かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

血圧実験(2)

2014-05-31 16:37:58 | 健康・病気

 2月に掛かりつけ医はそれまでの降圧剤を1種類減らして、アムロジピン5mgとアジルバ20mgを処方してくれた。それ以来血圧は120-80台を保っている。4月後半に半年間田舎に行くのでとお願いすると、先生は3か月分の薬を処方してくれた。

 薬剤師にその旨説明し、新薬(アジルバ)の効き目が強いと言うと、そういう例を多く目にしているという。アジルバだけにした患者もあるという。彼女は様子を見て「調整」してもいいと言った。薬の処方は医者しかできないはずだが、薬剤師がそういうからにはそういう例が多いのだろう。

 その後も血圧は安定しており田舎に来て、以来降圧剤の服用を1日おきに変えた。それから40日余りたったが血圧は落ち着いている。何でも限界に挑戦する癖がある私は、今後血圧値の推移をチェックしながらアムロジピンの服用を止め、順調ならその次はアジルバの服用頻度を3日おきにしようと考えている。

 昨年11月の自転車事故以来半年ぶりに、昨日ジョギングをやった。とは言っても距離はかつての半分の10km程度にした。前半5kmを凄く遅いペースで走り、残り5kmは歩きメインで走った。今朝起きて階下に降りていく時、意外に足の筋肉痛がなくてホッとした。

 驚いたのは血圧が113-75まで下がっていたことだ。以前先生が言ったように、ジョギングで刺激された交感神経が運動後平常値に戻る過程で、副交感神経への刺激がオーバーシュートする体の仕組みが働いた一時的な現象だと思う。この辺のバランスのとり方が難しい。実験は続く。■

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テロリストとは交渉しない

2014-05-28 22:37:28 | 国際・政治

 新大統領の最初の一手

 25日の大統領選で圧勝したポロシェンコ新ウクライナ大統領はそう言って、ウクライナ空軍の戦闘機とヘリコプターがウクライナ東部のドネツク空港を占拠した親ロ派を空爆した。ロシアの強硬姿勢にウクライナ暫定政権は手をこまねいて対応できなかったが、新大統領の第一手は親ロ派への痛撃だった。虎の威を借りてやりたい放題だった親ロ派にとって、テロリストと決めつけられるのは予想外だったと思う。ロシアが介入するそぶりを見せないのはショックだったと思う。

 ロシアは今迄の強硬姿勢とは打って変わって軍事介入しそうもない。ここに来てロシアが大人しいのは欧米の制裁の効き目が出てきており、これ以上追加制裁がエスカレートすると経済的打撃が受け入れ難くなるという。新大統領はロシアが強く反発できないと読んでドネツク空港奪還を強行したのだろう。素早く断固とした決断がポロシェンコが強い大統領であると各国に印象付けた。

 魔法の言葉

 それにしても「テロリストは交渉しない」とは、チェチェンの独立派を制圧したロシアにとってきつい皮肉だ。ポロシェンコにロシア外交の一貫性をどうやって説明するのか窮するのではないだろうか。新大統領選は事前から計画し、選挙に勝った瞬間に親ロ派を空爆したと思われる。その一方でロシアと対話する用意があると言い、ロシアが返事に困る、この大統領はやるなと私は思った。

 「テロリストとは交渉しない」が魔法の言葉になった事件を思い出す。77年に日本赤軍がパキスタンのダッカでハイジャック事件を起こした時、犯人は日本で服役中の赤軍派の釈放を要求した。当時の福田首相は「一人の生命は地球より重い」と言って獄中メンバーを引き渡した。この直後に西ドイツがテロリストの要求を受け入れず、ハイジャックされたルフトハンザ機に特殊部隊を突入させ人質を救出した。この一連の事件を機会に「テロリストとは交渉しない」という流れに変わった。

 ウクライナ危機の教訓

 私はポロシェンコ大統領の誕生とこの第一手が、今後のウクライナ情勢の流れを変えると期待を込めて予測する。今まで欧米の対ロ制裁はひいき目に見ても生ぬるいものだった。ウクライナ暫定政権が何もしない、国を守る為に血を流さない、のに何で外国が我々が助けてやらなければならないのだという気持ちがあったのだと思う。だが、流れが変わったと私は思う。

 だが、ウクライナ危機にどう対処すべきかはウクライナ以上の意味がある。

 独フランクフルター・アルゲマイネの興味ある記事(5/15)を今日の日本経済新聞が紹介していた。ドイツ政治経済の中枢にある人達は「表向きはロシアを非難するが、実際にはプーチン政権に取り入ろうとする」、「ロシアのガス供給を止められる不安がドイツ社会にある」というのだ。メルケル首相の優柔不断の背景だ。英仏にも同様の事情があることは以前にも書いた。

 同紙は続けてEUの対中貿易が今や対ロ貿易の2倍になった。ベトナムと中国が武力衝突したら欧米はどう対応すべきか、ロシアのガスは代替可能だが中国とはそうはいかない。中国には一枚岩の態度で抗議し世界秩序が乱れる事態を避けよ、その為には今から中国の依存度を減らせ、それがウクライナ危機の教訓だと指摘している。グルジアがウクライナ危機を生んだように、ウクライナ危機が新たな危機を生む。欧米政治家の洞察力と決断力は教訓を生かせるだろうか。■

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

視野狭窄の日本株式市場

2014-05-27 16:14:27 | 株式

 日経平均株価が一時14700円台をに付けた。市場関係者の中には局面の転換とか潮目が変わったと明るい展望を予測する声が多いと報じられている。だが、目線を上げると日経平均株価は先週半ばに年初来14%も下落、その後今日まで数日間値を戻したがそれでもマイナス10%だ。

 実は私の金融資産は昨日現在で年初来6%余りプラスになった。年頭の記事「2014年大胆占い」の予測に基づいた安全な資産を外貨建てで持つ投資方針で、グローバルな分散投資がここまではプラスに働いたように思う。一方で、正直こんなに調子良くいくはずがない、続かないと思う。これは自慢ではない、この後の議論の前振りに。

 ともあれ好調な要因は世界経済が何とか成長を続けているからだ:
 
①米国経済は順調に回復もイエレン総裁はQE3縮小に慎重
 
②ウクライナ情勢が予想より悪化せず、欧州経済に落ち着き
 
③中国経済減速も踏みとどまり、新興国経済も持ち直し

 だが、今年になってNISAの口座を作り日本株を購入した初心者の人達は、軒並み含み損を抱えていると私は推測する。投資を年単位で長期的に考えればプラスに転ずる時は来ると思うが、今暫くは我慢するしかないと思う。明るい出だしを期待した多くの人達は失望しているはずだ。時間軸に加え教訓は、上記の裏返しで投資を日本株に集中することが危険過ぎるということだ。

 投資を始めるなら、市場参加者がどういう連中で、どんな動機で、どんな時間軸と規模で動いているか知っておくべきだと思う(私もよく分かっている訳ではないが)。世界のプロの市場参加者の多くは四半期ごとにパフォーマンスを評価される。長くとも3か月、実際にはもっと短い時間で儲けたか評価される。そういう時間軸で動いている連中と勝負することを理解しておく必要がある。

 日本の株式売買の7割はこういった外人投資家であり、その多くは超短期に売買するヘッジファンド(しかもコンピューターを使った高速売買がある)と、少し長い目で成長を期待する機関投資家(年金基金や保険会社)だ。残りが日本の企業や機関投資家で、最後に個人投資家が来る。売買高ではなく保有高では個人投資家が2割を占めると言われている。

 私の失敗経験からいうと、どう頑張ってもヘッジファンドや機関投資家とか金融機関のアナリストの方が圧倒的に個別銘柄の情報を知っており、やる前から勝負は決まっている。私のような素人投資家は如何にして連中が激走するレースに逆らわず流れに乗っておこぼれを手にするかと肝に銘じるべきと思う。それに疲れて私は株式投資を止めたと以前投稿した。

安倍首相は株価にとても敏感だそうだ(支持率と連動しているのかも)。日本における株式市場の外人投資家の圧倒的な存在があるからこそ、海外に出かけるたびにアベノミクスを買えと演説しているのだ。だがこの1年外人投資家(特に短期利益を求める)は成長戦略に取り組む安倍政権の姿勢に失望し、日本株は年初来主要国で最悪の下げを記録した。短期の利益を追求する彼等の発想からいえばやむを得ない結果だと思う。しかし、改革の良いプレッシャーになっている。

 ここまで言った上で、投資家のすそ野を広げようという理屈でNISAを勧める政府や金融機関のやり方に不純なものを感じる。初心者の金を使って株価を吊り上げようという魂胆があったとしたら話は逆だ。寧ろ、徹底的に成長戦略を追求して断行して外人投資家を戻ってこさせ、それでもって初心投資家を儲けさせ政治の信頼を得る。それが話の順番だ。だとしても、私は株はやらないが。■

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田舎暮らし雑感14春(6)

2014-05-23 17:45:56 | 日記・エッセイ・コラム

不覚にも風邪をひいてしまった。昨日の午後堤防沿いの道を歩いて郵便局に行った。5月にしては強い日差しの下でTシャツにショートパンツの格好だった。初めは爽やかな風が心地よかったのだが、途中から肌寒さを感じた。だが、10分以上歩き家に帰るのには遠すぎると思い、そのままの格好で歩き続けた。これが良くなかった。実家に戻った頃には水洟が垂れ、喉に異常を感じた。

郵便局の斜め向かいの個人スーパーが何故閉店したか馴染みの局長に聞いた。店主が病気になったか、年老いてやっていけなくなったのかと。答えはコンビニに切り替わったM商店と同じだった。お客が減って冷蔵庫の電気代すら払えなくなったからという。

