かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

確定申告の後遺症

2021-02-27 22:03:15 | 健康・病気
確定申告を提出した翌日から140近くに上がった血圧が続いている。翌日血圧が上がるのは経験からある程度予期していたが、その後血圧が下がらないのは想定外だった。今朝はよく眠れてすっきりした気分で起きたはずなのに、血圧を測定すると137-79と変わらなかった。

今日は1カ月に一度掛かり付け医に降圧剤を処方して貰う日だったので聞くと、先生はあっさりと「まだ興奮が冷めてないのでしょう」と一言で片づけられた。その後薬局に行き馴染みの薬剤師に同じ質問をすると、「その程度なら心配することはない」と言われた。確かに高血圧という程ではない。

血圧の話は簡単に片付けられたが、一転して彼女は確定申告の話題に食いついた。今までは3時間程度で済ませたのに、今年は変更された手順にうまく対応できず10時間以上かかったと説明した。すると彼女は確定申告ソフトに毎年変更が加えられて戸惑うとと言い、私は全くその通りと話があった。

他に患者がおらず話は続いた。彼女は「苦労しても還付金が返ってきて、美味しいものを食べに行けるから頑張らなきゃ」と言う。私は「全くその通り、ご褒美だよね」と話を合わせた。自慢になるが、長い会社勤めの間に身につけた「話を合わせ気持ちよくさせる」コツがまだ生きている。IT技術は錆付いたが。

相手が気分良くなれば、私も気持ち良くなれる。医者に診て貰った後初めての若い看護婦さんに、忘れて頂いたマスクとコップ1杯の水のお礼を大袈裟な仕草で言って笑わせた。これで彼女が変なジーサンを覚えていてくれる確率が高まった。結局自分の為なのかも。でも血圧が何故高いのが気になる。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

僕、据え膳は遠慮なく頂きます

2021-02-26 20:29:56 | ニュース
山田内閣広報官が菅首相の長男等から豪華接待を受けたと、マスコミで大騒ぎとなり国会でも追及を受けている。その中で彼女を有名にした言葉「飲み会を絶対に断らない女」を聞き、私はその理由が「出会うチャンスを広げるため」と聞いて「それ好いじゃん」と思った。

だが、当時彼女は総務省にいて接待した相手が所管する放送業界の東北新社だった為に、ややこしいことになり野党やマスコミの追及を受けることになった。彼女は約30回にも及んだ接待にただ一度参加しただけだが、内閣広報官という立場から追及の標的になっているようだ。

もう一人の標的が接待に参加した同社で働く首相長男で、報じ方は接待主の社長はじめ責任者より首相がらみの長男に向かっている。同時に起こったのが農水省の贈収賄事件だが、関係者が首相から遠い為に扱いは小さくなっている。この不公平さはマスコミのターゲットが明らかに首相だからだ。

詳しいことは分からないが、マスコミ報道を見る限り山田女史に対する追求ばかりが目立ち私には「いじめ」の印象を受ける。先ずは何が重要かとその責任者を明確にしキチンと処分と対策を求めるべきだ。日頃のスキャンダル大好きな性向が見え隠れし、本筋を間違うことになると懸念する。

だが、私には本件について議論する資格はない。90年頃に図らずも国内最大の資材購入部門の技術責任者になった私は内外の取引会社から接待を受けた。まだバブルの影響が色濃く残っていた時代で、前任者に習い躊躇いながら徐々に接待を受けるようになった。当時の金額は半端なかったと思う。

そのうち平日は飲み会、週末はゴルフ接待の連続で、「僕、据え膳は遠慮せず頂きます」とばかりに取引先とお付き合いした。そうしなければ取引会社との円滑な関係にヒビが入ると思っていた。だが、言い訳すれば接待の有無にかかわらず正しく技術判断したと思う。30年後に反省することはない。

今回の事件の背景にも所管する官と民の関係を密にして業界事情を理解することが必須であるというところから始まり、それが民が官を接待するという昔からの習慣が続いた、もしくは再開したようだ。接待を除けば非難されるいわれはない。

既に東北新社は社長が退任し関係者処分され、総務省の処分も報じられた。残りはマスコミのターゲットの山田女史と首相だが、私的には山田さんへの集中攻撃はこの辺で終わりにして欲しい。他に報じることがあるだろうと言いたい。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

