かぶれの世界(新)

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e-Taxに苦戦

2019-02-28 14:04:13 | 社会・経済
今年の確定申告はe-Tax改変で最初苦労したが無事終了した。気になっていたのは2年越しで売却した田舎の不動産の申告をする必要があった。昨年まで使ったe-Tax上で考え悩んでいた。私はやる前に色々考え過ぎて悩み、頭でっかちで気持ちが不安定になる傾向がある。今回もそうだった。

入口で手間取る
実際に取り掛るとそれより前の入口で手間取って中々本番に入れなかった。国税庁から受けた確定申告の案内のメールに従いホームページに入り、本人確認のためマイナンバーを使い3つのステップ毎にパスワードを思い出すところで次々と壁にぶつかった。

実は、その前に1年に一度しか使わないカードリーダー(Sony)のセットアップで手こずった。次に誤パスワードを入力して、目的と異なるパスワードが続けて拒否され今度間違うとカードが無効になると警告が出た。祈る気持ちで3回目のパスワードが受け付けられ、市役所に行く必要が無くなった。

ブラウザー
やっと本番の申告データ入力に取り掛ろうとして、今度はブラウザーが違うと拒否された。e-TaxはマイクロソフトのEdgeは使えず、従来のIE(Internet Explore)しか受け付けなかった。実は昨年パソコンのセキュリティ強化の一環(の積りで)でEdgeに切り替えた。その時e-Taxの互換性は確認しなかった。

今となってはEdgeの選択が正しかったかどうか分からない。国税庁がEdgeの対応をしないということは、少なくともEdgeがそれ程普及してないことを意味する(逆に普及率が低いとブラウザーを狙うウィルスも少なく安全とも言える!?)。私の使用感覚で言うとIEより安全な気がする。ともあれ変更!

e-Tax本体は改善され効率的
やっとデータ入力を開始すると、不動産所得とか投資関連の分離課税申告などとの連携が格段に改善され、且つ操作性も良くなった。データ入力は効率的であっという間に作成できた。昨年までの経験で必要な情報を事前に準備しておいたので、あとは機械的な作業で済ませられた。

実はデータ入力部分で唯一手間取ったのは冒頭紹介した不動産売却の申告だった。私はてっきり不動産収入として処理するのだと思い、何度かトライしたが上手く行かなかった。だが、不動産売却は株式売却と同じ譲渡益として申告すべきだった。それに気付いてやり始めたら簡単だった。

初めての不動産売却
ただ不動産売却に係る必要経費の範囲がよくわからず、取り敢えず関連する費用を全て記入した。費用集計の為に確定申告提出の前に一度田舎に戻って確認することも考えた。最終的に家計簿を見て概算値を入力したが、提出前の申告書を見ると事前予想を上回るかなりの額の控除がされていた!

予定より早く処理が終わったが、それならそれでやりたかったことに時間を割きたく、必要経費はそれ以上細かく検討せず概算で提出した。出口では最初苦労したマイナンバーの扱いも問題なかった。確定申告の受付が始まった最初の日曜日の24日の税務署前の長い列に並ばなくて済んだ。

e-Taxは手入力より便利だが改善の余地あり
e-Taxでネット申告は断然効率的で時間節約になるし、翌年の申告にも利用でき便利だ。隣家を建て直している大工さんに聞くと、毎年5万円を払って税理士に確定申告を代行して貰っているという。だとすれば、今回のe-Taxで苦戦しても悪くはなかった。

だが、最初に苦労したマイナンバーに係る処理は、現時点での改革がまだ緒に就いたばかりであり失望した。年金や医療費や保険料などの各種控除はマイナンバーで紐付けすれば自動的に処理できる。全国的な時間の浪費であり最優先で改善すべきだ。と言っても、国税庁以前の政治的な問題だ。何れにしても1年に1回の頭痛の種が無くなりホッとした。■
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右も左も大衆迎合

