かぶれの世界(新)

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三層雲

2016-08-29 22:50:06 | 日記
故郷の大洲盆地に台風が近づいた時現れる三つの異なる動きをする雲がある。最も高い雲はお馴染み偏西風に乗って東に流れる雲だ。下界がどうあろうと悠然と東に流れていく。

その下の多分1000-3000mの高度の雲で、台風が来た時ユニークな動きをする。台風が近づいて来ると太平洋の湿気をたっぷり含んだ雲が南から北に流れ、台風が去ってゆく時は乾燥した北風が吹き南に雲が流れる。

台風が九州や豊後水道を通ると大雨が降り、去ってゆくと台風一過の爽やかな風が吹くというのが標準的パターンだ。今年はこの標準パターンが一度もない。専門家は日本近海の海温上昇が原因という。

勿論台風のコースによっても異なるが、私の経験では九州から四国のどこかを通る台風だと間違いなくそうなる。こんな時は雲の流れで台風がどこにいるかある程度想像できる。東日本に向かっている太平洋上の台風10号の影響で、今日の夕方の雲は南から北に流れていた。

その下の200-500mの高さで矢落川沿いに東から西に流れるのが最下層の雲だ。台風が近づいて来た時川沿いに散歩するとこの三層の雲が夫々に異なった方向に流れるのが容易に観察できる。第三層目の雲は気温と湿度に影響される。今日は無かった。

一人で散歩する時、雲の流れを観察して自己流の分析をしながら歩く。そうすると今日みたいに外出中に雨に降られ洗濯物が濡れた時とか、何もない憂鬱な気候の時何でも楽しい散歩になる。■
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田舎暮らし雑感2016夏(3)

2016-08-27 20:40:04 | 日記
早朝7時から近所のオバサンと2人で集会所の清掃をやった。毎月集落の隣り合う2軒が順番に担当するが、85歳以上は免除になる。隣家のオバサンは94才なので、その隣のオバサンとペアを組んだ。と言っても彼女も83才だ。猛暑が続いていたので熱中症が心配で今日まで待った。

3日前に洪水警報が発令された突然の豪雨の後、若干風が涼しくなったように感じたので昨日彼女に声をかけた。実は昨日もこの地は午前中に県内で唯一35度を越えたと報じられたが、体感的にはそれ程暑く感じなかった。涼しくなったから明日やりましょうと言うと、彼女もそうだねと相槌を打った。

集会所は南向きの平屋で日の出とともに朝日が当たり、我が家と比べると日照時間が3-4時間長い。彼女は室内の掃除、私は庭の雑草を刈り取りから始めた。1時間も経たないうちに汗まみれになり黙々と作業する老婆より私の方が熱中症になりそうになった。適当に切り上げようと彼女を説得して清掃を終えた。

帰宅してシャワーを浴び汗を流し一息ついたところで、義弟が我が家に立ち寄りお気に入りの濃厚なミカンジュースを差し入れてくれた。これから大阪に帰るという。母が死んだ時は寂しいというより圧倒された気分になったが、義弟がいなくなると馴染みのカフェに行って喋る相手がいなくなり普通に寂しくなった。

多分、それにはもう一つの理由がある。3日前のバドミントン練習時に、母が亡くなった後実家をどうするのか練習仲間に聞かれた。彼等は家族がいなくなった田舎にこれからも帰って来るのか知りたかったようだ。私は実家や庭の手入れに加え、お墓や山林田畑を見守り必要があり悩んでいると正直に伝えた。

誰も住まないとはいえ実家を放置することは出来ないので、元気な間は時々田舎に来て手入れする積りと正直に答えた。我家の名前の付いた神社やお寺とか古くから関係があり、実家を処分するなら理解を得る必要があるだろう。取り敢えず長男に相続して貰うが、その先どうするかは彼の判断で処理しても良いと伝えてある。