過酷な確定申告の1日

2021-02-25 20:46:22 | 日記・エッセイ・コラム
昨夜は目が冴えて寝つきが悪いうえに何度も目が覚めた。今朝起き抜けの血圧は140-83、ぽっちゃりお腹の体重は前日より1.4キロ減って67.8キロだった。原因は家に籠りきりで確定申告に集中し提出までに1日費やした為だ。散歩もせず全く運動をしなかったが、「間食ゼロ」で体重が減った。

昨年は歯痛のなか確定申告アプリe-TaxをブラウザーEdge上で初めて動かし、家族のデータ収集に加え新アプリを動かす為に苦労する経験をした。それでも、昨年の記事「激痛の確定申告」では3時間かかっただけだ。白状すると今回苦労した最大の原因は高齢化で頭がてきぱき働かず鈍くなった為だ。日頃から物忘れが酷く家内に散々馬鹿にされていたので最初に疑った。

今年はパソコンをDellからHPに買い替えて、新PC上でe-Taxアプリを動かす環境を作るのに苦労した。実際に納税用データを入力する前に「確認事項と事前準備」と称する各種アプリをダウンロードしなければならない。だが、本人確認をキチンとしなかった為か何度も事前準備をやり直す羽目になった。

事前準備を完了しないままでも、何とかデータ入力モードに入り申告書送信するところまで漕ぎつけた。ところが、最後にマイナンバーカード上の電子認証を何度やっても送信されず、遂にうっかり誤操作して入力データを消去してしまった。しかも入力データのバックアップを取ってなかった。

ただデータ再入力は覚悟した程手間がかからず小一時間で復旧した。だが、最後の申告書の送信がどうしても出来なかった。カードリーダー(CR)は数年前にこの為だけに購入したソニー製だ。ネットのQ&A情報ではPCとCRの買替で接続トラブルの例を見たが原因は分からなかった。

ここで一旦諦めて、家族とアルコール抜きで夕食を取った。夕食後、気を取り直して税務署やコールセンターに連絡を取ったが、夜の電話サービスはなかった。やむを得ず気分転換して風呂に入り、9時前に今度はカードリーダー制御のドライバー等を集中して確認したが異常は見つからなかった。

翌日に最寄りの税務署に行くか電話し様と思い、最後のトライをした。その時偶然にもマイナンバーカードをひっくり返して仮置きし、画面上の送信ボタンをヒットすると本人確認と電子認証の暗証を問う反応があり入力すると申告書が送信された。何のことはないカードを裏返しにセットしたのが全ての苦労の原因だった。

時計を見ると夜の10時前だった。今年の確定申告書は提出の為に12時間かかったことになる。よく考えると退職後長らくこんなに深く考えることはなかった。頭をフル回転させようとしても錆び付き柔軟性を失ったのがこんなバカな苦労の原因だったようだ。同じ失敗を繰り返した。

何年間も頭をフル回転させたことはなかった。サラリーマン時代は過酷な頭の使い方をやったと思う。そのせいで高血圧になったり不整脈が出たのかもしれないと今頃になって思った。だが、年はとっても少しは頭を使わないと錆び付き、この程度の作業で苦労してしまうのだと思った。

今日は朝食後洗濯物を干し、新聞テレビとネット情報を調べ、長めの散歩をする通常のルーチンに戻った。午後もテレビにコーヒーに散歩とワンパターンの生活だ。多分、これで体重が増え血圧は正常に戻ると元に戻る思う。来年の確定申告にはたまには頭のフル回転をし、認知症対策を盛り込むべきと思う。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

K字回復が何故悪い?

2021-02-22 21:36:11 | 社会・経済
コロナ下で経済格差の拡大と民主主義の危機が語られている。経済格差を象徴的に表す経済の「Kの字の傷」について議論してみたい。

昨日から日本経済新聞(日経)で興味深い特集連載記事が始まった。「パクスなき世界」と題して長らく続いたアメリカ一強の世界が転機にある、民主主義と資本主義という価値の両輪が傷つきコロナが米国の衰えに拍車をかけている、そんな世界の描く壮大なテーマだ。是非一読を勧めたい。

Iブレマー氏はこのような覇権国のいない「G0の世界」の到来を予測していたが、新型コロナがもたらした危機がその到来を早めた。「パクスなき世界」とG0は同じ意味だと思うが、世界を見る視点が違うと私は捉えたい。日経は、今の世界は「Kの字」の傷で内から切り裂かれているという。

