながら更に税収以上の借金(国債)をする国家予算に対し、菅首相が示した危機感を共有せず消費税の議論すら許さない、一国平和主義的な絶対反対論が無批判に報じられると、全く進歩がないと失望を禁じえない。受益と負担を徹底的に論じて国民を方向付けしなければ、ギリシャのように市場が引導を渡す日が何時か来る。それ程先の事とは思えない。

だが、報道を見るとどうも危機感が共有出来てないように感じる。それが無責任に負担なき受益を求める傾向を助長していると考える。この数年の内閣が短期政権に終ったのはメディアの報道の仕方に一因ありと、先日投稿した記事「政変、勝ったのはメディア」で述べたが、又同じ間違いを犯しそうな予感がする。

歴史を遡ると国家的な危機に際して新聞は満州事変前後から国民を煽り、国際連盟を脱退させ日本を戦争に追い込む手助けをした前科がある。メディアは戦後になって軍部独裁を非難した。だが、日本を時世界第二次大戦へ暴走させたのは、危機的状況で国際情勢を見失ったメディアが国民を煽り軍を強く支持したからだ。

菅首相は消費税に加え年金制度改革でも超党派の協議を呼びかけ、平沼代表以外の野党は慎重な姿勢を示したと報じられている。だが、メディアが危機感を共有していれば、野党に対し超党派協議の提案を推進するよう後押しすべきだと私は考える。

現実は、菅首相が党内反対を封じ込める為に増税色を薄める意図とか、参院選で過半数を取れなかった場合の部分連合の布石を打った、というような政局的な見方が先んじて報じられた。それに比べると政策的な分析・解説は地味な扱いに終った。

これでは選挙に不利になるのを承知で消費税議論をぶち上げた菅政権の勇気を萎えさせ、国家にとって緊急且つ最重要なテーマをろくに議論せず先送りにしてしまう。それが民意であり、日本はその程度の国だと諦めるべきだろうか。仮にそうだとしたら、軍部が暴走し日本を世界第二次大戦に向わせる後押しをしたメディアが、絶好の償いをする機会ではないだろうか。■

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一言多い団塊オヤジ

2010-06-19 19:14:46 | 社会・経済

東京に戻って事前に手配した新聞が配達されず嫌な思いをした。田舎では、母がとっていた日本経済新聞を私が滞在する間だけ購読していた。4月に新たに有料Web版を申し込んだ。私の利用の仕方ではWeb版のメリットを行かす程でもなかったが、暫らく試してみる積りだった。関連情報をどんどん追っていくのに便利な仕組がないと、先ずここをチェックしようという気にならない。

Web版を申し込んで変ったのが、支払いが販売店への現金払いからクレジットカードで新聞社へ直接支払いになり、月単位の購読契約になったことだ。帰京する日取りが決まった今月始め、Web経由で配達住所を東京の自宅に変更した。私がいなくなると実家が空き家になるので、配達物が郵便受けに溜まると防犯対策上宜しくないし、月極の新聞代でもったいないと思ったからだ。

だが、帰京した翌日新聞は配達されてこなかった。これは一種のダイレクトセールスだが、新聞社は経験不足だからそういうこともあろうかと思い、午後一で同社の窓口に電話して状況を説明した。ところが、電話で話して直ぐに感じたのが窓口の対応が慣れておらず、本人確認の仕方や問題点の切り分けや対応の要領がいかにも素人っぽい。

要約すると、問題を起したのに顧客に対して責任は新聞社ではなく販売店で、連絡先を教えるから交渉してくれというのが日本経済新聞者の窓口の姿勢だった。防犯上の懸念も有るのでいい加減に出来ないこともあった。私の経験からいうと、Web版と紙の新しいビジネスモデル下で起こる問題を想定して、マニュアルを作り教育するといった初歩的なことが出来てないように感じた。

最悪だと思ったのは同社が料金の支払いを受けたのに、その商品がお客に届かなくてもそれは経営上別会社(新聞配達所)のせいだという姿勢だ。普段経営管理のあり方を経営トップから現場にわたり立派な記事を書いても、いざ自分でやるとこんな基本的なことも出来てないのかと、話していて情けない気持ちになった。新聞社と配達の特異な関係は多少知識があるが、そんなことはいくら説明されても読者には関係ない。他業界の会社ならこんな商慣行を新聞はガラパゴスと揶揄する。

対応してくれた窓口にビジネスの常識があるように感じず、ツイツイあるべき姿について一言二言説教してしまった。彼らに責任がないのは百も承知で。話していて、オンラインショッピング等で問い合わせする人達の中に、「対応がなってないと経験や知識を駆使して説教する団塊世代」が増えているというニュースを思い出した。私もそのモンスター団塊世代の一人かと思うと気持ちが萎え、「もういい、配達所と話をする」といって電話を切った。■

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身近の高齢化

2010-06-17 23:48:20 | 社会・経済

3ヶ月ぶりに東京に戻った。昨日羽田空港に降り立つと機体に反射する光が真夏を思わせ、電車の中で夏の熱気を感じた。蒲田駅を通過する特急を地元自治体がクレームするニュースを思い出して不安になり、近くの中年女性にこの電車は蒲田で止まるか聞いた。実際は途中二つの駅で止まり少し恥かしい思いをした。蒲田駅の様子がすっかり変わり、どのホームで横浜方面に乗り換えるかまごついた。

寝苦しい東京の第一夜を過ごし、今朝から免許証の書き換えに行った。自転車で自宅から30分くらいのところで、手続きは以前よりスムーズに進み、免許証のICチップに記憶されている本籍地確認して全て完了、1時間余りのプロセスで終った。印象的だったのは新免許証を受け取る前の講習で、東京でも高齢者の交通事故死が増加し今では40%に迫る勢いと聞いたことだ。

