かぶれの世界(新)

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奥多摩で地元料理を頂く

2013-05-27 11:25:50 | 食・レシピ

 日曜日になると家内はドライブに行こうという。元々外に出かけるのが好きなだけでなく、近年あまり車に乗らなくなったので、たまに動かすとバッテリーが上がってしまう経験をしたからだ。前日は箱根とか富士山周辺が候補だったが、当日になると何も準備してない状況に気づいて妥協する気分になってくれた。もっと近場の奥多摩に行こうという提案がすんなり通った。<o:p></o:p>

 というのは数日前に見た旅のテレビ番組で、奥多摩の渓谷沿いに洒落た作りのレストランがあり、地元の食材を使ったヘルシー志向の料理を食べさせてくれるのを見たからだ。ネットで調べるとお店はアースガーデンといい鳩ノ巣の一駅先の白丸にあった。奥多摩駅に近い。ハイキングなら早朝に出かけるが、食事だけなら10時に出かければお昼には到着する。10時に出かけようと家族に言って少し散歩することにした。<o:p></o:p>

 9時過ぎにいつものように自宅近くの遊歩道を通り競馬場の周りを散歩すると、道の片側につくられた広いスペースは自転車や自動車で一杯になっていた。先週のオークスも多かったが日本ダービーとなれなもっと多い。いつもより目立つ警備の一人に出足はどうかと聞くと、やはり去年に比べ多いと返事が返ってきた。これもアベノミクスの効果だろうか。<o:p></o:p>

 散歩から戻り家内と息子を車に乗せ予定通り自宅を出た。何故か運転は総て私ということになっている。甲州街道から立川を経由して奥多摩街道を走った。若い頃毎週のように奥多摩の山を歩き、その後中年ライダーとなって何度も奥多摩街道から峠を越えて山梨をドライブした経験から土地勘があると思っていた。だが、走ってみると随分様子が変わっていた。昔とは風景が違った。<o:p></o:p>

 息子がGPS付きタブレットで現在地をチェックしながらルート確認してくれたので何とかなったが、青梅を抜けるまではルートが複雑で細い路地に迷い込んだりして大変だった。それでも青梅を抜けると一気に山が迫り多摩川の渓谷沿いの道は奥多摩に来たと実感させてくれた。窓から感じる風が心地よかった。交通量は意外に少なく気持ちよく走れ、1時間半程度で目指すJR青梅線の白丸駅の近くに着いた。<o:p></o:p>

 すぐ近くのレストランの駐車場は一杯だったが何とかスペースを見つけ、橋を渡り渓谷の対岸にあるレストランに入るとお客で一杯だった。入り口の予約リストを見ると我々の前に4パーティの待ち行列があった。待ってる間に2組の予約団体客が入り待ち時間が長くなると覚悟したが、意外に早く席に案内された。お店はこういう混雑に慣れている感じで手際よく処理していた。<o:p></o:p>

 食事が出てくるのも早かった。私は手打ち麦切り(大麦をソバ風の麺にしたもの)、家内が玄米サラダピザ(玄米シートの生地にごぼう等地元野菜をトッピング)、息子はコロッケプレート(ワサビを練りこんだ定食)を頂いた。多摩名産のワサビをもっと押し出した料理を期待したが意外に普通の味だった。合わせて3500円の料理と考えると少し物足りなかった。<o:p></o:p>

 だが、美しい数馬渓谷沿いの緑に囲まれた絶好の環境で、地元の野菜を使ったルシーな料理を、テレビ等で紹介され有名なレストランで食べたという経験もこのお店の価格のうちと思った。店内は広く個室もありテラスのテーブルで頂く食事は心地よさそうで、接客態度も良く、感じのいい店のつくりだった。オーナーが芸能人(石田えり)の妹だというのも話題作りとしては人気なのかも。<o:p></o:p>

独立して別居している長男や娘を残念がらせようと写真付きでメールを送ったが、息子は上海出張で娘は長野だと返事が来て我々だけが楽しんでいる訳じゃないと分かり少しほっとした。混雑が予想される日原鍾乳洞に行きたいという家内を押し切って、食後すぐに自宅に帰った。終末夕方の上りの甲州街道は半端なく混雑むからだ。<o:p></o:p>