1989年から30年間で上位10%の所得が一貫して上昇、一方下位50%が低下、その差がKの字の形の如く開いた。独仏等の欧州も同じ傾向にある。米国の上位1%の富裕層が資産全体の3割を握るという。コロナ下で持つ者と持たざる者の差は更に開いた。

運が悪いことに最悪のタイミングでトランプ元大統領がKの字格差を更に広げ、欧米でも暴動が起こり民主主義は深く傷ついたという。バイデン政権は巨額の財政出動で底辺を支えKの傷を癒すことを狙ってリスクのある賭けに打って出た。というのが私なりの日経記事の概要だ。

だが、矛盾するようだが、ここに来てKの字の開きが更に開いたのは、見方によっては「悪」(格差の拡大)と捉えるべきではないと私は考える。というのは現在はコロナ回復の過程にあり、業種によって明暗が分かれる「K字回復」と重なっているからだ。

19日のトムソンロイターのニュースメールによれば、K字回復の要因は製造業の急回復とサービス業の低迷である。製造業とは先行回復する中国向けの輸出産業であり、これに加えて異例の金融緩和がこれを支えているという仕掛けだ。リーマンショック後の世界を救った中国経済の構図だ。

これが無ければ日本経済は先が見えない、K字回復どころか最悪のL字回復になると見られている。回復速度は業種や会社ごとに異なり、労働者の格差も大きくなるだろうが回復過程では避けられない。欧米の民主国家から毛嫌いされている中国も、見方によって回復を主導する救世主にもなるのだ。

日経の特集記事は長期的な視点で見た世界であり、コロナ下の経済回復という短期的視点で見ると別の世界が見えてくる典型的な例だと思う。こういう場合、米国のように夫々が自己の意見を信じて後に引けないポピュリズムの世界が現れる。お互いに時間軸を変えて世界を見ようじゃないか。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワクチン接種で明らかになったあるべき姿

2021-02-20 15:59:09 | ニュース
新型コロナウィルスのコロナ接種が開始された。医療従事者から接種を始め、4月から高齢者接種も始まる計画だが、ワクチンの供給日程は流動的で接種は綱渡り状態が続くと報じられている。実際に接種を進める自治体は政府の対応に不満を募らすと報じられた。

これまでの報道を見て、私は直接担当する厚生省と自治体の現場能力に不安を感じていた。世界中から求められるワクチン供給は制約があり、先進国が金にものいわせ力づくで確保する争奪戦に加わるべきではない。供給は不安定だという前提で接種する現場能力を高めるべきだと思っていた。

以前から厚生省・医療従事者・自治体のディジタル能力はお粗末で、今回のワクチン接種管理がきちんと実行できるか不安だった。しかし、今日の日本経済新聞を見て平井ディジタル相が的を得た指摘をしたと思った。大臣は新型コロナウイルス対策の接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の相次ぐ不具合を、開発を発注した厚生労働省の能力が低いことが一番大きな問題だと指摘したという。

一方、今回のワクチン接種管理については大手の富士通やNECではなく、医療スタートアップのミラボに発注することが昨日決まったと報じられた。アマゾン(AWS)のクラウドを使い、自治体のマイナンバーに紐づけされた予防接種システムと連携し、たった2週間で仕上げるという。これで、私が例年通り4月に四国の実家に行っても忘れられないだろうと安堵した。

もし上記の「お粗末三機関」に任せたら、間違いなく大混乱で大事になったはずだ。世界では先進国でなくとも出来ることが我が国では怪しいのが実情だ。今日も軽症者の為の病床が患者の入れ替えの非効率さの為に、昨年から病床使用率が30%を切り改善されてないと報じられた。

菅首相が就任早々にディジタル改革を謳って平井大臣を指名したのはまさに国を救う英断だったと思う。マスコミは細々と批判を続けるが、せめて事の重要さの判断基準はしっかりして欲しい。私はこれだけで菅氏を現在の我が国にとってベストの首相に選んで良かったと評価する。

揚げ足取りに終始する理念なきマスコミや野党が、将来も含めて日本が直面する大問題に的を得た政策を提案できたろうか。多分、報道すらしないだろう。ワクチンの不確かな供給と接種の現場の混乱は続くだろうが、状況に応じて柔軟かつ迅速に対応するしかない。間違いも起こる。だが、遅ればせながらその為の有用な道具立てが出来そうだ。そして他の分野にも広がると期待する。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする