朝起きるとフランスが国民投票でEU憲法を大差で否決したというビッグニュースが世界中を駆け巡っていた。その衝撃の大きさは欧州にとって見れば大津波並みで、欧米の主要メディアはすべてトップで報じた。私は勉強不足でインターネットや新聞を見てみたが、何故仏国民がNOといったのかイマイチよくわからない。付け焼刃の知識で見た限りEU憲法の中身はEUと各国の役割を定めたもので、私には従来やってきたことの延長程度にしか見えない。通貨はユーロだけに統合されるかもしれないが各国の主権はしっかり保持されている。EU憲法を批准すると失業が増えるとかいう内容のものではない。
反対したのは極右から左翼にわたり、低所得層や移民までいてイデオロギー的な臭いがない。賛成の立場に立つのは共産党を除く政官財、メディア、知識人達だったらしい。何だ、オール主流派ではないか、普通なら大勢が決まり勝負あったというところではなかったのか。しかし、シラク大統領はドイツのように議会の多数決ではなく国民に決めさせようとし躓いた。何故国民の声は別のところにあったのだろうか。民主主義ではこういうことも起こりうるという例が起こったと思う。
EU憲法自体が直接関係なくともグローバリゼーションや構造改革の象徴とみなし、EU統合が自分の生活を脅かしていると思ったらフランス国民はあっさり反対したのである。反対した人達はEU統合で推進したグローバル経済のワケマエを貰っていないどころか悪化したという認識であろう。その認識の下に国民への説明が十分でなく急ぎすぎた結果が招いたと反省が聞こえてきた。シラク大統領は今後どう立て直していくのか大変な重い課題を背負っていくことになった。これを日本の郵政民営化に置き換えたらどうだろう。■
反対したのは極右から左翼にわたり、低所得層や移民までいてイデオロギー的な臭いがない。賛成の立場に立つのは共産党を除く政官財、メディア、知識人達だったらしい。何だ、オール主流派ではないか、普通なら大勢が決まり勝負あったというところではなかったのか。しかし、シラク大統領はドイツのように議会の多数決ではなく国民に決めさせようとし躓いた。何故国民の声は別のところにあったのだろうか。民主主義ではこういうことも起こりうるという例が起こったと思う。
EU憲法自体が直接関係なくともグローバリゼーションや構造改革の象徴とみなし、EU統合が自分の生活を脅かしていると思ったらフランス国民はあっさり反対したのである。反対した人達はEU統合で推進したグローバル経済のワケマエを貰っていないどころか悪化したという認識であろう。その認識の下に国民への説明が十分でなく急ぎすぎた結果が招いたと反省が聞こえてきた。シラク大統領は今後どう立て直していくのか大変な重い課題を背負っていくことになった。これを日本の郵政民営化に置き換えたらどうだろう。■