何度か帰り道を間違えそのたびに息子に舌打ちされた。それでも往路の半分の時間で自宅に戻った。テレビを見るとまだ日本ダービーは出走前で、パドックの映像が流れていた。昨日は11万人余の大観衆だったそうで、キズナが差し切って武豊が5度目のチャンピオン・ジョッキーになった時は自宅まで届きそうな大声援だった。勿論、聞こえて来たのはテレビからだったが。■

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株価暴落に肝を冷やした投資初心者へ

2013-05-26 18:15:44 | 社会・経済

 23日に日経平均株価が1143円安という13年ぶりの急落を記録した後、市場関係者がこの暴落をどう評価しているのか注目した。証券会社や専門家の多くは、急落は一時的な調整に入っただけで株価の上昇トレンドは変わらないと統計データを取り出し顧客を安心させるものが多かった。多分そう言うだろうと予想した通りだった。<o:p></o:p>

 私は3月末に「今株を買うのは危険かも!?」と題し、ブームに乗って今株を買うと痛い目にあうよとバブル時代の経験等をあげて警告した。今回の暴落はまさに私が危惧したパターンが起こったといって良い。誰が株を買い、誰が儲けて、誰が損したかをよく見定めれば明らかだった。<o:p></o:p>

 アベノミクスの株価急上昇の主役は、海外からの大量のリスクマネーだ。日本の巨大な機関投資家(むしろ株比率を減らしている)でも、1500兆円を世界に誇る個人投資家でもない、金融緩和で溢れる資金を持つ海外のリスクマネーだ。日本株を買うなら東京証券市場は海外からの投資マネーが売買の7-8割に達するという市場であることを理解しておく必要がある。<o:p></o:p>

 23日も暴落は海外のリスクマネーが引き起こした。中国の経済指標悪化がきっかけだったと最初報じられたが、1000円以上の下落を引き起こすような悪材料ではなかった(日経後藤氏5/24)という。このところの株価上昇の過熱感に警戒し、投資家のリスク許容度が低下していたところで中国経済データがきっかけになった。<o:p></o:p>

 リスク許容度の低下による株価急落を嗅ぎ取って、個人投資家も株を売れば良かったのだろうが私は売り抜けた人は殆どいないだろうと推測する。多分ゼロ、全員損したはずだ。理由は簡単で海外のヘッジファンドはコンピュータ処理で予め決めた量の株式を瞬時に売却する。<o:p></o:p>

 その結果株価が設定値以下になれば、更に次の設定量の株式を売却し、株価下落が次々と連鎖し暴落した。これと並行して同時間で株式取引することなど人間業では絶対無理だ。負けるに決まっている。今回も大きな損を出した個人投資家がいるはずだ。海外の投資ファンドと個人投資家は競技場は同じだが別のルールで戦っていると思った方が良い。ヘビー級とライト級の戦いだ。<o:p></o:p>

 今回の暴落はまだ投資ブームが始まったばかりで回復不能な大損を被った人は少ないと思う。この段階で具体的なリスクを身をもって経験したのは良かった。ある専門家の指摘する通り投資は損得どちらも自己責任、まだ軽い怪我で収まり大損する前の段階で良い教訓になったと思う。銘柄選択と売買時期の判断の見直しを自戒を込めて勧めたい。私?やっぱり買わない。儲けた人を羨まない。■

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銃規制を阻む米国の異常(補足)

2013-05-20 13:48:49 | 国際・政治

米国の銃規制が一向に進捗しない状況について昨日投稿したが、データに基づく議論なしの感情的な内容になった嫌いがあるので補足しておきたい。米国の銃を使った10万人当たりの殺人はこの20年で半分になったと、今月7日にピューリサーチセンター(pew research center)が報じた。<o:p></o:p>

http://www.pewsocialtrends.org/2013/05/07/gun-homicide-rate-down-49-since-1993-peak-public-unaware/ <o:p></o:p>

 全国的な注目の高まりに反し、銃殺人犠牲者は9310万人当たり7人だったのが2010年に3.6人に減少したという。長期的な視点で眺めると70年代に急増し、80年から90年初めに最悪となり、90年代は一貫して低下、2000年になって60年代と同じ傾向のまま推移しているという。この傾向は米国の団塊世代が成年に達しやがて熟年に達する時代と同期していると分析している。<o:p></o:p>

 マスコミが大々的に報じるショッキングな大量殺人に注目すると、80年の0.5%から2008年の0.8%に増加しており、それが私を含め米国民全体の認識に影響しているようだ。こういうことはよくある。これも以前投稿したことだが、日本でも戦後一貫して犯罪率が低下しているのに、マスコミ報道で特に青少年犯罪が増加している印象を与えているのと同じ現象のように感じる。<o:p></o:p>

