トランプ大統領のとんでもニュースが毎日報じられるたびにうんざりする。日本にいてそう感じるのだから、米国にいたら毎日トランプのニュースだらけで発狂しそうになるのじゃないかと思う。実際、今朝受信したワシントンポスト紙(30日付夕刊)の見出し23のうち19がトランプ大統領に関するものだった。今朝の記事はほぼ全てが中東7か国の難民の入国規制に関わるものだった。CNNもほぼすべての時間を費やして報じていた。
トランプ程にに「自分が可愛くてたまらなく、自己主張が強く、強烈な個性を持ち、喧嘩早く目先が利く」人は、私の70年の生涯で会ったなかで唯一人という極めて稀で貴重な存在だ。その人はやり手のユダヤ人だった。多分、日本人にはいないタイプだと思う。ぶっちゃけ私の嫌いなタイプの人だった。そんな人の顔を毎日見なければならないのは辛い。今日の世界人々はつくづく不幸だと思う。なので、思い切りトランプに当てこすりする。
彼は「忘れられた白人労働者に雇用を取り戻す」と約束して選ばれたが、彼の公約を実行する閣僚には全てウォール街のエリートであり前例がない程の大富豪を選んだ。具体的な政策となれば税金を35%から20%に下げるというが、その恩恵を受けるのは富裕層であり、金持ちが益々金持ちになる一方労働者の給料が上がる訳ではない。選んだ人達は鈍いからまだ気が付かないが失望するのは時間の問題だ。もう少し待って下さい。
メキシコ国境に壁を築き、その費用はメキシコからの輸入品に20%の関税をかけ賄うという。これを聞いた時彼や側近はバカしかいないのかと思わず失笑した。関税は輸入する米国の会社が支払うはずで、最終的には商品価格に反映されて米国民が負担することになるだけ。マスコミに指摘されて壁の議論が急に尻すぼみになってしまった。メキシコが本当に開き直ったら企業も米国民も経済的インパクトは半端ない。壁が本気(狂気)なのか交渉の為の材料か分かるにはそんなに時間はかからないだろう。
トランプ大統領の頭の中は鉄鋼や自動車等の製造業が栄えた80年代の論理で動いていると言われる。その後90年代のクリントン大統領時代に海外へアウトソースし、同時にIT化を進めて米国の製造業はレベルアップし復活した。私はその頃米国に赴任し製造業のIT武装化を実体験し学んだ。更に少し遅れてアップルやアマゾン、グーグル等の新世代IT企業が誕生・急成長して世界を席巻、米国経済は再び世界をリードするようになった。なのに、トランプの頭の中は30年前のままで眠っていた訳だ。
難民の入国規制に米国の核心(シリコンバレー等の新世代企業)からの反発は至極当然だった。というのも老舗IT 企業のIntel創業者(A グローブ)は東欧の難民、マイクロソフトの現会長はインド人だ。アップルやグーグルの創業者も移民、そこで働く有力スタッフの多くは移民だ。現役時代に付き合ったシリコンバレーの人達の多くも移民だったと記憶している。米国最先端のIT企業は世界中の俊英が米国に来て機能しているのだ。言い方が悪くて申し訳ないが製造業の堅い頭の連中ではとても出来ない仕事をしているのだ。
トランプ大統領の中東等7ヶ国からの入国禁止は、米国内だけではない、世界中が怒った。彼は世界中の優秀な頭脳を惹きつける力が今日の米国の力だと分かってない。白人労働者を守るという理由で米国を弱体化させている。トランプ大統領はこんな明らかなことが分かってないようだ。米国のマスコミはもっと酷いことを言っている。上記7か国は米国と取引がないから入国禁止したのだと(殆ど馬鹿にしている)。だとすれば何という近視眼的な発想だ。米国にとって死活的な問題は優秀な人材にとって魅力的であり続けることなのに。早速カナダ首相が全部引き受けると言ったのは決して人道的な理由だけではない。■
トランプ程にに「自分が可愛くてたまらなく、自己主張が強く、強烈な個性を持ち、喧嘩早く目先が利く」人は、私の70年の生涯で会ったなかで唯一人という極めて稀で貴重な存在だ。その人はやり手のユダヤ人だった。多分、日本人にはいないタイプだと思う。ぶっちゃけ私の嫌いなタイプの人だった。そんな人の顔を毎日見なければならないのは辛い。今日の世界人々はつくづく不幸だと思う。なので、思い切りトランプに当てこすりする。
彼は「忘れられた白人労働者に雇用を取り戻す」と約束して選ばれたが、彼の公約を実行する閣僚には全てウォール街のエリートであり前例がない程の大富豪を選んだ。具体的な政策となれば税金を35%から20%に下げるというが、その恩恵を受けるのは富裕層であり、金持ちが益々金持ちになる一方労働者の給料が上がる訳ではない。選んだ人達は鈍いからまだ気が付かないが失望するのは時間の問題だ。もう少し待って下さい。
メキシコ国境に壁を築き、その費用はメキシコからの輸入品に20%の関税をかけ賄うという。これを聞いた時彼や側近はバカしかいないのかと思わず失笑した。関税は輸入する米国の会社が支払うはずで、最終的には商品価格に反映されて米国民が負担することになるだけ。マスコミに指摘されて壁の議論が急に尻すぼみになってしまった。メキシコが本当に開き直ったら企業も米国民も経済的インパクトは半端ない。壁が本気(狂気)なのか交渉の為の材料か分かるにはそんなに時間はかからないだろう。
トランプ大統領の頭の中は鉄鋼や自動車等の製造業が栄えた80年代の論理で動いていると言われる。その後90年代のクリントン大統領時代に海外へアウトソースし、同時にIT化を進めて米国の製造業はレベルアップし復活した。私はその頃米国に赴任し製造業のIT武装化を実体験し学んだ。更に少し遅れてアップルやアマゾン、グーグル等の新世代IT企業が誕生・急成長して世界を席巻、米国経済は再び世界をリードするようになった。なのに、トランプの頭の中は30年前のままで眠っていた訳だ。
難民の入国規制に米国の核心(シリコンバレー等の新世代企業)からの反発は至極当然だった。というのも老舗IT 企業のIntel創業者(A グローブ)は東欧の難民、マイクロソフトの現会長はインド人だ。アップルやグーグルの創業者も移民、そこで働く有力スタッフの多くは移民だ。現役時代に付き合ったシリコンバレーの人達の多くも移民だったと記憶している。米国最先端のIT企業は世界中の俊英が米国に来て機能しているのだ。言い方が悪くて申し訳ないが製造業の堅い頭の連中ではとても出来ない仕事をしているのだ。
トランプ大統領の中東等7ヶ国からの入国禁止は、米国内だけではない、世界中が怒った。彼は世界中の優秀な頭脳を惹きつける力が今日の米国の力だと分かってない。白人労働者を守るという理由で米国を弱体化させている。トランプ大統領はこんな明らかなことが分かってないようだ。米国のマスコミはもっと酷いことを言っている。上記7か国は米国と取引がないから入国禁止したのだと(殆ど馬鹿にしている)。だとすれば何という近視眼的な発想だ。米国にとって死活的な問題は優秀な人材にとって魅力的であり続けることなのに。早速カナダ首相が全部引き受けると言ったのは決して人道的な理由だけではない。■