米国で今大騒ぎになっているのは、5億ドル(400億円)の宝くじの行方だ。現地時間早朝4時過ぎの最新ニュース速報によれば、当たりくじはメリーランド州で売られたという。金額を見れば大企業の1年分の利益くらいあるから大騒ぎも当然かもしれない。チョット桁が違う額だ。このところくじを買う人が激増した、買った人は男性の方が多いが女性の方が金額は多かったという。
こんな大騒ぎで影が薄くなったが、米国大統領選の共和党候補を決める予備選で決定的な動きがあった。ブッシュ(父)元大統領がMロムニーを支持する声明を出し、ロムニーを嫌っていた右派の茶会もついにロムニー支持に加わり、最終的に共和党の大統領候補がロムニーになることが決定的になったことだ。
これ以上個人攻撃を繰り返す中傷合戦を続けても、オバマ大統領を利するだけとの判断が党幹部から長老や右派までコンセンサスが出来、ブッシュ父が象徴的な役割を果たしたということだと推測する。理想的には3月初めのスーパーチューズデーで決めるべきだったと私は思う。この遅れの原因は茶会のロムニー嫌いだったと思うが、大勢が判明した今やっと彼らも決断した。
選挙人獲得数ではその差は広がる一方だったが、州単位での勝敗ではサントラム候補が善戦し他のポール候補とギングリッジ候補を含め、最後まで予備選レースを降りないと報じられている。ギングリッジは2回目の選挙スタッフ入れ替え、これから3度目の新スタッフで戦うという。
このニュースを見た時、私は正気かと疑った。ギングリッジ候補はもう年貢の納め時だということが分からないのか。元々立候補すべきでない人なのだから、こんな明々白々な判断も出来ないのかもしれない。どこの国の政治リ-ダーにも自分しか見えない人はいるものだ。■