 注目すべきは銃を使った死亡事件は2010年に31,672件あったが、そのうちの約6割の19,392件は自殺だったということだ。少なくとも1981年以来その傾向は続き、銃を使った自殺は相対的に増え続けているらしい。この傾向も団塊世代が貢献しているかもしれない。<o:p></o:p>

 この記事を見たからといって銃規制の重要性は変わらないと思う。特にハイテック化され威力を増した銃を子供達が手にすると考えるだけで空恐ろしい。黒人大統領誕生直後から、暗殺の危険は指摘されてきた。レーガン大統領はあわや命を落とすところだった。銃殺人が減ったのは事実として、危険なことに変わりない。詳細に興味のある方は上記記事をご覧になっていただきたい。■

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銃規制を阻む米国の異常

2013-05-19 18:51:08 | 国際・政治

 昨年12月に米国コネチカット州の小学校でライフル乱射により28人の犠牲者、そのうち26人が児童という痛ましい事件が起こった時、「NRAは米国のJAか」と題しオバマ大統領が決意しても米国の銃規制は難航するだろうと下記の悲観的な記事を投稿した。http://blog.goo.ne.jp/ikedaathome/d/20121215 <o:p></o:p>

 その理由は全米ライフル協会(NRA)の強い政治力とネジレ議会に加え、そもそも銃所有の権利を認める憲法条項があることを紹介した。その後米国で何が起こるか注目してきたが、残念ながら予想した通りに事態は進んでいる。どうせできないだろうとみくびったら、その通りになり悲しい。<o:p></o:p>

 実際、先月銃規制強化法案は上院で否決された。オバマ大統領の指導力や影響力が傷ついたといって良い。銃規制法案はお店での身元調査や軍用と見まがうセミオートマ・ライフルの販売禁止など、米国以外の先進国なら大甘でユルユルの規制案だった。にもかかわらずNRAの息のかかった議員達には過半数の国民が望む銃規制も否決に動いた。<o:p></o:p>

 原則に基づく公平で民主的なプロセスが政治から経済まで色々な活動に行き渡り国の活力の源泉になっていると信じる、自称アメリカかぶれの私だが銃規制に関しては全く尊敬できない。「人命軽視の失われた30年」と上記記事で揶揄したが、それでは不足「恥を知れ」というべきのようだ。実際、オバマ大統領は恥を知れと言ったが「遠吠え」にしか聞こえなかった。情けない。<o:p></o:p>

 銃規制に関しては何故か国がシステムとして機能しない、いわば「国の病気」だ。議会で多数決で物事を決めるからといって、大半の国民の国民が望むことを実現できないなら民主主義が機能していると言えない。問題なのは、その後も恥知らずの悲劇が次から次へと起こっている。そのニュースを聞くと銃規制というより、アメリカ社会全体の問題と感じる。<o:p></o:p>

 つい最近の先月には、ケンタッキーで5歳の幼児が2歳の妹を誤って射殺した。それが例外ではない。その前にはテネシーで4歳の男児、ニュージャージーで6歳の子供が射殺事件を起こした。ケンタッキーの幼児は誕生祝に贈られた「初めてのライフル(my first rifle)」とか言うふざけた商品名だったというからあきれる。これでアメリカ社会がNRAのせいにして事が動かないのは不思議で違和感がある。そもそも「初めてのライフル」を子供向けに売るのを許すアメリカ社会に驚く。<o:p></o:p>

 日本なら轟々たる非難の嵐で、関係団体やメディアが連日集中豪雨のように反対キャンペーンを打ち、会社は販売中止、幹部の辞任から会社が倒産に追い込まれる可能性がある。米国はこんな酷い状況を変えられない自浄能力に欠けた国なのか。これはアメリカが自分で守るとか自己責任の国とかいう文化の違いでは済まされない領域ではないかと思う。<o:p></o:p>

 ここまで来るとこういう国と一緒にやっていけるのかとまで考えてしまう。だが冷静になると、同じレベルではないが日本でも大半の国民が変化を望んでも何も変わらないことが沢山ある。変化を期待して政権交代させたが、民主党の無能ぶりに国民は失望した。極端に言えば別の既得権益が表に出ただけだ。安倍政権の戻っても、痛みの伴う既得権益へメスが一向に入らない。<o:p></o:p>