2019-02-26 14:34:57 | ニュース
今、かつてない感染力の強い伝染病が世界中に広がっている。それは「大衆迎合政治」だ。この伝染病に弱い体質があり、一旦伝染病にかかると高熱を発し攻撃的かつ排他的で自分勝手になると同時に、結末がどうなるか想像力が働かなくなる症状が一般的だ。各国の状況を概観してみる。

ホンダが英国を揺さぶる
ホンダの英国スウィンドン工場を閉鎖する決定が英国を動揺させている。ホンダの英国撤退は世界市場の変化に対する対応でありEU離脱とは無関係であると説明したが、同社の従業員3500人が職を失うだけでなく、英国の自動車産業や製造業全体に深刻な影響が及ぶとFTは伝えた。

ホンダの英国進出はサッチャー改革の一環で、その恩恵をとりわけ受けたのがスウィンドンだった。当時、人口は10万人で、鉄道会社の整備工場が主な勤め口だった。今や人口が22万人に増え、高付加価値製造業や専門サービス業などの一大集積地となった。

ホンダの撤退は同社の従業員3500人が職を失うだけでなく、英国の自動車産業や製造業全体に影響が及ぶという。高品質の車の生産をはじめ、工場管理や労使関係構築の手法を英国にもたらしたのは、日本企業だからだ。ところがスウィンドンは国民投票で離脱支持が54.7%と過半を占めた。

ポピュリズムの想像力の欠如
住民は経済の構造転換に成功したこの地をホンダが離れるなど夢にも思わなかったのだろう。スウィンドンだけでなく自動車産業で働く多くの英国人が離脱派に丸め込まれて投票し、自らの首を絞める結果になったと記事は伝えている。(英国人そんなにアホだったのか、未だに分からない。)

悲劇は国民投票で英国民の多数がEU離脱を選択した時に始まった。彼等を煽った政治家を含め英国民はEU離脱が長期的に何を意味するか想像出来なかった。何が起こるか分からないで投票した。想像力の欠如が自分で自分の首を絞めることになった。(私の知る英国人じゃない。)

世界にはびこるポピュリズム
この英国のEU離脱の一連の混迷が、国が重要な決定を国民投票に委ねる所謂「大衆迎合政治」が上手く行かないの典型的な例だ。ところが今や世界中で大衆迎合政治がはびこっている。英国だけではない。EUの多くの国はポピュリズム政治化してしまった。

ポピュリズム政治を思想的に分けると、その出自は社会民主主義(左)と保守・極右(右)に分かれるが、やってることは共に大衆の歓心を買う為のバラマキや移民難民の入国阻止でやがて強権政治に向かう。背景にはグローバリゼーションの過程で生じた格差拡大で残された人達の不満がある。

国によって事情は異なる
特に中流階級から滑り落ちたと感じる底辺の人達の怒りは極めて強く、極右勢力拡大の原動力になっていると推測する。自由民主主義の砦だった仏独伊などのEU先進国で、極左右勢力が伸長し中道政治が退潮している。ハンガリーやポーランド等の東欧諸国の強権政治とは別の深刻さがある。

英国の場合は今のところ特に政治的な方向性を感じないが、独伊は極右勢力がEU離脱を訴え支持を得て政治を左右するところまで来た。一方、仏社会を麻痺させた「黄色いベスト」運動と従来の極右勢力との政治的な関係がどうなるのか不明だが、マクロン政権の改革は失速寸前だ。

大衆迎合の象徴
トランプ大統領を生んだ米国が世界的な大衆迎合政治の象徴になった。本来なら彼から書き始めるべきだが、大衆迎合主義がどんな結末を迎えるのか最も分かり易い英国の例を最初に持って来た。だが米国がどんな方向に進んでいくかが世界最大の関心事であることに変わりない。

白人労働者階級とキリスト教福音派の岩盤支持を維持する為には、好調な米国経済を維持することが必須だ。トランプ大統領の怖さはその為に何でもすることだ。平気で嘘をつき尊敬される高官を首にする。一貫した主義も主張もない。この後世界や米国に何が起こるか岩盤支持者達は想像力がない、トランプ氏はそう言う連中に支持されている。

世界はバカになったのか
高慢な言い方だが世界の人々を想像力で層別すると、戦後70年間で今ほど想像力の足りない人々に支持された自由民主主義政治は無かったように思う。自由民主主義の世の中がそれ程魅力的でなくなったのだろうか。それを否定して彼等はどこに向かおうとしているか、私は分かっていないと思う。

一方、日本は幸いかな欧米ほど格差は広がっておらず、極端なポピュリズム政治の動きはない。判断を狂わすほど体温は上がってない。沖縄の辺野古基地移転の賛否を問う住民投票結果が示されたが、想像力を働かして我が国にとって何が重要か冷静に対応すべきだ。安倍首相は世界の大衆迎合政治を導く指導的役割を果たすべきだ。■
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東京郊外の風景(4)

2019-02-24 22:24:32 | まち歩き
最寄りの駅前の商店街の閉店ラッシュが続いている。今週もこのテーマから始まる。閉店した総菜屋の隣のドラッグストア(サンドラッグ)にサプリを買いに入ると、商品補充されてない空っぽの棚があちこちにあった。まさかと思い店員に聞くと、来月半ばに閉店するという。又か、遂に全滅だ。

昨年発表になった府中駅前の伊勢丹の撤退から総ては始まったと感じる。百貨店の苦境は以前から報じられており、府中店の客が明らかに少ないと常々家内は言っていたので驚きはなかった。だが、その後自宅周辺の駅前の店の閉店が続いたのは驚き、一体何が起こったのか心配になった。

最寄りの分倍河原駅南側のビル1階の商店が殆ど閉店になった理由は何か。家内の推測はテナント契約の更新時期が来て、家賃の合意が出来ず一斉に閉店になったのではと。経営上の問題を推測すれば、コンビニ数店が開店しお客が減ったはずだ。我が家も三回に一度はコンビニで済ませる。

閉店した跡に新たに店が決まっているか気になる。クローズした百貨店の跡は専門店が入ることが多いらしい。府中駅と伊勢丹の間には最先端のビルが建ち、既に洒落た専門店があるので伊勢丹跡に新たに専門店が入る余地があるのか疑問に思う。話は進んでいるのだろうが誰も知らないようだ。

話は変わって市内のあちこちを毎日のように散歩して、高層ビルに上がらなくとも通路から美しい富士山を見える場所を幾つか見つけた。例えば京王線分倍河原駅手前の細道、本町駅北側(ハケ上)の線路沿いの細道、本町駅南側のケヤキ並木道、その先の遊歩道沿いの脇道、更にその先の小学校庭沿いの通学路。我が家から一筆書きで富士山の見える道を辿ることが出来る。

そのうち3つのスポットは今年中に富士山が見えなくなる恐れがある。工事中のビルが完成すると散歩道から富士山が見えなくなるだろう。報道によれば昨年後半から住宅マーケットから資金が流出し始めているらしい。だが、私の住む町はマンションらしき中高層ビル建設が続いている。■
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河津桜を見る

2019-02-23 21:07:57 | 旅行記
一昨日、バス旅行で家族三人揃って伊豆の河津桜を見に行った。息子が勤める会社の社員支援制度を利用して計画してくれた。早朝出勤時間でごった返す国分寺駅に行き、7時40分発の40人乗りの大型バスに乗り込んだ。このツアーはキャンセル待ちが出る人気で満席、殆どが同年代の老人客だった。

バスは中央高速から家族全員が初体験の圏央道を通り町田に走り、厚木小田原有料道路に乗り換え小田原から135号線で熱海に着いた。50年近く前から職場旅行や家族旅行で何度も行った熱海・網代・伊東・熱川と通るたびに名前は思い出すのだが、記憶のある景色は出てこなかった。

思い出すのは熱川温泉でグループ(課)の親睦会をやった時、取引先の社員や社長が参加してくれ伊東から温泉芸者に来て貰い大騒ぎしたことだ。田舎者の私には忘れられない経験だった。我々社員では出せないお金だった。私にとっては懐かしい思い出なのだが、恥ずかしげもなく家族にその思い出話をしても反応が全くなかった。米国で大失敗した下ネタスピーチと同じだ。