高齢化が進む田舎では当然で、四国の死亡事故の6-7割が高齢者というニュースを昨年紹介した。交通事故だけではない。農機具を扱う高齢者の事故が増加していると先日NHKのローカル番組が報じていた。農業の担い手の高齢化が進んでいるのだから当然だが、それでも私には驚きだった。地元にある全国的な農機具メーカーは、事態を深刻に捉え高齢者用に設計を見直しているという。

例えばトラックターのブレーキは50kgの力で踏み込む設計だが、高齢者には25kg程度の力しかないらしい。実際80歳以上の農夫がトラクターを運転するのは近所でも珍しくない。彼らは若い頃に両親の仕事を継いだが、今は代わの後継者が限られ機械頼りになるしかない。

蛇足だが、上記のニュースの中で2番目に事故の多い農機具が刈取機(草刈機)で、先日私が買った機械と分かった時はいささか微妙な気分になった。80歳前後の老婆が使っているのだからと思って買ったのだが、それ程安易ではなかったようだ。今度田舎に戻り、使う時は気をつけねば。

先日もう一つ高齢化の象徴的なメールを、このブログにも時々登場するアマチアカメラマンのSさんから頂いた。彼は最近84歳の老ドライバーに車をぶつけられたそうだ。事故そのものよりも、もっと高齢者の父君がまだ現役のドライバーであることに改めてショックを受けたという。その後、父君を説得して最後は強引に車のキーを取り上げたという内容だった。

その間、父君の気持ちを慮る一方で、運転が心配で夜も眠れなかったという。私もその気持ちは良く分かった。その後、畑で仕事をする父君に会って話掛けると意外に朗らかな返事が返ってきた。それではと自転車に乗る練習をし、自転車で外出するようになったと聞いてホッとするものがあった。彼は90歳前後のはずで頭もしっかりしており、私も見習ってそうありたいと思った。■

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田舎暮し雑感10春(4)

2010-06-10 23:40:30 | 日記・エッセイ・コラム

今日は暑かった。朝は肌寒かったのだが、夜10時になっても書斎は26度を越えている。朝気温が低く、昼間は乾燥しているが気温が夏並みになるのが梅雨前の天候の特徴だそうだ。今年は例年より田植えの時期が遅い。水が冷たく、お米の出来が良くないかもしれないという。

周りで田植えの準備が進む中、小麦の取入れをしている老婦を見つけ声をかけた。私の散歩コースから見える範囲で唯一の小麦畑だ。畑は3畝くらいの広さで1俵くらいになるという。自前の小麦粉で作るパンは、お店で買ったものより断然美味しいと彼女は言った。私が子供の頃、実家は大麦を作っていたが、今はどこにも麦作は見当たらない。

戸別補償

それより少し前に、民主党肝いり政策の戸別補償の申請手続きを、従来の転作補助(まだ残っていた)の申請と合わせて提出するよう、地区長が文字通り戸別訪問して来て説明を受けた。対象は実際に10aの稲作をやっている農家であり、我が家のように他所に稲作を依頼している農家は対象にならず申請しなかった。

この辺は例外なく兼業農家で、対象となる10a以上の田で稲作をやっている農家は殆どないと思われる。仮にあっても申請は農協経由になる為、農協以外のルートで農産物を出荷している近所の専業農家の人は申請しない積りと言っていたような例もありそうだ。ちょっと複雑な状況だ。

豆づくしPart2

このところ我が家の家庭菜園は収穫の時期だ。前回報告した豆づくしはまだ続いている。スナックエンドウはなくなったが、サヤは食べられないものは豆ご飯にして美味しく食べた。又、大振りのそら豆を数分塩茹ですると酒のつまみでイケた。そら豆はとても食べきれず近所やお寺にお裾分けして回った。

その成果は直ぐに出てきた。長老がお礼だと言って折箱に一杯詰めた散らし寿司を持ってきてくれた。これで3食分。今日は近くの川に仕掛けを入れて取れたという鰻を蒲焼にして一切れ頂いた。これは抜群だった、脂は乗ってるしゴムみたいに弾力があり、高級料亭のものより美味しいと思った。子供時代に取って来て祖母が作ってくれた蒲焼を思い出した。

今日は3月に家庭菜園に植えたジャガイモを取り入れた。2月末に植え付け、今取り入れが本来の時期だそうだ。ということでもう少し経ってからが良いのだが、来週初めに帰京するので天気の良い今日取入れすることにした。まだ小粒の物が多いが、自分で植えて自分で取り入れた初の農産物だ。

コスモスの園

家庭菜園は何とかなっても、表にある畑となると農機具無しでは私の手に余る。この2-3年は母に従い、半分面白がって農作業したがもうその気力が無くなった。しかし、耕作放棄すると雑草がはびこり周りの田畑に迷惑を掛ける。除草剤を撒いたり、トラクターで耕作依頼するなど色々トライしたが、今回はコスモスを植えることにした。

畑に植えるとなると庭とは規模が違う。5月中頃に農協直営の店に依頼し、種を取り寄せてもらった。中国産、1リットルで5800円した。ところが、種まきの時期は日が短くなる頃、つまり夏至以降だと店員が言う。それから1ヶ月待つと畑は雑草だらけ、4日かけて畑を桑で耕し2日前にやっと種まきが終った。

上手く行けば秋口に、田んぼの真ん中に突然コスモスの園が出現するはずだ。最近農作物の代わりにコスモスを植える「元農家」が増え、そのコスモス園の美しさを見に来る人達が多いのだそうだ。我が家の畑はそれ程広くないけど、少なくとも近所に迷惑を掛けなければよしとしたい。■

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