一夜明けるともういけない。微熱でぼうっとなり、水洟が止まらなくなった。今日は一日中家にこもって読みかけの本を終わらせようとしたが、集中できなかった。3日前に誰にも頼んだ訳でもないのに誰かが畑を耕してくれていた。今日近所を聞いて回り、誰か分かったらお礼に行く積りだった。だが、外に出るのは止めた。

最近、犬を連れて散歩する人が激減した。勿論、少子老齢化で田舎の消滅の危機の為でもない。6-7月の陽気でアスファルトの気温が上がり、靴を履かない犬は足が焼けるのだそうだ。おや、まあ。最近できた貯水池横の広い公園で犬を連れた奥さんを見つけ、聞くと芝の上を選んで歩かせるから大丈夫だと言う。アスファルトも熱が上がらない処置がしているという。

この1週間で行方不明の老人を捜す有線放送が二度もあった。いずれも70歳代で性別はあやふやだが、男性だったような気がする。これまでそういう放送は聞いたことが無い。私の推測は認知症患者の徘徊だと思う。やっぱり犬より人間の方が大変だ。独居老人の私もケアして欲しいな。

サッカーファンの方ならご存知だと思うが、今年初めてJ1に昇格した徳島が中々勝てずまだ1勝しただけだ。降格間違いなしだ。これは全国ニュースレベルだが、ローカルニュースレベルではもっと悲惨な例がある。今年J2に昇格したカマタマーレ讃岐はまだ1勝もしてない。何だか次々と消えていく地元商店を思い起こさせる。

サッカーチームを強くするには奇跡を祈るか、お金をかけて戦力を補強するのが常道だ。応援するファンがイライラするのは分かるが、地元チームで最下位の争いをする愛媛FCファンがトラブルを起こした。対戦相手のカマタマーレのファンに対して差別行為をし無期限入場禁止の処分を受けたと地元のテレビが報じている。まるで間違っている。何だか寂しいね。■

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「美味しんぼ」は本当に言論の自由か

2014-05-21 12:23:52 | ニュース

人気漫画「美味しんぼ」の注目された最新号が小学館から発売された。風評被害を心配する多くの福島県民の声がある一方で、取材した声を世に問うという作者の趣旨に共感する声もあると報じられた(日本経済新聞)。同紙が実施した世論調査でも内容は荒唐無稽と言いながら、どんな意見にも言論の自由があるという声が56%あったという。

私は総論ではその通りと思うが、個人的には言論自由を盾に何でも言うのは危険だとも思う。大震災で福島原発事故の直後に日本じゅうのペットボトルの水が無くなった。私も長男も科学的根拠がないと言って一旦納得したが、水道水は一切使わないとママ友に聞き嫁さんは子供の健康が一気に不安に陥った。理屈じゃない嫁の安心のためと息子に頼まれ、田舎のスーパーを水を求めて駆け回った。私はこの時伝える側の責任の重大さを改めて痛感した。

一般論で言うと日本人は概して受け取る側としての成熟度が高いと思う。大震災でも世界を驚かせるほど冷静に対応した。ただ、福島原発事故による放射能汚染については政府・東電・自治体などの情報源とそれを伝えるメディアに一貫性が無く、上記のような不必要な不安と混乱を引き起こした。一方的に誰か悪いとは考えないが、テレビ新聞や週刊誌からネット世界まで夫々がどう伝え見直し分析し人々の行動にどういう影響を与えたか調査しあるべき姿を追求して欲しいと思う。

それでも現代の日本だからこの程度で済んだと私は思う。危機に瀕した時不安に駆られた人達が思いがけない悲劇を引き起こした歴史は枚挙に暇がない。この10年でもアフリカやアジアで起こった略奪や虐殺の悲劇がある。現代では考えられないが、我が国でも大正時代の関東大震災時にデマとか流言飛語が多くの朝鮮人を犠牲にした事件があった。

そういうことを思い出して、強い影響力のあるメディアは伝える内容に一定の責任を感じてもらいたい。お隣の中国の官制報道は論外だが、旅客船沈没事故を伝える韓国メディアの例を見るとまだましかもしれない。だとしても、テレビは街の声と称して実は報じる側に都合のいい意見を伝える傾向がある。同じように今回の漫画は一方的で多くの人を傷つけた。

誰かに不都合とか少数意見であっても根拠を示して伝えるのならまだしも、根拠の曖昧な意見とか発言を言論の自由を根拠に無批判に発信し、伝え受ける側の判断に任せるという姿勢は危険な場合があると心してほしい。「美味しんぼ」にはそんな配慮が無かった。また、出版社は最終号で批判に驚き本件を巡る多様な意見を紹介したが最初からそういう姿勢で臨んで欲しかった。■ 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする