かぶれの世界(新)

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年貢の納め時

2012-03-31 19:45:04 | 国際・政治

米国で今大騒ぎになっているのは、5億ドル(400億円)の宝くじの行方だ。現地時間早朝4時過ぎの最新ニュース速報によれば、当たりくじはメリーランド州で売られたという。金額を見れば大企業の1年分の利益くらいあるから大騒ぎも当然かもしれない。チョット桁が違う額だ。このところくじを買う人が激増した、買った人は男性の方が多いが女性の方が金額は多かったという。

こんな大騒ぎで影が薄くなったが、米国大統領選の共和党候補を決める予備選で決定的な動きがあった。ブッシュ(父)元大統領がMロムニーを支持する声明を出し、ロムニーを嫌っていた右派の茶会もついにロムニー支持に加わり、最終的に共和党の大統領候補がロムニーになることが決定的になったことだ。

これ以上個人攻撃を繰り返す中傷合戦を続けても、オバマ大統領を利するだけとの判断が党幹部から長老や右派までコンセンサスが出来、ブッシュ父が象徴的な役割を果たしたということだと推測する。理想的には3月初めのスーパーチューズデーで決めるべきだったと私は思う。この遅れの原因は茶会のロムニー嫌いだったと思うが、大勢が判明した今やっと彼らも決断した。

選挙人獲得数ではその差は広がる一方だったが、州単位での勝敗ではサントラム候補が善戦し他のポール候補とギングリッジ候補を含め、最後まで予備選レースを降りないと報じられている。ギングリッジは2回目の選挙スタッフ入れ替え、これから3度目の新スタッフで戦うという。

このニュースを見た時、私は正気かと疑った。ギングリッジ候補はもう年貢の納め時だということが分からないのか。元々立候補すべきでない人なのだから、こんな明々白々な判断も出来ないのかもしれない。どこの国の政治リ-ダーにも自分しか見えない人はいるものだ。■

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覚悟のない原発反対

2012-03-30 12:34:38 | ニュース

原発再稼動と電気料金値上げが自治体やユーザーの反発に合い、電力会社は身動きが取れなくなっている。例によって、私はマスコミや世論の大勢に流されない見方で、言い換えれば袋叩き状況にある電力会社だけに問題がある訳ではないと警鐘を鳴らしたい。

それは、原発無しになった場合のエネルギーコストとこの夏の電力供給危機だ。原発再稼動反対の声は大きいし、値上げ反対の声も理解できなくない。だが、自治体の長などのリーダーの原発再稼動反対の言いっ放しは無責任だ。その結果起こりうることにも抜かりなくしっかり対処しなければ住民に対し責任を果たしたことにならない。

原子力から石油・ガスの化石燃料に切り替えるコストは膨大で、誰かが払わなければならない。東電だけで年8千億円の増加が見込まれるという。我国全体となれば2-3兆円の国富が失われることになるだろう。値上げの前に東電は身を削れという主張は理解できるが、人件費や資産売却などをやっても改善できる額は一桁少ないはずで値上げは誰が考えても必須だ。

脱原発の結果発生するコストは負担しませんでは余りに無責任だ。政府・電力会社の拙劣な対応を非難するだけで、2-3兆円もの国富が失われる判断と、短期的にはこの夏最悪事態への備えが先送りされおろそかになることの国家的損失も又計り知れないのである。電力会社は身を削れというのは当然だが、それを人質にして何も進まない事態は避けるべきだ。

現実的には何基もの原発再稼動が進むとは思えず、いずれにしても化石燃料の確保と価格低減が一方の最重要事項となるのは間違いない。代替の化石燃料の需要増により2011年に2.5兆円、今年は3.7兆の輸入増加が見込まれている。それに対し中期的には工法が改善され中近東に匹敵するといわれる米国のシェールガスの輸入が期待されている。

シェールガスは米韓FTAの下で韓国が既に確保しているが、日本はFTA締結してないので容易ではないとTBSが昼のニュースバラエティ番組で報じていた。このような困難で重要な事項は早め早めに動け、政府は一体何をしているんだとのコメンテーターの言には驚いた。同じ番組で、米韓FTAが如何に酷いかTPP反対の根拠にあげて報じたはずなのに、開いた口が塞がらない。概ねこれが今まで日本のテレビメディアが報じていたTPPの位置付けだ。