海岸線の所々に咲いていた濃い色の桜が目立った。次々と通リ過ぎた入り江には小さな温泉町があった。一方左側の海にはすぐ近くに初島が見え、暫く走ると大島の薄い影が浮かんでいた。記憶にない近代的なビルがあちこちにあったが思い出せない。初島には人は住んでなかったはずなのだが。

小室山裾の丘のお店で少し早めの昼食に金目鯛の煮つけを頂いた。普通に美味しかった。出発までに30分あったので小室山に登ってみた。リフトの切符切りの女の子に片道20分と脅かされたが、急ぎ足で登り15分、下り7分で歩いた。太平洋沿いのゴルフ場や大室山と麓の街並みが美しかった。

その先はいよいよ河津桜の見学。昼過ぎには車で大混雑の河津町に着いた。駐車場は観光バスで一杯だった。そこから1時間余り樹齢千年の古木がある神社、65年前から始まったという桜の原木を見学して左折し民家の間をぬい、河津川に出て両岸の桜をゆっくり歩いて見学した。

桜並木の美しさは写真やニュースで見た通りだった。現地に行くとそれ程でもなかったという観光地も沢山あるが、河津桜は期待通りというかプロの写真家が撮った美しい写真に勝るとも劣らなかった。残念だったのは生憎の曇り空で、私が撮った写真が現物通りに見えないのは残念だった。

その後山を越えて中伊豆に向かい、約束事になっている修善寺の先でイチゴの食べ放題を初体験、更に沼津に足を延ばしお土産屋に連れていかれた。帰りは東名高速の自動車事故で渋滞発生の為、御殿場から高速を降りて河口湖を回り中央高速に乗換え、約1時間遅れで9時前に帰宅した。

中央高速を降りたところで下車すれば歩いて帰宅できる距離だったのだが、これも約束事で出発点の国分寺迄連れていかれた。運よく府中駅行きのバスとの連絡がよく9時前に帰宅出来た。今回のバスツアーで最も印象に残ったのは美しい桜と、田舎町の凄い人出と女子トイレの混雑だった。■
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コンマリする!?

2019-02-20 22:20:04 | ニュース
明日は早朝から同居の家族と静岡県の河津桜を観に行く。ということで、失礼ながら今日は手頃な話題を一つ。

もしかしたら今世界で最も注目されている日本人女性は、大阪なおみじゃなくてコンマリ(近藤麻理恵)ではないかと思う。やたらMarie KondoとかKonMariとかが欧米のマスコミに出て来る。欧米で有名になるきっかけは2014年に米国に移住後Timeで紹介され、先月Netflixに出てかららしい。

驚いたのは今日受け取ったファイナンシャルタイムズ(FT)のメールで、資産管理を「コンマリする手法」みたいな記事があるのを見てぶったまげた。How to ‘Marie Kondo’ your investment portfolio! とかAll Things KonMari’d とか、彼女の整理手法のコンセプトが分かってないと理解できない。

知らない読者はKonMariが何か興味を持ち、この記事が彼女の知名度を更に高めることになるだろう。固有名詞が動詞として使われるというとは、コンマリの整理手法が広く欧米で受け入れられ行き渡っている証左であるということだ。

凄いのは単に整理手法そのものだけでなく、全く分野の異なる資産管理にも考え方が応用されるということだ。それだけ近藤さんの整理の考え方が世界的に通用する普遍性があるということだ。今後も他の分野に取り入れられる可能性のある手法だ。凄いことだ。

ただ私の考えとは違う。私は親譲りの徹底したケチで、整理はするが物は捨てられない。今は思いつかなくても持っていればいつか必要になる時が来る。そういう時が来た時に捨ててしまった物を買い直すといった無駄なお金を使いたくない。私の辞書には捨てるという言葉が無いのだ。■
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