 視点を変えて考え直すと、銃規制は命に係わることだから特別とは考えず、一つの既得権益と考えると分かり易いかも知れない。国によって理屈では説明が付きにくく文化に根差した何かがあって、それが既得権益と結びつくと凄くハードで岩盤のような堅固なものになる。その文脈でいうと米国開拓史時代からの銃であり、数千年に亘る日本の米の文化だ。米国に比べ歴史の長い欧州や日本の岩盤は実に沢山あるだろう。<o:p></o:p>

 とは言っても、命に係わることは特別、少しずつでも銃規制に手を付けないと悲劇は繰り返す、大統領暗殺の歴史が再現するのが直近のリスクと私は指摘したい。長期的には中印等が経済成長し米国と肩を並べる時代の米国のあり様だ。米国が活力を保っている可能性は高い。だが銃規制が現在のままで個人携帯武器の破壊力が増すと、ハリウッド映画みたいな自壊作用が起こる社会になるかも。あながち妄想とも言えまい、子供の誕生祝に合法的にライフルを売る国だ。銃規制は今やるしかない。■

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アベノミクスの恩恵

2013-05-16 22:24:54 | 社会・経済

 義弟から電話があった。声の調子で上機嫌なのがすぐわかった、その理由も明らかだった。連日の株価高騰で舞い上がっている(私に言わせれば)。昨年秋まで全く元気がなかったのに、アベノミクスのおかげで損を取り戻しお釣りがくるほど益が出たからに違いない。

 野田前首相が衆院解散を言及して以来円安が進行、それに引っ張られるように日経平均は一本調子で上昇した。二人ともリーマンショックで痛めつけられたが、最初に笑ったのは私だった。私は新興国の成長に賭け株を売ってグローバル、特に新興国関連の投資に切り替え損を取り戻した。だが、ここにきて新興国経済は停滞気味だ。

 ということで、日本株一人勝ちが鮮明になり連日の盛況に私は取り残された。一方、日本の優良株を買った義弟は異例の速度で上昇する日本株の恩恵を100%以上受け取ったという訳だ。何の面白味もない安全パイを買ったと常々義弟を揶揄してたので、彼の高笑いが悔しく聞こえた。

 実際、日本株は年初来45%上昇、2位の米国の16%、3位のドイツの10%を大きく引き離し独り勝ち状態にある。一方BRIC's諸国の株価は低迷し、日本株急騰の恩恵を被ってないのは何だか悔しい。世界の投資家にとってみると円安分を割引いて20%になるがそれでも世界1位、投機資金が日本に集まっている稀有な状況だ。

 今恩恵を受けている人たちの多くはリーマンショックをくぐり抜けてきた人たちだ。その時は割と公平に損した。リーマンショックは所謂システミックリスクで、分散投資も多様化も役に立たず総てがダメージを受けた。義弟も私もそうだった。だが、回復の道どりは投資の種類により異なった。先に回復したのは私で、後からもっと回復したのは義弟だった。今はそのタイミングだ。

 その経験のゆえに二人とも今の株高が本物かどうか自信が持てない、不安を抱えながら見守っているというのが正直なところだ。二人ともPTSD患者かも知れない。アベノミクスは素晴らしい出足で、当初懐疑的だった世界の専門家も認めざるを得ないというのが現在の評価だ。それでも、義弟も私も正直居心地が悪い。

 その大きな理由はアベノミクスの「3本目の矢」が何か心持たないのだ。参院選を直近に控え痛みを伴う規制改革が次々とトーンダウンしていると私は感じる。しかし、アベノミクスを継続して機能させるためには「経済成長を続ける枠組みの構築」が必須で、そためには思い切った規制改革が決め手であり期待されているのにだ。市場は待っている。

 象徴的なのが誰の目にも明らかな保育所の改善ですらままならない。ましてや本命の企業の競争力底上げや女性や若者の活力向上につながる改革はいまだ見えてこない。既得権益と深く繋がる混診医療や農業の株式会社化、社会保障の見直しなど全く手が付けられていない。やる気があるかどうかも分からない。

 参院選後にやる、といっても海外の投資家がそこまで待つか、実体経済が踏みこたえられるか。義弟も私もそこが自信をもって投資判断できるか、不安なのだ。だからといって今総てを売り払うかというと、もっと儲けるかもしれないという欲に目がくらんで決めかねている、というのが本音だ。しかし、こういう心配すること自体がアベノミクスの恩恵、去年までは悩むこともなかった。■ 

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