物事の光と影の両方をしっかり評価することなく、政局報道中心報道の影ばかりを強調する習性が本質を見えなくしてしまうのだ。反原発運動は当然あっても良いが、全原発を停止したままでは何が起こるかしっかり見据えた上で報じなければ国民を混乱させるだけで無責任だ。反省を求めたいと思う。現在ホットな税と社会保障の一体改革の論争もそうならないよう、どう伝えていくか考え直して貰いたいものだ。■

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大震災1周年 建設業界の嘆き

2012-03-28 11:54:21 | 社会・経済

大震災発生後、建設業界は一丸となって崩壊したインフラを世界が驚く速さで復旧させた。ずたずたになった道路や崩落した橋の修理からがれき撤去、港湾の再開まで。その後の東北地方沿岸一帯に渡る被災地復旧はこの素早いインフラ復旧なくしてありえなかった。

ところが建設業界サイトの記事「建設業界の被災地支援はなぜ自衛隊に完敗したのか」によると、建設業界の貢献は自衛隊、消防、ボランティア、警察、自治体、NPO、米軍についで8番目にしか評価されていない、自衛隊に次ぐ貢献という自己評価と比べあまりの低さに嘆いている。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20120326/563210/?P=2 

マスコミへの露出が少なかった、自己アピールも少なかったというのが業界の見方のようだ。私もそんな風に感じる。この国の世論の傾向性はかなりの程度はマスコミによって作られる。しかも報道は基本的にマイナス志向だ。建設業界には談合体質のような悪いイメージが残っている。どうしても「坊主憎けりゃ的扱い」になりがちだ。

もし建設業界が不都合を起こせば露出度が一桁上がったろうが、昼夜を分かたず頑張ってやり遂げても結果が良かったら無視されたということだ。残念ながらこれが日本のマスコミの実力だ。原発事故対応に献身的に取り組む人達もいまだにキチンと評価できない。多分、今これ程命がけで仕事をしている人達は日本にいないと思うのだが。

だが、見てくれている人もいる。大震災の1週間後くらいから東北地方の崩壊したインフラが、魔法のように復旧したという震災直後と復旧後を比べる写真入の記事が世界中に流れた。未だにその復旧ぶりを賞賛する報道を見かける。更に、アレだけの震度に耐えた日本の耐震建設技術も高く評価されている。目を世界に向ければ、キチンと仕事をやれば評価してくれる人達はいくらもいる。是非誇りを持って更なる高みを目指して欲しいと思う。■

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田舎暮らし雑感12春(3)

2012-03-27 23:11:37 | 日記・エッセイ・コラム

又もや通風が出た。だが、今度は私の定義では良性だった。というのは前回報告したジョギングが通風再発の原因だと思われたからだ。運動で汗をかいて一時的に血液濃度が上がって通風の症状が出た場合、長年の経験から痛みは広がらず長引きもしないかった。今回もそうだった。

それでも痛みが出ている間は買物にも行けず不便だった。ジョギングを再開後体が慣れてきたので、調子に乗って週2回15kmも走ったのが悪かった。やり過ぎだった。聞きつけた娘に電話でからかわれた。元々彼女がマラソン大会で5km走ったと聞き、ジョギング再開したのだから彼女にも少しは責任があるのに。

天気の好い日に川沿いの道を散歩すると、河川敷にビニール袋をぶら下げてツクシを取っているオバサン達を見かける。例年私も一度は近くの河川敷に出掛けツクシを摘むのだが、今年はマーケットで1パック100円で買って卵とじにして食べた。殆ど味がしないが春を食べた気になった。

暖かくなって雑草が伸び始めたので、毎日目にする家庭菜園だけでもと思い鍬を打った。やり始めると隣のオバサンが目をとめて、色々教えてくれながら手伝ってくれた。この草は綺麗に手で引き抜け、二鍬三鍬深く打って抜いた草を埋めないと雑草は死なないで又生えてくると。