しかし、東京に生まれた子供達には故郷でもないし押し付けることは出来ないと思っている。実家は築100年余だが母がキチンと手当てして来たので、売れるものなら売ることも考えていると答えた。すると、たまたま不動産関係の仕事をしている仲間が興味を示し、昨日父君夫妻を連れて実家を見学に来た。

父君は私と同年配、練習仲間の息子は私の長男と同年配、8人も孫がいる家族だそうだ。彼自身を含め私のような境遇の人達は市内にも沢山いて、私の気持ちはよく分かるという。農業をやってみようという人達に住いごと提供しようというアイデアがあるようで、山林田畑も興味があると彼は言った。

母が死んで49日も終わってないのに早々に実家を売る話を進めるのは多少気が引ける。彼に色々考えなければならないことがあると言うと、急いで決める話ではないと返事が返ってきて少し落ち着いた。いざ自分が生まれ育った家が無くなる、帰って来る処が無くなると思うと寂しい。しかし、私は長くとも10年前後の命なのだから残った家族の為、実家を売るシミュレーションの積りで経験しておくのも悪くないと思うことにした。■
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私的デフレの犯人

2016-08-25 17:56:26 | ニュース
私は母の血をひく筋金入りのケチだと何度も投稿した。景気が良かろうと悪かろうと、金持ちだろうと貧乏だろうと長年にわたり私の生活習慣は微動だにしない。必要なもは買うが、その前に本当に必要かよくよく考え、その目的に合う一番安いものを時間をかけて探し、納得したところで初めてお金を払って買う。

10年以上にわたり年の半分は四国の田舎で住んでここでは何をどこで買えば安く手に入るか分かって来た。食料品は東京では聞いたこともないLAMUというスーパーだ。息子の嫁を連れて行った時彼女はメチャメチャ安いと驚いた。衣料品は基本「子供のお下がり」、下着や履物など消耗品は最も安く手に入る全国ブランドのシマムラで買う。

近年ジョギングやバドミントン練習中に体力の衰えを感じる事が多くなった。最近その対策としてバドミントンの練習中はアミノ酸等のサプリメントを摂り、練習が終わるとタンパク質を摂取する。スーパーやネットを利用して比べた結果、一番安かったのはドラッグストア「コスモス薬品」だった。驚いた事にネットより安いのだ。

バドミントン仲間の主婦たちは口を揃えてコスモスが一番安いという。今朝の日本経済新聞によるとコスモス薬品は「九州発の価格破壊」で全国に広がっていると報じていた。医薬品で稼いだ利益等で食品や日用品をスーパーより1-2割安く売るのだというから安いはずだ。

背景には円高があるのだと言うが、他にも安価にできる理由があるようだ。ポイントサービスなどの会員システムがないのも共通する特徴のようだ。米ウォルマートの「毎日安い」と同じように特売日とかチラシすら殆ど見かけない。お店によればその分商品を安くするのだそうだ。

日本国民が皆私みたいだったら、申し訳ないけれどアベノミクスは間違いなく絶対に成功しない。記事は私みたいな節約志向の消費者が増えており、「脱デフレで収益が向上した企業が賃金を増やして消費拡大につなげるという好循環が逆回転するという危うさをはらむ」と報じていた。

私は昔からのケチだが、言い訳もある。私が節約したお金は子供など家族の為には使っているから、全てのお金が滞留している訳ではない。しかし、最近のトレンドは日本経済全体としては困ったもんだ。といっても私は迷いなく安価な買い物を続けるだろう。■
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田舎暮らし雑感2016夏(2)

2016-08-23 17:30:53 | 日記
行きつけのカフェで気持ち悪くなり義弟に家まで送って貰った。それから2時間余り冷房の効いた部屋で安静にした。熱中症に倒れる独居老人のニュースになるのは洒落では済まない。気分が良くないようなら、用心するに越したことはないと思い義弟に頼んだ。少し気分が良くなってこの記事に取り掛かった。

朝方義弟が1週間ぶりに来ると連絡を受け、急遽東屋の周りの庭や家庭菜園の草刈りをした。その後、シャワーを浴びて汗を流し汚れた服を洗濯した。一息入れると義弟がやってきて東屋でコーヒを飲みながらいつもの雑談をした。その後、隣町の評判のうどん屋さんで昼食をとり、カフェで長話をするいつものコースだった。

今迄と違ったとすれば、一連の活動が33-35度の猛暑の日だったことだ。もう一つ考えられる原因は、昨日猛暑の中旧双海町役場に行き母の原戸籍票をとり、その後松山に向かい友人と昼食をとったことだ。続けて農協に行き母の生まれた時から死ぬまでの戸籍(通算4種ある)を提出した。その間ずっと暑かった。途中道路工事の為長く待たされ頭に来たのに、エアコンもつけず我慢したせいかもしれない。バカなケチだ。

更に考えられるのはこの1か月殆ど雨が降らず、特にこの1週間くらいの体感的暑さは我慢できない程だった。昨日、旧長浜町から旧双海町に向かう美しい海岸線を走った時、ラジオから関東地方を襲った台風情報が聞こえて来た。湘南バイパスの通行規制、中原区の避難勧告、京王線や中央線の運行停止と我家の周りで被害が続発している中、灼熱の海岸線を走る自分が不思議な感じがした。

お盆を過ぎて一雨降ると涼しくなって秋らしい気候の気配を感じるものだが、今年の田舎は全く雨が降らない。台風が直撃した東京はこれを機会に急速に秋に向かって行くと予想する、そう思うと東京が羨ましい。電車が止まったり、孫が通う幼稚園を休ませたりと東京の家族はそれ程呑気にはしておられなかったようだが。

もう一つの原因は、この1週間殺傷を繰り返した「たたり」かも知れない。2-3年かけてやって来たゴキブリ退治を昨年完結させたと思ったのに、今頃になってゴキブリが続出した。最初はキンチョールやコックローチを直噴、部屋のドアを閉めて薬を蒔き半日待つ、最後に生き残ったゴキブリを「ゴキブリホイホイ」で文化的に全滅させた積りだった。

この夏は原始時代に戻ってゴキブリを見つけた瞬間、スリッパを投げつけて速攻で容赦なく叩き潰す。この残虐なやり方で毎日1-2匹殺した。田舎の実家で一人暮らしを始めた頃は、同じ仲間意識を持ったというのに。今は即叩き殺す。多分そのせいだ。■
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素直にオリンピックを楽しむ

2016-08-20 11:36:55 | ニュース
10日前に「日本人はオリンピック大好き民族」だが、私はちょっと距離を置いてクールなスポーツファンだと皮肉な見方を投稿した。しかし、その後の日本人選手の連日の活躍は予想以上で凄かった。

実は私が大好きなシーンはゲームそのものではなかった。と言っても、前回の記事のような皮肉で天邪鬼なものではない。見てて素直に幸せになる次のような場面だった。

最初に重量挙げの三宅選手が最後の試技に成功した瞬間、重さに耐える顔から笑顔に変わり飛び上がって喜ぶ姿はとても印象的で見ていて嬉しかった。

バドミントン女子ダブルスの高松ペアが優勝してインタビューを受けていた。その時、敗れたデンマークペアが後ろを通り過ぎ、笑いながら日本ペアの背中や肩をつつき日本ペアが笑顔で答える姿を見て私も笑顔になった。

日本人選手以外にも女子5000mの予選で前を走る選手が倒れ、後を走る選手がつまずく事故が起こった。倒れたNZと米国の2選手が助け合いながら完走した姿を見て思わず泣きそうになった。

丁度この記事を書き始めた時、銀メダルを取った男子400mリレーは凄すぎた。私が生きている間に見ることはないだろうと思った驚きの結果で本当に興奮した。

ということで皮肉な天邪鬼の私も、素直にオリンピックを楽しんでいる。■
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