そんな事は面倒と、今までやらなかった。しかし、オバサンは言っただけではなく終わりまで全て雑草を抜いてくれた。よぼよぼのオバサンなのにやたら手早く処理していった。他の種類の雑草の処理の仕方も教えてくれたがその通りやるのは大変。それをやると後が楽だという。その間、母の状況や私のガン騒動の結末など近況を全て報告した。話しながらの庭の手入れは疲れない。

日差しが強くなってきたこの頃、晴れた日は布団を干し、窓を開けて家中に風を通すととても気持ちが良い。だが、大事なことを忘れていた。先日、余りに暖かいので着ていたダウンジャケットを脱いで庭の柿の枝にかけた。日が陰ってフトンや洗濯物を取り入れ、ダウンジャケットを着て書斎に入り本を読み始めると嫌な臭いが首筋からした。カメムシの臭いだ。

暖くなると洗濯物やフトンを干した時、注意しないとカメムシが紛れ込んで刺激を受けると猛烈に嫌な臭いを放つ。毎年のことだが、一度酷い目に合わないと忘れてしまう。アブラムシは平気だが、カメムシの臭いだけは無理。直ぐに家の中を調べると3匹見つけた。多分洗濯物やダウンジャケットに紛れ込んで這入ったのだろう。これに懲りて以後は外でパタパタやって取込むことにした。■

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安定就業5割未満の衝撃

2012-03-25 18:22:10 | ニュース

大学・専門学校に進学した若者が就職するが安定した仕事に就いている人の割合が5割に満たないと、19日政府発表の衝撃的なニュースを記憶されていると思う。就職出来ない人と就職しても直ぐ辞める人が多い為で、高卒は更に悪い数字で安定就業の割合は32%だという。

翌日の日本経済新聞は「卒業したら正社員になって安定的に働くという、日本で長く続いてきた雇用モデルが崩れてきた」と報じ、野田首相はこの憂うべき事態に国として6月までに対策を講ずると発表した。ところがひょんなことで若者の離職率は昔から高いことが分かった。言う程の堅い雇用モデルでもなかったようだ。

若者世代は常に批判の対象になる。今回の「安定就業5割未満」のニュースに接して、先ず最初に感じたのは今時の若者は根性無で直ぐ仕事をやめると思ってしまった。だが、実は高度成長期は離転職の多い時代だったというのだ。労働省「新規学校卒業者の離職就職状況調査」によれば、1968年当時高卒者は3年目で51.7%、5年目で69.3%離職していたという。

現状は若者の大企業志向が強く、中小企業で働いたり求人の多い介護の仕事はやりたがらない、いわゆるミスマッチが多くの若者が安定した仕事に就かない理由と報じられている。だが、現在の若者が就職しても直ぐやめるというが昔も今も一緒、現在の問題は仕事をやめても暮らしていけるから、中々次の職に就かないことにあるという(団塊世代を総括する 三浦展)。

高度成長期といっても当時は、働かなければ暮らせない時代だったと三浦氏は指摘している。休みもろくにとらないで長時間残業もいとわず猛烈に働いていた私にはそんな記憶はない。しかし、言われてみれば、高度成長期が終りバブル時代の魁となる80年代に入りやっと豊かになったと感じるようになった気がする。昔からそれ程転職が多かったとは感じてなかった。

このように統計情報には気をつける必要があると常々気をつけているが、少子高齢化対策に関連して気になる情報を見つけた。というのは、厚生労働省統計情報部『衛生年報』,『母体保護統計報告』および『衛生行政報告例』によると、1949年から2005年までの人工妊娠中絶数が何と3630万もあるのだ。直近の10年間(1996-2005)でも942万もあるという。

53-64年頃の妊娠中絶の実施率は40-50%だったというから驚きだ。上記の10年間では実施率が大幅に低下して安定し、2005年は10%台で推移している。現在、少子高齢化社会が将来の社会保障を脅かすと国を挙げて消費税増税等の議論がなされている。

中絶の理由の内訳を知らないで論ずるのは乱暴だが、例えばこの実施率を1/3でも改善したら人口減のスピードをスローダウンさせ、近い将来に来ると予想される高齢化社会の風景も少し違って見えてくる、それによって議論の方向付けも変わってくるのではないだろうか。■

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